東名一家死傷事故 常軌を逸した「あおり運転」の愚行

2019年04月15日 13時06分53秒 | 社会・文化・政治・経済

【平成の事件】司法に突きつけられた問い

4/15(月) 9:46配信 カナロコ by 神奈川新聞
【平成の事件】東名一家死傷事故 常軌を逸した「あおり運転」の愚行、司法に突きつけられた問い
東名高速道路下りの事故現場付近(右)。常軌を逸した石橋被告の運転行為は、「あおり運転」が社会問題化する契機となった=神奈川県大井町
 きっかけはささいな交通トラブルだった。「カチンときた。文句を言いたかった」。高速道路上でワゴン車を執拗(しつよう)に追い回した男は、後の裁判員裁判でそう語った。神奈川県大井町の東名高速道路で2017年6月5日夜に起きた一家4人死傷事故。

身勝手極まりない理由で我を忘れ、見ず知らずの家族を危険にさらした愚行は、「あおり運転」の俗称を世に刻み、現行の法制度の課題も浮き彫りにした。(神奈川新聞記者・横山隼也)

【平成の事件】東名一家死傷事故 常軌を逸した「あおり運転」の愚行、司法に突きつけられた問い
事故の直前に一家が立ち寄った中井パーキングエリア。

ささいな交通トラブルが、石橋被告による「あおり運転」の引き金となった=神奈川県中井町
執拗な追跡、焦る一家
 「どうするの。ついて来ちゃったじゃない」―。

東京への旅行からの帰路、静岡市の萩山友香さん=当時(39)=が運転するワゴン車内は、焦燥感にも似た雰囲気に包まれていた。バックミラーに映るのは猛追してくる1台の車。娘2人も異変に気付く中、夫の嘉久さん=当時(45)=は「俺が謝る」と答えたという。

 横浜地裁で言い渡された一審判決などによると、事態の発端は、事故現場から約1.4キロ手前に位置する中井パーキングエリア(PA)での出来事だった。道を半ばふさぐような形で停車する車に、嘉久さんは一喝した。

「邪魔だ」。ややきつい口調は、車近くでたばこを吸っていた石橋和歩被告(27)=一審で懲役18年の判決、控訴中=の心をざわつかせた。「頭に血が上った。謝らせたい一心で追い掛けた」

 追跡中、被告は約700メートルにわたって計4回、割り込みと急減速を繰り返した。

路上に停車後、ワゴン車に詰め寄ると、嘉久さんの胸ぐらをつかみ「高速道路に投げ入れてやんぞ!」「殺されたいのか!」と怒鳴りつけた。同乗していた交際女性に「子どもがおるけん、やめとき」といさめられて我に返るまで、暴行を継続。後続の大型トラックが突っ込んできたのは、ワゴン車を離れて自身の車に戻る途中だった。
「なぜあれほど怒るのか」
 事故では萩山さん夫妻が死亡し、娘2人がけがを負った。

石橋被告自身も重傷を負い、入院を余儀なくされた。神奈川県警は、事故前後の通過車両の割り出しや被告の車のカーナビ記録の解析を通じて運転態様の詳細をあぶり出し、事故の約4カ月後に被告を逮捕。

横浜地検は自動車運転処罰法違反の危険運転致死傷罪を適用して起訴に踏み切った。姉妹の目の前で両親が命を落とす結果の重大性はもとより、常軌を逸した被告の運転行為が明白になるにつれ、世間からの非難の声も高まっていった。

 「注意されただけで、なぜあれほど怒るのか不思議です」。被告の公判に証人出廷した萩山さんの長女は率直な疑問を投げ掛けた。「(事故後同居する)祖父母に心配をかけないため、泣く時は夜に1人で泣く」。

県警の捜査員にかつてそう語ったエピソードも明かされた。嘉久さんの母・文子さん(78)は会見で、「同じような苦しい目にあわせてやりたい」と峻烈(しゅんれつ)な言葉を並べ立て、危険運転致死傷罪の成立を否定する被告に厳罰を求めた。

 被告の性格について、交際女性は証人尋問で「私にはとても優しい人でした」と語った。一方で、以前からあおり運転を行っていたとも証言し、今回の中井PAでの場面に関しては「和歩がキレると思った」と振り返った。検察側は、東名事故前後で被告が少なくとも10件の交通トラブルを起こし、パトカーにまで妨害運転に及んだと指弾した。
増える摘発、対策も強化
 割り込みや追い越しなどを受けて報復行為に及ぶあおり運転は、「ロード・レイジ」とも呼ばれる。「道路」と「激怒」を意味する言葉だ。普段はおとなしい性格の持ち主がハンドルを握ると豹変(ひょうへん)する原因はどこにあるのか。

 「車内はある意味インターネットと同じで、匿名性を確保されたプライベートな空間。怒りを感じれば、身元を特定されないと思って、ささいなトラブルでも過剰に反応してしまう」。

怒りの感情との向き合い方を指導する日本アンガーマネジメント協会の安藤俊介代表理事はそう分析し、「誰もがあおり運転に及ぶリスクがある」と警鐘を鳴らす。

 警察庁によると、昨年の道交法違反(車間距離不保持)の摘発件数は全国で1万3025件。前年比で約80%増えた。このうち高速道路での違反が1万1793件と約9割を占める。

 事態を踏まえ、警察庁は昨年1月、著しい交通の危険を生じさせたドライバーに対して免許停止の行政処分を科せるとする規定を厳格に適用するよう、全国の警察に指示。神奈川県警など一部の警察は、ヘリコプターによる上空監視も取り入れ、取り締まりの強化に努める。

 九州大学の志堂寺和則教授(交通心理学)は「運転免許の講習などでもトラブルに冷静に対処する訓練を取り入れる必要があるだろう」と指摘。安藤代表理事は、交通トラブルで怒りを覚えた際の対処法として、「6秒間我慢して感情を抑制することが効果的。車内に家族写真などを置き、失うものがあると思い起こせるようにするのも有効だ」と呼び掛ける。

【平成の事件】東名一家死傷事故 常軌を逸した「あおり運転」の愚行、司法に突きつけられた問い
被告の裁判では危険運転致死傷罪の成否にも注目が集まった。

判決公判では一般傍聴席41席を求め、約700人が長い列を作った=横浜市中区の横浜地裁前
司法に突き付けられた問い
 事件は現行の法制度に対しても、避けて通れない問いを突き付けた。

石橋被告が問われた危険運転致死傷罪は運転中の事故を適用の前提とする。今回のようにいったん停車した後に誘発した事故にまで適用が可能かどうか、専門家の間でも意見が割れ、公判への社会的な注目を高める要因になっていた。


就職が取り消しに

2019年04月15日 12時24分32秒 | 投稿欄

河井幸作は来し方を懐かしむような心の余裕を失っていた。
片道500円のバス代が惜しまれて、自転車で取手の自宅から龍ヶ崎のハローワークへ向かった。
息子たちが通っていた取手東中学を左折し、相野谷川沿いの街道を経て藤代方面へ向かう。
旧水戸街道の石碑を行き過ぎる。
相野谷川に架かる土橋とその袂にある旧小泉村(現 取手市清水丙)の道標。
土橋と言っても現在は鉄筋コンクリート製の橋である。
道標には「江戸」「水戸 十八里」「来應寺七丁」と刻まれている
小学生のころの息子たちと相野谷川でへら鮒などを釣ったことがある。
相野谷川は淀んで見えた。
この日、筑波山も雲に覆われて見えない。
幸作は先日、「就職が決まりました」とリストラ退社となった東京・神田駅近くのビル2階の社長室を訪ね報告した。
「そう。どこに決まったの?」
社長は大きな机から身を起こし、おぼつかない足取りでソファーへ移動する。
長く患っている糖尿病が悪化しているように思われた。
幸作は社長から顎で促され対坐する。
「訪問介護施設です」
「どこの?」
「浅草橋にある。ファミリーという介護施設です」
「そう。それど、どのような仕事?」
「営業です」
「そう。これから外出するので、また、来なさい」
「はい」幸作は、長居をするつもりではなかった。
リストラされてことを心配している友人、知人たちに会って就職が決まったことを報告するつもりであった。
その日、最後に訪ねた親友の藤木直人が幸作を新橋駅近くの居酒屋へ誘う。
藤木とは大田区の多摩川で遊んだ馴染である。
二人は通っていた小学校は違っていた。
川遊びで親しくなったのである。
その後、幸作の住まいが移転して偶然、中学校で同じクラスとなった。
彼は父親を亡くし、高校へ行かず大手の電化製品の製造工場で働く。
3年後、夜間高校へ通学、さらに働きながら大学の2部で学ぶ。
さらに、偶然にも再会したのが仕事先であった。
二人とも専門新聞関係の仕事をしていて、製薬企業の新製品発表の会場で出会う。
彼は医療新聞の記者、幸作は薬業新聞の記者。
幸作は半年前に、本の訪問販売会社から薬業新聞へ転職していた。
5年ぶりの再会であり、二人は仕事を通じてその後、親密になっていく。
「河井のことだから、どこでも働けるさ」
「そうだと思う」
「介護の仕事はこれからの分野だな。協力できることあれば、協力するよ」
幸作は黙ってうなずいた。

「どこかで、お酒飲んできたのね」
その夜、自宅に戻ると妻が怪訝な顔で言うのだ。
「ああ、藤木と酒飲んできた。彼に御馳走になった」
「午後6時ころに、ファミリーという会社の人事の人から、電話があって、<就職のことを社内で協議した結果、取り消しになりました。なお、履歴書は返却しなす>と言っていたよ」
「そうか、仕方ないな」酔いが覚める思いがした。
幸作は前の勤務先の社長が、陰険にも裏で画策したことを後日、人つてに知る。
「そこまで、するんだ」幸作は怒りの気持ちを深く胸に沈めた。


旧水戸街道
千住宿 ⇒ 新宿 ⇒ 松戸宿 ⇒ 小金宿 ⇒ 我孫子宿 ⇒ 取手宿 ⇒ 藤代宿 ⇒ 若柴宿 ⇒ 牛久宿 ⇒ 荒川沖宿 ⇒ 中村宿 ⇒ 土浦宿 ⇒ 中貫宿 ⇒ 稲吉宿 ⇒ 府中宿 ⇒ 竹原宿 ⇒ 片倉宿 ⇒ 小幡宿 ⇒ 長岡宿 ⇒ 水戸城下


B面昭和史 1926-1945

2019年04月15日 08時26分39秒 | 社会・文化・政治・経済
 
 

商品の説明

内容紹介

国民からの視点で「あの時代とは何だったのか」、自身の体験も盛り込んで昭和戦前史を詳細に綴った大作、待望のライブラリー化。

巻末に澤地久枝氏との対談「“B面”で語る昭和史」を付す。

内容(「BOOK」データベースより)

「六十年近く一歩一歩、考えを進めながら、調べてきたことを基礎として書いた本書の主題は、戦場だけではなく日本本土における戦争の事実をもごまかすことなしにはっきりと認めることでありました。

民草の心の変化を丹念に追うということです。昔の思い出話でなく、現在の問題そのものを書いている、いや、未来に重要なことを示唆する事実を書いていると、うぬぼれでなくそう思って全力を傾けました」ロングセラー『昭和史1926‐1945』の姉妹編!

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

半藤/一利
1930年、東京生まれ。東京大学文学部卒業後、文藝春秋入社。

「週刊文春」「文藝春秋」編集長、取締役などを経て作家。

著書は『日本のいちばん長い日』『漱石先生ぞな、もし』(正続、新田次郎文学賞)、『ノモンハンの夏』(山本七平賞)など多数。『昭和史1926‐1945』、『昭和史戦後篇1945‐1989』(平凡社)で毎日出版文化賞特別賞を受賞した。2015年、菊池寛賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

 
 

 

天皇を救った男

2019年04月15日 07時18分12秒 | 社会・文化・政治・経済
 
アメリカ陸軍情報部・日系帰米2世 伊丹明

 
 

天皇を救った男 笠井重治

2019年04月15日 07時10分11秒 | 社会・文化・政治・経済
 

商品の説明

内容紹介

戦後史が動くとき、必ずこの男がいた。

日米開戦回避工作、天皇の戦犯訴追回避、ニクソン電撃訪中
歴史的事件の背後で、「密使」を務めた謎の人物の正体とは?

歴史に位置付けられざるバックチャネル(裏面史)がいま蘇る。

波乱の生涯を描く初の本格評伝。


占領軍司令部でマッカーサーに間近で仕えたフェラーズは日本通として知られた将校だった。

笠井は、フェラーズの奮闘を間近で見ていただけではなかった。

フェラーズがマッカーサーに提出し、天皇制護持を進言した建白書の作成そのものに、笠井は深く関わり、フェラーズの活動を裏で支えていたのである。

しかし、笠井が生前、それを声高に主張することはなかった。(本文より)

昭和天皇、近衛文麿、ダグラス・マッカーサー、チャールズ・ウィロビー、ジョセフ・グルー、マンスフィールド、岸信介、佐藤栄作、周恩来、汪兆銘 etc.

内容(「BOOK」データベースより)

戦後史が動くとき必ずこの男がいた―日米開戦回避工作、天皇の戦犯訴追回避、ニクソン電撃訪中。

歴史的事件の背後で、「密使」を務めた謎の人物の正体とは?波乱の生涯を描く初の本格評伝。

 

日米開戦直前に、米政府が戦争回避に最後の望みを託したのが笠井であり、戦後GHQが最も信頼を寄せる日本人として天皇制護持に奔走した。
1960年代末から70年代にかけ、笠井が日本外交に果たした役割も、もっと評価されていい。
周恩来総理の密書をニクソン大統領に届け、1972年のニクソン訪中に向けてワルシャワ、パリなどの舞台に展開され表の米中協議とは別のバックチャンネルを日本人で担った。
周恩来との信頼関係は日中国交正常化でも機能することになる。

 

笠井重治
経歴
山梨県出身。1904年に渡米。

笠井は1886年山梨県に生まれ、甲府中学に進学。

校長にクラーク博士の薫陶を受けた大島正健(まさたけ)がおり、その強い影響を受けて卒業後、米国留学。シカゴ大学では在学中に最優秀弁論賞を受賞した。

さらにハーバード大学の大学院に進み、後サンフランシスコで通信社の次長に就任、1919年に帰国した。

帰国後出版社を設立し、日米関係の重要性を訴え続けた。

さらに同じハーバード出身の金子堅太郎の支援を受け、日米の友好関係を訴える冊子を刊行、その縁から近衛文麿(ふみまろ)との関係も深くなっていった。

1936年には国会議員にも当選し、いっそうの活躍を始めたが、日米関係は悪化。

1941には渡米して野村吉三郎駐米大使とも会談、米国の対日世論の悪化防止に奔走した。

11月に帰国。グルー駐日米大使から天皇との会見設定を依頼され、近衛らを動かすべく活動したが、結果は国防保安法違反容疑の憲兵隊による拘束であった。

 戦後、占領軍司令部でマッカーサーに仕えたボナー・フェラーズの天皇制護持建白書の作成に関わった。

この建白書は、天皇が戦犯となることを免れさせるのに力があったと言われている。

1971年、フェラーズは日本政府から勲章を贈られるが、推薦し、功績調書を作成したのも佐藤栄作と関係のあった笠井であった。

その後さらに、今度は周恩来と米国の媒介にも活躍し、米中国交回復に動いたことも明らかにされている。

このように興味深い内容だが、事実関係の解明に関する事項が最後にまとめて細字で書いてあるのはいささか読みにくかった。

この箇所を本文中に的確に組み込めば、ドキュメントとしてさらに信頼できるものになったであろう。

ともあれ、あまり知られていない隠された日米関係史の断面を初めて明らかにした労作として評価されよう。(東京新聞)

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1913年シカゴ大学政治学科卒、ハーバード大学大学院で国際法と外国史を専攻する。
帰国後、東京市会議員、同参事会員となる。
1930年の第17回衆議院議員総選挙から郷里の山梨県から無所属で立候補したが落選続きで、1936年の第19回衆議院議員総選挙でトップで初当選した。
以来当選3回。阿部内閣で拓務参与官を務めた。
1942年の第21回衆議院議員総選挙では大政翼賛会の非推薦候補だったため落選。
1946年の第22回衆議院議員総選挙で当選した。
翌1947年の第23回衆議院議員総選挙で落選した。
同年日米文化振興会会長に就任。
この他国際出版印刷、国際産業の各社長を務めた。1985年死去。

著者について

七尾 和晃(ナナオ カズアキ)
ノンフィクションライター
ノンフィクションライター。1974年生まれ。石川県金沢市出身。忘れられてゆく近代史の現場に赴き、「訊くのではなく聞こえる瞬間を待つ」姿勢で数多くの踏査ノンフィクションを発表。粘り強い取材と調査に定評がある。著書に『堤義明 闇の帝国』(光文社)、『銀座の怪人』(講談社)、『闇市の帝王』『炭鉱太郎がきた道』『原発官僚』(以上、草思社)、『沖縄戦と民間人収容所』(原書房)、『「幻の街道」をゆく』(東海教育研究所)、『琉球検事』(東洋経済新報社)などがある。


 
 

FACTFULNESS(ファクトフルネス)

2019年04月15日 06時54分57秒 | 社会・文化・政治・経済
 

 ハンス・ロスリング (著), オーラ・ロスリング (著), アンナ・ロスリング・ロンランド (著)


ファクトフルネスとは データや事実にもとづき、世界を読み解く習慣。

賢い人ほどとらわれる10の思い込みから解放されれば、癒され、世界を正しく見るスキルが身につく。
世界を正しく見る、誰もが身につけておくべき習慣でありスキル、「ファクトフルネス」を解説しよう。
世界で100万部の大ベストセラー!
40カ国で発行予定の話題作、待望の日本上陸
ビル・ゲイツ、バラク・オバマ元アメリカ大統領も大絶賛!
「名作中の名作。世界を正しく見るために欠かせない一冊だ」 ビル・ゲイツ
「思い込みではなく、事実をもとに行動すれば、人類はもっと前に進める。そんな希望を抱かせてくれる本」 バラク・オバマ元アメリカ大統領
特にビル・ゲイツは、2018年にアメリカの大学を卒業した学生のうち、希望者全員にこの本をプレゼントしたほど。

「賢い人ほど世界の真実を知らない」

いかに日々の報道や幼少期の教育によって、私たちが間違った事実を信じ込んでしまっているかという非常に分かりやすいデータです。
「世界はどんどん悪くなっている」というのは、とんでもない勘違いだとロスリング氏がデータを元に明らかにしてくれます。
災害の死亡者数も減ってるし、極限の貧困は減り、人口の増加にも歯止めがかかるのが見えてる。
ドラマチックすぎる世界の見方」で見るのではなく
「ファクトフルネス」つまり「事実に基づく世界の見方」で見る習慣をつけるべきだと説いています。
人間には瞬時に何かを判断する本能と、ドラマチックな物語を求める本能があり、どうしても「ドラマチックすぎる世界の見方」をしてしまう。
ただ、それは我々一人一人が「事実に基づく世界の見方」をするようになれば変わるはず。
それがロスリング氏がこの書籍にかけた想いだと感じました。
「事実に基づいて世界を見なさい」というのが、ロスリング氏が繰り返し述べている話です。

FACTFULNESS(ファクトフルネス) 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣 

価格 1,944円(税込)
ISBN 978-4-8222-8960-7
発行日 2019年1月15日
著者名 ハンス・ロスリング、オーラ・ロスリング、アンナ・ロスリング・ロンランド 著
発行元 日経BP社
ページ数 400ページ
  内容紹介
ファクトフルネスとは データや事実にもとづき、世界を読み解く習慣。賢い人ほどとらわれる10の思い込みから解放されれば、癒され、世界を正しく見るスキルが身につく。
世界を正しく見る、誰もが身につけておくべき習慣でありスキル、「ファクトフルネス」を解説しよう。

◆賢い人ほど、世界についてとんでもない勘違いをしている

本書では世界の基本的な事実にまつわる13問のクイズを紹介している。たとえば、こんな質問だ。

質問 世界の1歳児で、なんらかの予防接種を受けている子供はどのくらいいる?
・A 20%
・B 50%
・C 80%

質問 いくらかでも電気が使える人は、世界にどのくらいいる?
・A 20%
・B 50%
・C 80%

答えは本書にある。どの質問も、大半の人は正解率が3分の1以下で、ランダムに答えるチンパンジーよりも正解できない。
しかも、専門家、学歴が高い人、社会的な地位がある人ほど正解率が低い。
その理由は、10の本能が引き起こす思い込みにとらわれてしまっているからだ。

◆教育、貧困、環境、エネルギー、医療、人口問題などをテーマに、世界の正しい見方をわかりやすく紹介

本書では世界の本当の姿を知るために、教育、貧困、環境、エネルギー、人口など幅広い分野を取り上げている。
いずれも最新の統計データを紹介しながら、世界の正しい見方を紹介している。
これらのテーマは一見、難しくて遠い話に思えるかもしれない。
でも、大丈夫。著者のハンス・ロスリング氏の説明は面白くてわかりやすいと評判だ。
その証拠に、彼のTEDトークの動画は、累計3500万回も再生されている。
また、本書では数式はひとつも出てこない。「GDP」より難しい経済用語は出てこないし、「平均」より難しい統計用語も出てこない。誰にでも、直感的に内容を理解できるように書かれている。 

イントロダクション
第1章 分断本能 「世界は分断されている」という思い込み
第2章 ネガティブ本能 「世界がどんどん悪くなっている」という思い込み
第3章 直線本能 「世界の人口はひたすら増える」という思い込み
第4章 恐怖本能 「実は危険でないことを恐ろしい」と考えてしまう思い込み
第5章 過大視本能 「目の前の数字がいちばん重要」という思い込み
第6章 パターン化本能 「ひとつの例にすべてがあてはまる」という思い込み
第7章 宿命本能 「すべてはあらかじめ決まっている」という思い込み
第8章 単純化本能 「世界はひとつの切り口で理解できる」という思い込み
第9章 犯人捜し本能 「だれかを責めれば物事は解決する」という思い込み
第10章  焦り本能 「いますぐ手を打たないと大変なことになる」という思い込み
第11章  ファクトフルネスを実践しよう
おわりに
付録
脚注
出典
 

牛久の市会議員候補者の出陣式へ

2019年04月15日 05時56分58秒 | 日記・断片

9時15分にミスターマックスで佐々田さんと待ち合わせをして、牛久へ向かう。
5分前に待機していたら、選挙カーが通りスピーカーで、藤井市長の出陣式を午前10時からミスターマックスの駐車場で開くことを告げていた。
マイクを握る女性は視線が合うと「ありがとうございます」と笑顔となる。
国道5号から我々も牛久の市会議員候補者の知人の出陣式へ向かう。
今日も牛久市内各所の散りゆく桜を車窓から見る。
初めて牛久市役所へ行く。
しだれ桜が散っていた。
取手市役所は河津桜とソメイであるが、牛久市役所のしだれ桜は遠目にも美しく見えた。
市役所の下の広場で子どもたちがサッカーをしていた。
子どもたちの遊び場が市役所に隣接していることを好ましく思う。
人口が減少しているそうであるが、取手市より発展の可能性を感じる。
起伏の多い取手市の中心街より平らな牛久の中心街に広がりと奥行き、発展の可能性を感じた。

その意味で取手市は平坦な守谷市に追い抜かれてしまった。

出陣式は大きな広場で行われたが、駐車を許さない。
しかも近隣の路上駐車も係の人から「ダメです」と規制される。
そこで近くの大きなショッピングモールか、選挙事務所の近くの駐車場へみなさん車を停めていた。
取手から牛久まで派遣で来ている久田さんが居た。
「土日に来ているのですね」
「いや、毎日」
「毎日ですか!」と驚く。
また富田さんの奥さんも来ていて、ペットボトルの日本茶を皆さんに配布していた。
候補者鈴木さんは、サラリーマンを経て、元小中学校の教師20年。
その後、塾の講師を務め、今回初めて市会議員に立候補。
奥さんと二人の息子さんと娘さんも会場に。
緊張した様子で3人のお子さんは、学校の制服姿で並んで立っていた。
晴れ間も見える薄い曇り空である。
来賓あいさつをしたのが、元東京消防本部の本部長で84歳。
あいさつが長くて、司会者が2度歩み寄る。
次は牛久セントラル病院の院長のあいさつ。
院長もあいさつが長い。
時間を告げられると「話は3分の1も終わっていませんが、これで終わります。是非、鈴木さんをお願いします」と話を締めくくる。
候補者の鈴木さんはまず自己紹介した。
母子家庭で育ち、働きながら苦学をして県南では最難関の土浦一高を経て大学に進学していた。
信条や政策を聴く中で改めて市議会へ送り出したい人物あることを印象づけた。
お茶で乾杯後、勝どきを挙げる。
近くの選挙事務所へ立ち寄る。
信号の右側と聞いたと思ったら、左であった。

聞き違いであったのか?
我々二人に着いてきたご婦人3人に迷惑をかけた。
後から来た人たちが、背後から「事務所はこちらですよ」と教えながら信号を左へ向かう。
選挙事務所には倉田さんの奥さん手伝いに来ていた。
ご苦労さんである。
選挙事務所のポスターに下手な字でサインをして事務所を出た。
不動産屋の社名看板が掲げられた狭い事務所であった。
佐々田さんにはお世話になっているので、何らかの形でお礼をしなければんらないと改めて思う。
ガソリン代はこれまで、相当かかっているだろう。
負担を申し出ても、佐々田さんは受け取らない(応じない)。
埼玉、千葉、東京、水戸、日立。
これまで、ガソリンや高速代なども、相当出費しているはず。
その生真面目、下向きさには頭が下がるばかりだ。