病気見落とし後に死亡、3年間で12件

2019年04月22日 19時52分11秒 | 医科・歯科・介護

 CTの画像診断

4/22(月) 朝日新聞デジタル

救急医療現場でCTなどの画像診断をしたものの、治療が必要な病気を見落とし、患者が死亡した事例が昨秋までの3年間で12件あったことがわかった。

国の医療事故調査制度に基づき、報告があった851件を日本医療安全調査機構が分析し、22日発表した。

機構は「見落とすと死につながる疾患の鑑別診断を念頭におきながら見てほしい」と呼びかける。
2015年10月~18年10月末までに医療事故調査・支援センターに報告があった院内調査結果が対象。

救急医療での画像診断に関わる死亡は15件あり、このうち12件が画像検査の所見が診断・治療につながらなかったという。

 


忍耐という大地

2019年04月22日 18時01分19秒 | 社会・文化・政治・経済

前向きに生きること、活発に活動することが、心身の健康の源泉である。

東南アジアに共通する精神の美質
「共生」の心
「共生」の哲学。
「共生」の道徳気風

人類の生き方を高める

幸福は、忍耐という大地に咲く花である。
長い人生、じっと耐え忍ぶことが必要な時もあるだろう。
苦難の風雪を越えて、ことたび花を開かせたなら、その姿を見た友の心にも「幸福」の種が芽吹くに違いない。

勝利は最後まで努力した人間がつかむ―孫文


岩隈久志投手が発起人のいじめ撲滅プロジェクト"BE A HERO"

2019年04月22日 16時33分27秒 | 社会・文化・政治・経済

BLOGOS編集部2018年10月04日

「いじめは科学で解決できる」

子どもたちのいじめが社会問題になって久しく、自殺や不登校のニュースを目にすることも多い。

こうした問題に詳しい公益社団法人 子どもの発達科学研究所、主席研究員の和久田学氏は「いじめは科学で解決できる」と強調する。いじめの問題にどう取り組むべきなのか、和久田氏をはじめ、プロ野球・岩隈久志選手が発起人となり立ち上げた「BE A HERO」プロジェクトのメンバーに話を聞いた。【取材:田野幸伸 構成:島村優 撮影:弘田充】

—「BE A HERO」プロジェクトとはどういうものなのでしょうか。
木村匡宏氏(以下、木村):「BE A HERO」プロジェクトはプロ野球選手の岩隈久志さんを発起人に、公益社団法人 子どもの発達科学研究所、IWA JAPAN、B-creative agencyが中心となって立ち上げました。

「科学でいじめのない世界を創る」というコンセプトのもと、最新の科学的知見を活かしたいじめ解決の方法論を、小中学校など教育の現場や部活動などで教えるという活動を行っています。

子どもたちのいじめが社会問題になって久しく、自殺や不登校のニュースを目にすることも多い。

—「BE A HERO」プロジェクトとはどういうものなのでしょうか。

木村匡宏氏(以下、木村):「BE A HERO」プロジェクトはプロ野球選手の岩隈久志さんを発起人に、公益社団法人 子どもの発達科学研究所、IWA JAPAN、B-creative agencyが中心となって立ち上げました。

「科学でいじめのない世界を創る」というコンセプトのもと、最新の科学的知見を活かしたいじめ解決の方法論を、小中学校など教育の現場や部活動などで教えるという活動を行っています。

—岩隈選手が発起人なんですね。

和久田学氏(以下、和久田):こうしたプロジェクトでは、岩隈さんみたいに発言力が強い人がモデルとなってくれると心強いんです。

見本となるモデルはすごく大事で、今まで野球界ですと「巨人の星」の星一徹みたいな、いわゆる力で指導するモデルは多くいたのですが、もうそういう時代ではないですよね。

もっとスマートな人がモデルになって、スマートな振る舞い方があってもいいよね、という思いがあります。岩隈さんご自身にもこのプログラムをよく理解していただいて、オフシーズンには、随分と一緒に活動させて頂いています。

いじめは経験則ではなく科学で解決せよ
—いじめの解決に科学を使うというアプローチがとても新鮮に聞こえました。

和久田:いじめの問題もそうですけど、教育の中には、叱った方が良いのか、褒めた方が良いのか悩む場面が多くありますよね。

でも、これらの判断は現状では「経験則」を基に行われていることが多いです。

でも、言ってみれば、人類はもう長い間子育てをしているわけですから、そこに科学があったっていいはずなんです。実際、人の行動をターゲットにした研究はずいぶん進んでいるんですよ。

—経験則ではなく科学だと。

和久田:そうです。科学です。経験則ではありません。

例えば、社会を構成する多くの人は、「いじめなんて、どこにでもあるし、そんなことに負けるようではダメだ」「いじめられたけど、耐えてきたし、そのおかげで強くなれた」などと自分のことを振り返って、いわば経験則を語るんですが、これは科学的に正しいとは言えません。

「生存者バイアス」といって、うまく切り抜けた人の意見が大きくクローズアップされているだけだと言えます。
いじめの被害で悪い影響を受けた人は、その存在そのものが見えにくくなります。

そういう人は、いじめ被害がトラウマになったり、それが原因で抑うつ状態に陥ったりして、今も社会の片隅で苦しんでいる可能性が高い。

一方、今、社会で活躍している人は少しタフだったり、何かいじめられてもそれを跳ねのけることができる要因を持っていたりしている人が多い。

つまりいじめられても、その影響を最小限に抑えられる人が生き残ってきたということですので、そうやって切り抜けられた人の経験則では、今苦しんでいる子どもを救えないんですよ。

だから、いじめの場合、経験則を使わないで、科学的に分かっている事実を使いましょう、というのが僕らの考えなんです。

—科学的な知見やエビデンスを使って、いじめを解決する。

和久田:そうです。ですから、私が言ったことに対して「いや、先生それは違うんですよ」と否定されても、「これは僕の意見じゃなく科学なんですよ」と言って、さらにデータを見せることだってできる。説得力が違います。

エビデンスというところでは、こんな研究があります。

いじめの被害者が精神的になんらかの傷を負うリスクが高くなるのは当然なんですけど、一方でいじめの加害者が犯罪者になったり反社会的人格を持ったりするリスクが高くなるというものです。

いじめを撲滅しないといけない理由は、いじめそのものが子どもを傷つけるのを防ぐ必要があるから、というのは当然ですが、さらに言うなら、いじめは、その加害者、被害者に対して5年後10年後にまで悪い影響を与える。私たちが思っているよりいじめが人生に与える影響は大きいわけです。

学校で起こるいじめの研究はほぼ済んでいる
—和久田先生はもともと教育が専門だったのですか?
和久田:はい、私は学校現場で教員をしていました。実際にどういう仕事をしていたのかというと、特別支援教育という分野です。

例えば、2000年くらいからキレる子どもが社会問題になったことがありましたよね? 

その頃、私はそうしたいわゆる特別な支援が必要な子どもの対応をする専門家として、いろんな学校に呼ばれていたんですが、そこで悩むことが多かったんです。

というのは、あるキレる子どもに対して、ある先生は「彼らは傷ついてるから優しくした方が良い」と言うのに、別の先生は「大人の権威を見せてガツンとやればいいんだ」と言う。

中には「医者に連れて行って薬を飲ませた方がいい」とまで言う人もいる。

つまり同じ子どもを見ても、人によって言うことが違って解決策がわからなかったんです。それでもっと学ばないといけないと思って、大学院に入ったんです。

ー進んだ大学院でいじめに関する分野を学ばれた。
和久田:大学院でいじめを専攻したわけではありません。

もともとは発達障害児への早期支援とか、子どもの暴力などの問題行動などを扱っていたんですが、その中でいじめの問題についても研究を始めるようになりました。

それで実際に調べてみると、いじめについては、欧米諸国を中心にすでに多くの研究があるんですよ。

もともとは日本がこの分野をリードしていたんですけど、近年はそれが逆転して欧米が強くなった印象があります。

世界の研究をよく検討してみると、実は学校で起こるいじめの研究は、あらかた終わっているように思います。

欧米では、学校のいじめ対策のプログラムが多数あって、そうしたことのコンセンサスが得られているんですけど、それは日本にほとんど伝わってない感じです。

じゃあそれを伝える仕事をしようと思って、今に至っているわけです。
いじめの原因はアンバランス・パワーとシンキング・エラー
—具体的にいじめをなくすためには、どのように行動すれば良いのでしょうか?

和久田:まずその前に、どういう場合にいじめが深刻化するか説明させてください。

いじめが大変な状況になる場合は、たいてい「アンバランス・パワー」と「シンキング・エラー」という状態がセットになっています。

逆に言うと、この2つが揃わない状況ならば、なんとかなるかもしれない。

—その2つのキーワードはどういう意味なんでしょうか?

和久田:アンバランス・パワーというのは力の不均衡のことで、いじめが起きる場合、被害者と加害者の間には必ず上下関係があるということです。

それは外から見てもわかりにくいもので、例えば同級生でも、なんとなく立場に上下ができた、という場合がありますよね? 

私たちもそうでしたけど、人間関係というものは、日々刻々と変わっていくものです。

昨日までは自分の方が、立場が上だと思っていたのに、あっという間に逆転することもある。そういう微妙な関係も含みます。

はっきりしたところでは、部活での先輩と後輩、うまい選手と下手な選手、指導者と選手でしょうか。それ以外にもリーダーとそうでない者、人気者とそうでない者、友達が多い者とそうでない者、精神的にタフな者とそうでない者など、いろいろです。

—なるほど、そういう力関係はありますね。もう一つのキーワードはどうでしょうか。

和久田:シンキング・エラーは文字どおり間違った考えという意味ですが、加害者側が持ちやすい「これくらいはやっていいか」とか「このくらいは遊びだろう」「この程度で相手が嫌がることはないだろう」とかそういった勝手な思い込みのことですね。

—この2つが揃うといじめの問題が難しくなると。

和久田:アンバランス・パワーがあると、弱者の側はやり返せず、嫌だとも言えない、辛いとも言えない、といった状態になります。経験ありませんか? 

強い先輩に何かとんでもないことを言われて傷つけられるんだけど、怖いから嫌だとか、止めて欲しいとか言うことすらできない。

さらにシンキング・エラーがあると強い立場の側、つまり加害者側は、自分がやっていることが相手を傷つけていることに気付けません。

自分の行動が許されるものだ、いじめではないと思ってやってしまっていますから。

よって、この2つが揃うと、当事者同士ではいじめを解決できないというメカニズムが生まれてしまい、深刻化しやすくなります。

とするならば、アンバランス・パワー、もしくはシンキング・エラーに対するアプローチが重要になります。

どっちでもいいです。やれる方からやればいいんですが、例えば、アンバランス・パワーを改善するために、弱い側を大人が意図的に引き上げて、せめて「止めて欲しい」とか「嫌だ」とか言えるようにする。
もしくは別のところで、その話を聞いてもらえるところを作るという方法もある。

一方、シンキング・エラーへの対策としては、加害者の側に、相手の気持ちを考えさせるようにして、あなたの行動が相手を傷つけているよってことに気づかせることが大切です。

道徳教育でいじめをなくすのは難しい
—これまでのいじめに対する対処法とは少し違うんですね。

和久田:文部科学省は道徳教育でいじめをなくそうとしているけど、それは難しいかもしれません。

道徳教育では、例えば「いじめは道徳的にいけないことですから止めましょう」みたいなことを教えます。

でもいじめがいけないことはみんな知ってるんです。

それなのに起こってしまうのは、自分がやってるのはいじめだと気づけないシンキング・エラーが原因かもしれない。

としたら、それを気づかせるシステムを作らないといけない。
LINEを使ったいじめ相談も、取り組み自体は評価していますが、いじめをなくすどころか減らすことさえできないかもしれない。

なぜなら、いじめ相談をするという事実は、いじめが起こることが前提になっている。

それはそれで大切だけど、本当はいじめが起こらない、もしくは起こっても深刻化しない仕組みを作らないといけない。

「不良はカッコよくない」と気づかせる
—そうしたことを踏まえて、BE A HEROプロジェクトの狙いはどういったことにあるんでしょうか?

和久田:BE A HEROとは、精神的に健康なんだけど、ちょっとしたことでシンキング・エラーを起こしがちで、しかも集団内で強い立場になりがちなスポーツをやる子どもたちに、周りの人に共感しよう、困っている人がいたら助けよう、正しいことをしようというメッセージを送る活動です。

いじめ予防というと、いじめられてる子を発見して、その可哀想な子どもをどうやって助けるかって考えがちなんですけど、それだと、先ほどお話ししたとおり、その子が傷つくことを前提にした活動になってしまう。

だから、そもそもいじめが起こらないようにしようと。

具体的に何をするかというと、例えば学校訪問をして、その学校の子どもたちに、「正しい行動をしよう」と呼びかける。日本では、どういうわけか、アウトロー、つまり規則違反を少しするくらいがカッコいい、みたいな文化がある。でも、それは違うんだと。

むしろ正しいことをするのがカッコいいんだ、それがあなたたちの未来を守るんだと、子どもたちにもいくつかの研究を提示して説明するわけです。
そして、「今あなたのいる学校や、あなたのいるクラスに、正しくないことが当たり前になっていることはない?」

「誰かを傷つける行動を、気づかないうちにしている(シンキング・エラーを起こしている)ことはない?」ってチェックする。

「これおかしいんじゃない?」ということがあれば話し合って、子どもたちに自分の行動を振り返らせる。大人も自分の行動を振り返る。

そして勇気を出して正しい行動を取ることこそ、HEROなんだと呼びかける。
木村:去年の11月、プロジェクト立ち上げの記者会見をやった翌日に浜松の中学校に行ってきました。

近隣の小学5・6年生も参加してくれて、総勢700人くらいを対象にした、約1時間のワークショップをやったんです。

先日、小学校から「あのワークショップが終わってからずっと、子どもたちが継続して、BE A HEROプロジェクトのことを頑張っているので、その様子をぜひ観にいらしてください」と連絡をもらって実際に行ってみました。

4月に新しくその学校に赴任した先生に感想を聞く機会があったんですが、その先生は「すごい、驚いた」と言っていました。

小学校では毎日小さな問題が起こるんだそうですが、子どもたちも学校の先生も、その学校では「HERO」というキーワードを持っていて、何か問題が起こるたびに「この行動はHEROの行動なの?」

「正しいことなの?」と同じ基準で考え、話し合っていると。

小さな問題はもちろんクリアできるわけですし、子どもたちのよい行動が自然と増えるので、学校の雰囲気もどんどん良くなっているんだそうです。

和久田:日本の学校教育は学習指導が中心で、行動や情緒の発達を意図的に指導しようということがありません。

つまり行動や情緒の発達を支援する部分は、いわば一人一人の教師の裁量に任せられている。

そうすると、先生によって言うことも方法も違って、逆に子どもたちは混乱してしまう。

だから、BE A HEROプロジェクトのように、明確な基準を示して、正しい行動を取るように働きかけることはとても効果的だと言えます。

ワークショップを受けた学校の子どもたちから、「正しいことがカッコいいって初めて知りました」っていう感想もたくさん出てきました。

日本って、さっき言ったとおり、ルールを破るくらいがカッコいいという雰囲気があります。

逆に正しいことをすると、何をカッコつけてるんだと言われるようなところがある。

もしかしたら、そこが最大の問題かもしれない。

—確かに、日本の学校ではそういうところがありますね。

和久田:でも、本当は正しいことは正しいんです。

思いやりの気持ちを持って、正しいと思ったことを言ったり行動したりするのは、本当に格好良いんだよ、そうした行動をする人を認めていくということは大切なんだよ、と伝えなければいけない。

ちなみに「学び」ってどんな風に定義しますか?

—知らなかったことを知ることですかね。

和久田:うん、そうですね。もっと言うと「学ぶ」「学習」というのは何かを知って行動が変化することなんです。知らなかったことを知れば、当然、行動が変わる。

英語が喋れなかったのが喋れるようになる、書けなかった漢字が書けるようになる、答えられなかった問題に答えられるようになる、マナー違反をしていたのが正しいマナーで行動できるようになる、のように何らかの行動の変化があってはじめて学習は成功したと言えます。

だから、いじめのことを学習したら子どもの行動が変わらないとダメです。ただ「いじめは悪いことだからやめよう」と考えるだけではダメ。具体的な行動レベルまで落とし込むことが、いじめをなくすプログラムにとって重要です。

傍観者の行動でいじめは止められる

 —それはいじめの加害者だけでなく、被害者も、それ以外の子どもも全ての行動を変えていくということですか? 

和久田:こういうデータがあります。1997年にカナダの実験で出た結果ですが、85%以上のいじめエピソードには加害者と被害者以外の子どもが存在していました。

この子たちの行動を観察すると、その7割近くが加害者側の行動をとったというんです。

ただ、そうしたデータがある一方で全体の8割は「いじめは嫌だな」と考えている。

他にも、誰かが「いじめをやめよう」と言うと、60%が数秒以内にいじめ行動を止めたというデータがある。

7割の傍観者は加害者側についてるけど、彼らは本当はいじめを止めさせたいと考えている。

その上、彼らがちょっとでもやめたほうが良いって言った瞬間にいじめは止まるんです。

つまり、我々は加害者や被害者を探し出すことにエネルギーを費やすよりも、傍観者を対象にしたほうがいいだろうと考えるべきです。

彼らに正しい行動を教えたら、いじめが起きにくい集団になる、そんな風に考えることができる。

—とても興味深いですね。学校のいじめだけでなく、最近は部活動やスポーツ界などで、どうしてそんなことが起こるのか、ということが毎日のようにニュースになっています。

和久田:アンバランス・パワーとシンキング・エラー両方に対するアプローチが必要だという点は同じです。

部活やスポーツの世界では、アンバランス・パワーが生じやすいです。

学年、上手い下手、立場の違い、などですね。もちろん、それを許された範囲で(例えば、そのスポーツのことでの指導やリーダーシップなど)力を使うことには問題ありません。

でもその範囲外で力を使おうとすると、それはその瞬間にパワハラになります。

だから、力のある立場の人には、自分の持っている力を使っていい場面とそうでない場面があること、その範囲を明確に教える必要があります。

体育会系に蔓延するいじめの構造
—最近のスポーツ界の問題が当てはまりますね。

和久田:そうですね。また、教える側や力のある側は「厳しくしないと分からない」「叩いたり怒鳴ったりしないと分からない」とシンキング・エラーを起こしてるケースも多いですが、それは間違っていて、いわゆる行動理論等を使えば、厳しくしたり怒鳴ったりしなくても子どもの行動を変えられるんだということも知ってもらわないといけない。

先生側が学習するべきスキルがあるわけです。

木村:僕が部活動の現場で実際に見た例です。

新しく赴任した監督に、古き良き伝統がある公立高校に蔓延する固定観念をなんとかしたいと相談を受けました。

例えば、マネージャーをしている女の子に、チームでの自分の役割、存在意義がわからず悩んでいると相談を受けたらしいんですね。

子どもたちの間に、昔からの上下関係が固定観念的に存在してしまっていて、マネージャーは、お手伝いしてればそれでいいみたいな、悪しき習慣があったんです。

そこで「心の安全」というキーワードを中心とした「部活動の包括的なマネジメントプログラムのTEAM PLAYを行ったんです。

日本のスポーツの現場ってトーナメント方式が採用されることが多く、勝つことを最も大きな目的としがちです。

でも心の安全っていうキーワードを入れると、生徒たちの行動が変わり、お互いの関係が良くなりますから、チームの雰囲気も変わっていきます。

そうすると、段々と練習内容も良くなってチームも強くなっていきます。

その学校は20年以上、夏の大会で勝てていなかったんですけど、今年はベスト8まで進出できました。
和久田:部活みたいな単一目的集団は勝利至上主義に陥りやすい。一つしかない目標が「勝利」だったとすると、そのために全てを犠牲にしてしまう。

本当は子どもの安全を犠牲していいわけないのに、「勝利」と「安全」のどちらが大切かっていう時に「勝利」を選んでしまう。

でも本当は違いますよね。部活は勝つためだけにやるわけじゃない。

そこに集う子どもたちの安全を何よりも優先させるべきだし、その子どもたち一人一人の成長だって大切。

本当は「勝利」よりも、一人一人の存在や成長が大切であって、「勝利」はその過程の産物であることを明確にしてあげないといけない。
新保友映:この間、ある学校にこの話をしに行ったとき、少し説明しただけで先生たちは目から鱗状態でした。

みんなおかしいよね、って感じているけど、誰もそのおかしさを説明できない状況があって、そこにBE A HEROのHEROメソッドがはまって。

このプロジェクトは、再現性、理論・エビデンスがあって誰もが説明できることだから、先生たちにも知ってもらって子どもたちを助けてほしいなと思います。

ー最後に、これからどのようにこの取り組みを広げていきたいですか?

和久田:このプロジェクト、もっともっと広げていきたいんですが、それには一緒になって頑張ってくれる仲間が必要です。その点、僕たちはまだまだ力不足だと感じています。

岩隈さんがせっかく前に立ってくれているわけですから、そこからさらに広げていき、このプロジェクトで日本を、日本の教育を変えていきたいですね。

実はこのプロジェクトを知った学校や保護者、子どもたちから、自分たちの学校に来て欲しい、プロジェクトの内容をもっと教えて欲しいという話が来ています。

でも、資金面などで無理してしまうと、こうしたことは続かないので、地道に仲間を増やしていこうと考えています。

ですから、これからも自分たちのできる範囲で、学校を回るし、イベントも開催するし、多くの人に知ってもらえるように頑張っていきますよ。
BLOGOS編集部

 

 

 


学校を変える いじめの科学

2019年04月22日 16時11分59秒 | 社会・文化・政治・経済

 

商品の説明

内容紹介

経験則だけでは子どもを救えない。国内外で蓄積された科学的知見に基づく、かつ現場で〝使える〟いじめ対策を平易に解説。

内容(「BOOK」データベースより)

いじめ対策にエビデンスを!

経験則では子どもを救えない。

世界の研究で効果の確かめられた手法を、教育現場で使いこなそう。

著者について

公益社団法人子どもの発達科学研究所主席研究員(2019年3月現在)

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

和久田/学
1986年静岡大学教育学部卒業。その後2011年まで特別支援学校教諭として勤務。

2012年大阪大学大学院大阪大学・金沢大学・浜松医科大学連合小児発達学研究科後期博士課程修了(小児発達学)。現在、公益社団法人子どもの発達科学研究所主席研究員、大阪大学大学院連合小児発達学研究科特任講師。

子どもの問題行動(いじめや不登校、暴力行為)の予防・介入支援に関するプログラムや教材の開発、支援者トレーニングに取り組んでいる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)


 


池袋事故「上級国民だから逮捕されない」

2019年04月22日 15時52分30秒 | 社会・文化・政治・経済

 運転手の高齢男性めぐりネットで憶測

4/22(月) 12:56配信

東京・池袋で4月19日、高齢男性が運転する乗用車が暴走して、自転車に乗っていた母娘が亡くなった事故をめぐり、インターネット上で「上級国民」という言葉が数多く書き込まれている。

●運転していた男性は旧通産省の官僚だった

この事故で、乗用車を運転していたのは、元旧通産省の官僚で、大手企業の役員を経て、勲章を受けた80代男性だ。

男性の実名報道が一部しかなかったり、あったとしても「さん」付けだったことや、事故直後に逮捕されていないことから、ネット上で「上級国民だから逮捕されないのか」といった反発が上がった。

検察庁のホームページによると、捜査手続では、容疑者の身柄を拘束しないまま手続をすすめる「在宅事件」と、被疑者の身柄を拘束(逮捕・勾留)して手続をすすめる「身柄事件」がある。

いずれによるかは、(1)犯罪の重大性・悪質性、(2)逃亡のおそれ、(3)証拠隠滅のおそれなど、事情を総合して判断することになっている。

報道によると、男性は骨折して入院しており、警視庁はその回復を待って、自動車運転処罰法違反(過失運転致死傷)の疑いで話を聞くという。

共同通信は「警視庁は証拠隠滅の恐れがないと判断、男性を逮捕せず任意で捜査を進める」と報じている。

つまり、「上級国民」かどうかは関係ないのだ。

●神戸市でも死亡事故、さらに広がる憶測

池袋の事故から2日後の4月21日、神戸市中央区JR三ノ宮駅前で、市営バスが横断歩道に突っ込み、歩行者をはねて、男女2人が亡くなる事故が起きた。こちらの事故では、バス運転手の60代男性は自動車運転処罰法違反(過失運転致死傷)の疑いで現行犯逮捕された。

ネットでは「(池袋事故の男性は)逮捕されないのにおかしいだろ」「むしろ『上級国民は逮捕されない』という小噺を補強してしまった感が有るな」といった声が強まっており、「上級国民は逮捕されない」という誤解・憶測がさらに広がっている。

弁護士ドットコムニュース編集部


みのもんた・三田佳子かかりつけセレブ病院が破綻! 

2019年04月22日 15時40分25秒 | 医科・歯科・介護

 理事長夫人に私的流用疑惑
4/22(月)
「セレブ病院」破綻は「理事長夫人」の過ぎたるシャネル
 日本でも指折りの「セレブ病院」が現在、経営の危機に瀕している。その原因は、「理事長夫人」が病院の資金を高級ブランド「シャネル」などの購入に私的流用していたからだという。その結果、患者だった「みのもんた」「三田佳子」らは困惑しきりと言われ……。

 ***

 東京ハートセンター(東京・品川区)は、セレブ御用達の心臓専門病院として知られている。

 角界では八角親方、芸能界からは三田佳子や高橋英樹の妻で芸能プロモーターの小林亜紀子ら、さらに政財界からも数多くのVIPがかかりつけにしている病院なのだ。

 かつて、大ヒット漫画「ブラックジャックによろしく」に登場するカリスマ医師のモデルになった南淵明宏医師が勤務していたことで、さらに知名度を高めた。セレブが患者として通い、粒選りの医師が揃っている病院にもかかわらず、実は現在、経営危機に陥っているのだという。

 この病院で治療を受けたことのある、みのもんたに聞くと、

「僕がお世話になったのは3年くらい前だったかな。心臓の血管に血栓ができている疑いがあって、かかりつけ医の紹介で東京ハートセンターに診察を受けに行きました。結局、カテーテル手術の必要はなかったので、一回きりで、それ以降は伺っていません。でも、そこが経営危機だなんて、権威ある大きな病院なのに信じられません。もし、僕がカテーテル手術を受けざるを得なくなったら、またお世話になっていたかもしれないのに……」

 そもそも、東京ハートセンターは心臓外科の第一人者と言われた故・榊原仟(しげる)東京女子医大教授の愛弟子である遠藤真弘理事長が2005年に開設。遠藤理事長は、1976年に世界で初めて急性心筋梗塞による血栓閉塞のカテーテル手術を成功させて名を馳せた医師だった。

 なぜ、その病院の経営が傾いてしまったのか。

 事情を知る病院の従業員が明かす。

「往年の遠藤理事長は、日本を代表する心臓外科医でした。本人はいまではもうメスを握ることはありませんが、東京ハートセンターには優秀な医師が揃っているうえに立地も良いので、患者には著名な方が少なくありませんでした」

 しかし、昨秋くらいから、経営状態が目に見えて悪化してきたという。

「まず、カテーテルなどの手術用資材が十分に確保できなくなりました。医療品会社に対する代金の支払いが滞っていたからです。その結果、治療できる症例数も制限せざるを得なくなった。それだけでも病院としては致命的なのですが、今年3月からは、とうとう医師や看護師など全従業員の給料の支払いがストップしてしまったのです」(同)
JALの元CA
 東京ハートセンターでは年間30億円から40億円にのぼる診療報酬収入を得ていたため、本来ならば、給料の遅配など起こり得るはずもなかった。

「なのに、経営破綻状態になってしまったのは、ほかでもない遠藤理事長の妻、容子夫人の乱脈経営が原因なのです。容子夫人は、遠藤理事長よりも15歳年下で、現在62歳。東京ハートセンターでは、常務理事の肩書を持っているものの、医師免許を持っているわけではなく、JALの元CAです」(同)
容子夫人は病院経営のド素人であるにもかかわらず、経理を一手に握り、不明朗な支出を続けてきたというのだ。その事実が発覚したのは、グループ病院「さいたま記念病院」(さいたま市)の財務内容が調査されたことがきっかけだった。

 もともと、「さいたま記念病院」は別の医療法人が運営していたが、東京ハートセンターが3年前、大手出版社「小学館」の子会社とタッグを組み、約32億円で買収したという。

 従業員が続ける。

「10年近く前にも、東京ハートセンターは経営危機に見舞われました。新興の医療会社が理事長夫妻に近づいてきて、共同経営をエサに多額の医療機器のリース契約を結ばせたりして、借金漬けにした。最終的には、東京ハートセンターは裁判を通じて、50億円もの負債を整理しました。その際、小学館の子会社が病院の土地建物を買い取り、“大家”になった。そうした大家と店子の関係から、東京ハートセンターが病院を買収する際に、小学館の子会社も出資をしたというわけです」

ファクタリング
 さいたま記念病院も東京ハートセンターと同じく、遠藤理事長、容子常務理事という体制で、そこに小学館の子会社からの3人が理事として名を連ねたという。

「理事長夫妻と共同歩調を取ってきた小学館の子会社ですが、東京ハートセンターから家賃の支払いが滞るようになったことなどを契機に、さいたま記念病院の経営状態の調査に乗り出しました。そこで判明したのは、容子夫人が病院の正式な銀行口座とは別の銀行口座を勝手につくって、病院の資金を私的に流用していることだったのです」(同)

 本来、病院の診療報酬は診療月の2カ月後に、社保や国保から振り込まれる仕組み。ただ、「ファクタリング」と言って、その振り込み予定分の診療報酬を担保に、金融機関から融資を受けることができる。診療報酬を前倒しで現金化し、タイミング良く設備投資や運転資金などに回すことが可能になるのだ。

「さいたま記念病院の場合、月々の診療報酬収入は2億円前後になります。実は、容子さんはその4カ月分、約8億円をファクタリングし、自分がつくった口座に振り込ませていたのです。しかも、ファクタリングの理由付けのために、エレベーター修理や外壁工事、さらにCT検査機などの架空伝票を作成し、その設備投資の資金を得るためであるかのように装っていました」(同)

 そのうえで、容子夫人は手にした診療報酬収入4カ月分のうち、さいたま記念病院の正式な口座には1カ月分だけを振り込み、金融機関への返済に充てていたという。

「それ以外の残りは、別口座にプールされ、容子さんが好き勝手に使っていたと見られています。そして、翌月、翌々月もファクタリングを続け、1カ月分だけを返済するという方法を繰り返し、診療報酬の“先食い”をしていったわけです。当然、いずれ破綻することは避けられません」(同)

 調査の結果、容子夫人の別口座には、ファクタリングによって金融機関からトータルで約35億円が入金されていた。そのうち、診療報酬収入を本来得るべきさいたま記念病院には、29億円余りが戻されていたのである。

 ここで問題になってくるのは、その差額。

 要するに、5億円近い金額を容子夫人が私的流用した疑いが持ち上がったのである。

「週刊新潮」2019年4月18日号 掲載

 


承久の乱-真の「武者の世」を告げる大乱

2019年04月22日 13時33分59秒 | 投稿欄
 
 坂井 孝一 (著)
 

商品の説明

内容紹介

後鳥羽上皇は無謀にも鎌倉幕府打倒を企て、返り討ちにあったのか? 公武関係を劇的に変え、中世社会のあり方を決めた大乱を描く。

内容(「BOOK」データベースより)

一二一九年、鎌倉幕府三代将軍・源実朝が暗殺された。朝廷との協調に努めた実朝の死により公武関係は動揺。二年後、承久の乱が勃発する。

朝廷に君臨する後鳥羽上皇が、執権北条義時を討つべく兵を挙げたのだ。だが、義時の嫡男泰時率いる幕府の大軍は京都へ攻め上り、朝廷方の軍勢を圧倒。

後鳥羽ら三上皇は流罪となり、六波羅探題が設置された。公武の力関係を劇的に変え、中世社会のあり方を決定づけた大事件を読み解く。

著者について

坂井孝一 
1958年、東京都生まれ。東京大学大学院博士課程単位取得。博士(文学)。専攻、日本中世史。現在、創価大学教授。著書に『曽我物語の史実と虚構』『源実朝』など。

最新の「承久の乱」新書である。
著者の一般読者へのメッセージは、一、「承久の乱」は、「倒幕」ではなく、「北条義時追討」を目指した兵乱であった。二、後鳥羽上皇は芸能・学問にも秀でた有能な帝王である。三、実朝は無力な将軍ではなく、十分な権力を保った政治家であり、朝廷と親密な関係を気付いていた。である。
序章・・白河上皇による院政の開始から平氏全盛まで。
第一章・・以仁王の反乱から、1192年の頼朝征夷大将軍、同年の後鳥羽天皇親政開始を経て、頼朝の死まで。芸術、文化、政治、体育の巨人後鳥羽天皇➡上皇の肖像と朝廷。
第二章・・三代将軍実朝の肖像。幕府内の権力闘争。実朝親政の開始。実朝の官位の急速な昇進。実朝暗殺。
第三章・・実朝の死から、北条義時による頼朝血縁者の抹殺、京での源頼茂追討と大内裏炎上、承久の乱の前年まで
第四章・・承久の乱(1221年)の経過
第五章・・承久の乱の最終局面と決着。
第六章・・乱後の政治・社会変動、幕府の支配権増大。
終章・・流刑地の上皇達。承久の乱の歴史的位置づけ。
私的感想
〇大変面白かった。文章も読みやすい。
〇最初のうちは、最近同じような本を読んだという既視感が気になっていた。そのうち、これは、2カ月前に同じ中公新書として出た「公卿会議」と時代が重なっていて、同じ歴史事実が著述されるているからと気付いた。やむを得ない。
〇一、について
後鳥羽による「承久の乱」の目的が、かっての通説では「倒幕」であったが、著者の考えや現在の通説では、「北条義時追討」(つまり、幕府からの北条義時と一党の排除)であることが繰り返し語られる。わかります。しかし、個人的にはちょっと微妙な感がする
たとえば、「討幕」とする説もあり、「討幕」と「倒幕」ではちょっと意味が違う。また、「倒幕」=「幕府を完全に消滅させる」ではないと思う。
著者は、後鳥羽には、幕府を否定する気などなかったが、王(後鳥羽)が、幕府をコントロールできない状況になっているのは問題であり、その元凶は義時なのだから、義時を討つべきという結論に至ったとする。
しかし、朝廷と幕府の根本的対立として、幕府による地頭保護問題が、実朝親政時代からあり、義時排除だけでは解決しない。もし、地頭の罷免を朝廷の完全なコントロール下に置くなら、倒幕に近いような実体が必要であり、後鳥羽はそこまで考えていたのではないだろうか。
〇二、について
本書のように、後鳥羽を有能なマルチ人間として持ち上げてしまうと、「承久の乱」のあまりにも一方的な敗戦の原因を、後鳥羽の無能力、時代錯誤のせいにはしにくい。それで、本書では、鎌倉側は「チーム鎌倉」としてのチーム力の勝利、京側は「後鳥羽ワンマンチーム」として、個人の弱点が露呈してしまった敗退とする。そして、個人の弱点としては、リアリティ(?)の欠如(実戦経験なし。鎌倉、東国武士についての現実感覚不足)を上げる。
たしかに、理念的にはその通りで、鎌倉側は、8年前の和田合戦という内乱を鎮圧し生きのびたメンバーの上に、使者を捕まえるべきという三浦義村のインテリジェンス能力も高く、さらに、北条政子という高度の危機管理能力、演出演技宣伝能力を有する女性もいて、その点では、リアリティは高い。
しかし、出撃の最終判断は義時だろう。義時という人は、何を餌にすれば武士という人種を味方につけて、本気で戦わせることができるかについては、後鳥羽の数倍のリアリティを有していたようである。
〇戦闘の具体的経過はよく書けていて興味深いが、レビューが長くなったので省略。
蛇足
後鳥羽は離島に流されても18年生きたが、義時は鎌倉にいても3年後に死んだ。結果的には、乱など起こさずに、3年待てばよかったことになるが。
私的感想
〇大変面白かった。文章も読みやすい。
〇最初のうちは、最近同じような本を読んだという既視感が気になっていた。そのうち、これは、2カ月前に同じ中公新書として出た「公卿会議」と時代が重なっていて、同じ歴史事実が著述されるているからと気付いた。やむを得ない。
〇一、について
後鳥羽による「承久の乱」の目的が、かっての通説では「倒幕」であったが、著者の考えや現在の通説では、「北条義時追討」(つまり、幕府からの北条義時と一党の排除)であることが繰り返し語られる。わかります。しかし、個人的にはちょっと微妙な感がする
たとえば、「討幕」とする説もあり、「討幕」と「倒幕」ではちょっと意味が違う。また、「倒幕」=「幕府を完全に消滅させる」ではないと思う。
著者は、後鳥羽には、幕府を否定する気などなかったが、王(後鳥羽)が、幕府をコントロールできない状況になっているのは問題であり、その元凶は義時なのだから、義時を討つべきという結論に至ったとする。しかし、朝廷と幕府の根本的対立として、幕府による地頭保護問題が、実朝親政時代からあり、義時排除だけでは解決しない。もし、地頭の罷免を朝廷の完全なコントロール下に置くなら、倒幕に近いような実体が必要であり、後鳥羽はそこまで考えていたのではないだろうか。
〇二、について
本書のように、後鳥羽を有能なマルチ人間として持ち上げてしまうと、「承久の乱」のあまりにも一方的な敗戦の原因を、後鳥羽の無能力、時代錯誤のせいにはしにくい。それで、本書では、鎌倉側は「チーム鎌倉」としてのチーム力の勝利、京側は「後鳥羽ワンマンチーム」として、個人の弱点が露呈してしまった敗退とする。そして、個人の弱点としては、リアリティ(?)の欠如(実戦経験なし。鎌倉、東国武士についての現実感覚不足)を上げる。たしかに、理念的にはその通りで、鎌倉側は、8年前の和田合戦という内乱を鎮圧し生きのびたメンバーの上に、使者を捕まえるべきという三浦義村のインテリジェンス能力も高く、さらに、北条政子という高度の危機管理能力、演出演技宣伝能力を有する女性もいて、その点では、リアリティは高い。しかし、出撃の最終判断は義時だろう。義時という人は、何を餌にすれば武士という人種を味方につけて、本気で戦わせることができるかについては、後鳥羽の数倍のリアリティを有していたようである。
〇戦闘の具体的経過はよく書けていて興味深いが、レビューが長くなったので省略。
蛇足
後鳥羽は離島に流されても18年生きたが、義時は鎌倉にいても3年後に死んだ。結果的には、乱など起こさずに、3年待てばよかったことになるが。
 

 


承久の乱(じょうきゅうのらん)

2019年04月22日 13時20分34秒 | 社会・文化・政治・経済

鎌倉時代の承久3年(1221年)に、後鳥羽上皇が鎌倉幕府執権の北条義時に対して討伐の兵を挙げて敗れた兵乱。

承久の変、承久合戦ともいう。
日本史上初の朝廷と武家政権の間で起きた武力による争いであり、朝廷側の敗北で後鳥羽上皇は隠岐に配流され、以後、鎌倉幕府では北条氏による執権政治が100年以上続いた。北条義時は朝廷を武力で倒した唯一の武将として後世に名を残すこととなった。
1185年に鎌倉幕府が成立して以降、東日本を勢力下におく鎌倉幕府と、西日本を勢力下におく朝廷による2頭政治が続いていた。
その間、幕府の初代将軍の源頼朝が落馬で死亡、2代将軍の頼家と3代将軍の実朝が次々と暗殺され、天皇家の血を引く源氏将軍が鎌倉から滅亡した。
その1219年以降、鎌倉は将軍の代理人である執権の北条氏が実権を握り、幕府を実質的に手中に収めるに至ったため、日本を統治するのは朝廷であり、朝廷主導の政治が本来の姿とする朝廷側の怒りが高まっていった。
この2年後に起きた承久の乱の結果、鎌倉幕府主導の政治体制が固まり、朝廷を監視する六波羅探題を京都に置き、朝廷の権力は制限され、皇位継承等にも影響力を持つようになっていった。
治承・寿永の乱の過程で、鎌倉を本拠に源頼朝を棟梁として東国武士を中心に樹立された鎌倉幕府では、東国を中心として諸国に守護、地頭を設置し警察権を掌握していた。しかし西国への支配は充分ではなかったため、依然として朝廷の力は強く、幕府と朝廷の二頭政治の状態にあった。
後鳥羽上皇は多芸多才で『新古今和歌集』を自ら撰するなど学芸に優れるだけでなく、武芸にも通じ狩猟を好む異色の天皇であり、それまでの北面武士に加えて西面武士を設置し、軍事力の強化を図っていた。
後鳥羽上皇の財源は長講堂領、八条女院領などの諸国に置かれた膨大な荘園群にあった。ところが、これらの荘園の多くに幕府の地頭が置かれるようになると、しばしば年貢の未納などが起こり、荘園領主である後鳥羽上皇やその近臣と紛争を起こすようになった。
実朝の急死により、鎌倉殿の政務は頼朝正室の北条政子が代行し、執権である弟の義時がこれを補佐することとなった。
朝廷と幕府の緊張はしだいに高まり、後鳥羽上皇は義時を討つ意志を固めたが、土御門上皇はこれに反対し、摂政近衛家実やその父基通をはじめ多くの公卿たちも反対、または消極的であった。
順徳天皇は討幕に積極的で、承久3年(1221年)に懐成親王(仲恭天皇)に譲位し、自由な立場になって協力する。
また、近衛家実が退けられて、新帝外戚の九条道家が摂政となった。さらに、寺社にひそかに命じて義時調伏の加持祈祷が行われた。討幕の流説が流れ、朝廷と幕府の対決は不可避の情勢となった。
戦後処理[編集]
7月、首謀者である後鳥羽上皇は隠岐島、順徳上皇は佐渡島にそれぞれ配流された。討幕計画に反対していた土御門上皇は自ら望んで土佐国へ配流された(後に阿波国へ移される)。後鳥羽上皇の皇子の雅成親王(六条宮)、頼仁親王(冷泉宮)もそれぞれ但馬国、備前国へ配流された。仲恭天皇(九条廃帝、仲恭の贈諡は明治以降)は廃され、行助法親王の子が即位した(後堀河天皇)。
親幕派で後鳥羽上皇に拘束されていた西園寺公経が内大臣に任じられ、幕府の意向を受けて朝廷を主導することになる。
後鳥羽上皇の膨大な荘園は没収され、行助法親王(後高倉院の称号が贈られる)に与えられた。ただし、その支配権は幕府が握っていた。
承久の乱ののち、朝廷は幕府に完全に従属した。幕府は朝廷を監視し、皇位継承も管理するようになり、朝廷は幕府をはばかって細大もらさず幕府に伺いを立てるようになった

 


承久の乱 日本史のターニングポイント

2019年04月22日 13時12分07秒 | 社会・文化・政治・経済
 
本郷 和人  (著)

内容紹介

『日本史のツボ』(文春新書)、『ヤバイ日本史』などで知られる人気歴史学者が、専門である鎌倉時代を舞台に、満を持して取り組んだ意欲作です。本郷さんは鎌倉時代の基本史料『現代語訳 吾妻鏡』の編者の一人でもあります。

誰もが日本史上の重要トピックとして覚えた経験はあるが、敗れた後鳥羽上皇が隠岐島に島流しにされたこと、北条政子の演説で鎌倉武士がひとつにまとまったことくらいで、実はよく知られていない「承久の乱」。

そもそも後鳥羽上皇はなぜ幕府に戦いを挑んだのか?
「錦の御旗」を敵に回して勝利したリーダー、北条義時はどんな人物だったのか?

それを理解するには、後鳥羽上皇が歴代天皇のなかでも指折りの文武に長けたカリスマだったこと、そして頼朝以降の鎌倉幕府で繰り広げられた、血で血を洗う「仁義なき政争」を知る必要がある、と本郷さんは説きます。

さらにこの戦いは、朝廷と幕府の関係を決定的に変えました。以後、明治維新までのおよそ六百五十年間、武士が日本の政治を動かす時代となったのです。まさに承久の乱の起きた一二二一年こそ日本史の大きなターニングポイントといえます。

日本史ブームの中、第一人者による決定版の登場です。

主な内容
・鎌倉幕府の正体は「頼朝とその仲間たち」
・まったく異質だった武士の殺生観
・上皇の絶大な経済力
・北条氏よりも優遇された比企氏、平賀氏
・なぜ源氏将軍は三代で絶えたのか?
・血で血を洗う闘争に勝ち残った北条義時
・武士の切り崩しに成功した後鳥羽上皇
・実朝暗殺の“仕掛け人”は?
・戦いの本質は「在地領主vs.朝廷支配」だった

内容(「BOOK」データベースより)

本当の天下分け目の戦いはこの合戦だ!「東国の王」北条義時は、希代のカリスマ後鳥羽上皇になぜ勝てたのか。六百五十年続く「武士の天下」を生み出した騒乱を、鎌倉時代研究の第一人者が読み解く。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

本郷/和人
1960年東京都生まれ。東京大学史料編纂所教授。東京大学・同大学院で石井進氏、五味文彦氏に師事し、日本中世史を学ぶ。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)


 
 

 

 

 


日露外交

2019年04月22日 12時31分32秒 | 社会・文化・政治・経済
 
 斎藤 勉  (著)

商品の説明

内容紹介

ソ連崩壊10年と日本、両国のこれからを考える上で、欠かせない1冊!

出版社からのコメント

日本とロシア・ユーラシア関係の今後を見極めていく上での糧となる、タイムリーな著作! 1991年、ソ連崩壊──。

本書は、帝国解体をめぐる国家的陰謀の検証、崩壊の引き金となった事件現場などのルポや関係者とのインタビューを中心に、この十年間のロシアと旧ソ連各国の実情と変遷の真相に迫った、画期的1冊です。

「鈴木宗男権力」の横やりによる日本の対露外交の凋落、元外務省主任分析官・佐藤優の光と影、在露日本大使館の体たらくぶりなどもえぐり出し、ソ連崩壊後、劇的変化を遂げた日露関係、日本外交が抱える根深い闇にも迫っています。

著者の斎藤勉氏は、産経新聞モスクワ支局長兼論説委員。

内容(「BOOK」データベースより)

1991年、ソ連崩壊。国家的陰謀の内幕やKGBの変遷のルポ、関係者の証言で、世界を震撼させた帝国解体の真実に肉迫。その後劇的な変化を遂げた日露関係、日本外交が抱える根深い闇を追う。

内容(「MARC」データベースより)

なぜ、巨大帝国は崩壊したのか? 帝国解体劇の内幕から、新生ロシアの苦悩と挑戦、そして宗男問題まで、日本とロシアをつぶさに取材。日露外交の原点に迫る!

著者略歴 

斎藤/勉
産経新聞モスクワ支局長兼論説委員。

一連のソ連・東欧報道でボーン・上田記念国際記者賞、「ソ連、共産党独裁を放棄へ」のスクープで日本新聞協会賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

現在:斎藤 勉(1949年 - )は日本のジャーナリスト。
産業経済新聞社取締役副社長大阪代表。

経歴

埼玉県立熊谷高等学校を経て、東京外国語大学卒業。

産経新聞社に入社。水戸支局、社会部、外信部を経てテヘラン特派員、モスクワ支局長、ワシントン支局長、外信部長、編集局次長、正論調査室長などを歴任し、2007年、取締役編集局長、2008年、常務取締役編集局長、2011年、専務取締役サンケイスポーツ・夕刊フジ担当、2013年より現職。
ソ連とロシアに特派員として通算9年近く在住し、一連のソ連・東欧報道でボーン・上田記念国際記者賞(1989年)、「ソ連、共産党独裁を放棄へ」のスクープで日本新聞協会賞(1990年)を受賞している。



 

 

 


崩壊の森

2019年04月22日 12時20分13秒 | 社会・文化・政治・経済
 
 
商品の説明

内容紹介

隠された真実を暴け!

『ミッドナイト・ジャーナル』で吉川英治文学新人賞受賞、『傍流の記者』が直木賞候補となった本城雅人が満を持して放つ、
ソ連崩壊前夜、世界的スクープを連発した日本人特派員の物語。

チェルノブイリ原発事故から1年――1987年(昭和62年)4月、東洋新聞の記者・土井垣侑(どいがきたすく)が特派員としてモスクワに降り立った。

当時のソビエト連邦はペレストロイカ政策が進められていたが、記者はソ連政府の管理下でしか取材することができず、しかも本社からは当局を刺激しないよう「特ダネ禁止」を言い渡されていた。そんな状況に不満を抱いた土井垣は、独自ネタを拾おうと精力的に街へ繰り出す。だが、ソ連政府は一記者にまで監視の目を光らせていて……。

新聞記者20年・作家生活10年の著者が送る、圧巻の社会派エンタメ。

内容(「BOOK」データベースより)

チェルノブイリ原発事故から1年―1987年(昭和62年)4月、東洋新聞の記者・土井垣侑が特派員としてモスクワに降り立った。

当時のソビエト連邦はペレストロイカ政策が進められていたが、記者はソ連政府の管理下でしか取材をすることができず、しかも本社からは当局を刺激しないよう「特ダネ禁止」を言い渡されていた。

そんな状況に不満を抱いた土井垣は、独自ネタを拾おうと精力的に街へ繰り出す。

だが、ソ連政府は一記者にまで監視の目を光らせていて…。

内容(「BOOK」データベースより)

チェルノブイリ原発事故から1年―1987年(昭和62年)4月、東洋新聞の記者・土井垣侑が特派員としてモスクワに降り立った。

当時のソビエト連邦はペレストロイカ政策が進められていたが、記者はソ連政府の管理下でしか取材をすることができず、しかも本社からは当局を刺激しないよう「特ダネ禁止」を言い渡されていた。

そんな状況に不満を抱いた土井垣は、独自ネタを拾おうと精力的に街へ繰り出す。だが、ソ連政府は一記者にまで監視の目を光らせていて…。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

本城/雅人
1965年、神奈川県生まれ。明治学院大学経済学部卒業後、スポーツ紙記者としてプロ野球、競馬、メジャーリーグ取材などに携わる。

退職後、松本清張賞候補作の『ノーバディノウズ』で2009年に作家デビュー。同作でサムライジャパン野球文学賞の大賞を受賞。17年『ミッドナイト・ジャーナル』で吉川英治文学新人賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

 

 

 

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メディアは誰のものか

2019年04月22日 11時09分34秒 | 社会・文化・政治・経済
 「本と新聞の大学」講義録 
商品の説明

大きな過渡期にある既存のメディア。

その現場の実情がつぶさに報告され、課題を乗り越える道が提示される。
新聞でいえば、たとえば「主に保守系の全国紙が政権べったりと舵を切ってしまった」
「メディアが他の勇気ある取材に、愚劣な難癖をつけるような現状」(青木理さん)
テレビでは「本来、報じるべきことが報じられていない」
「メディアが衰退し御用化している」(金平茂紀さん)
などと、各分野の苦境が具体的に紹介される。
権力を監視するという役割が忘れられているかのようだ。
では急速に発達したインターネットが、その役割を果たしているのか、というと心もとない。
苦境だからこそ、メディアの責任、役割が明らかになる。
メディアの未来を切り開く展望を示す。(栗さんの評)

内容紹介

テレビ、新聞、出版、ソーシャルメディアの最前線で活躍する識者が総結集。

「メディア不信」を乗り越える道を探る!

今あらためて気付かされるのは、エスタブリッシュメントとなった新聞などの活字メディアと、
キー局を中心とするテレビ・メディアの「斜陽化」であり、ネットの仮想空間も含めて、
メディアの恐ろしいほどの多様化が進み、アナーキーなほど無秩序に真偽不明の情報が飛び交っているにもかかわらず、
同時に人々の言動がステレオタイプ化しつつある奇妙な現実である。
このジョージ・オーウェルの「1984」的世界をどう読み解いたらいいのか。(姜尚中「まえがき」より)

【目次】
まえがき 姜尚中
第1回 基調講演・縮むマスメディア 一色清×姜尚中
第2回 「わかりやすさ」への努力と陥穽 池上彰
第3回 メディアと権力 青木理
第4回 ソーシャルメディアが変えた世界とその行方 津田大介
第5回 何がテレビ報道をダメにしたのか? 金平茂紀
第6回 日本における「メディア不信」、その行方 林香里
第7回 フェイクニュースの正体──ネット・メディア・社会 平和博
第8回 総括講演・メディアは誰のものか 姜尚中×一色清
あとがき 一色清

【著者プロフィール】
一色清/朝日新聞社教育コーディネーター。
姜尚中/政治学者・作家。東京大学名誉教授。
池上彰/ジャーナリスト。
青木理/ジャーナリスト、ノンフィクションライター。
津田大介/ジャーナリスト、メディア・アクティビスト。
金平茂紀/TBS「報道特集」キャスター。
林香里/東京大学大学院情報学環教授。
平和博/朝日新聞IT専門記者。

内容(「BOOK」データベースより)

既存メディアへの信頼度が低下し、「マスゴミ」と呼ばれるようになって久しい。

一方で、ネットやソーシャルメディアには「フェイクニュース」「ポスト・トゥルース」といった言葉が飛び交い、真偽不明の情報が浮遊する。

メディア不信ばかりが募っていく現在、朝日新聞社と集英社の共同公開講座「本と新聞の大学」(第六期)では、この問題に真正面から向き合った。放送、新聞、ネット等で活躍する識者たちがメディア不信の病巣の本質を探り、それらを乗り越えていく可能性を探る。

 


阪神・矢野監督、ざんげ連発

2019年04月22日 11時03分44秒 | 社会・文化・政治・経済

2試合連続零敗「俺の責任大きい」

4/22(月) 産経スポーツ

セ・リーグ、阪神0-3巨人、6回戦、巨人6勝、21日、甲子園)平成最後の伝統の一戦で繰り出した新タクトも不発に終わった。気温20度を超えた甲子園で、虎党にとって寒すぎる2試合連続完封負け。矢野監督の表情も凍りついた。

「それはもう、俺の責任。打順だって、俺が決めているんだから。最善策というか、そういうのを考えながらのことなので。それは仕方がないですね」

貧打にあえぐ中で、首位打者に躍り出るほど好調の梅野を今季初めて5番に抜てき。福留に休養を与え、勝負に出たが、これが大誤算となった。

 まずは1点を失った直後の四回。1死一、二塁で最悪の投ゴロ併殺。

六回は2死一、二塁で二ゴロ。さらに、0-3とされた九回1死一塁では投ゴロ併殺で試合終了となった。

頼みの首位打者が3度走者を置きながら、4打数無安打2併殺の大ブレーキ。

打線は散発6安打でつながりはなく、メルセデスに今季2戦全敗。

相手先発が左腕の試合は今季6連敗と、さらに深刻な事態になった。

 開幕前に「強いところを倒すというのは、それこそ阪神ファンは喜んでくれる」とG倒を強く誓ってきた矢野虎だが、甲子園で2試合連続完封負けするのは1995年以来24年ぶり。

負の記録ばかりを残し、平成のライバル対決は幕を閉じた。

 「(対巨人は)強く持って戦っている。そのなかで結果が出ないのは、監督として俺の責任は大きい。それをしっかり受け止めるしかできない。戦う気持ちが一番大事だと思うので、それをしっかり持って」

 借金は今季最多6に膨らみ、初めて単独最下位に転落した。屈辱を胸に刻む。懸命に前を向いた。


阪神単独最下位…世界の謙さん、守乱の矢野虎にブチ切れ!

2019年04月22日 10時56分51秒 | 社会・文化・政治・経済

「シャレならん」

4/22(月) 産経スポーツ
(セ・リーグ、阪神0-3巨人、6回戦、巨人6勝、21日、甲子園)世界の謙さんも、ブチ切れ! 阪神は平成最後の伝統の一戦だった巨人戦を0-3で敗戦。2戦連続完封負けで単独最下位に転落した。打てるどころか、守れない。

1試合3失策の惨劇に、バックネット裏から観戦した阪神ファンのハリウッド俳優・渡辺謙(59)が「シャレならん」と虎党の思いを代弁した。

 宿敵にまったく歯が立たない。バックネット裏から心を痛めっぱなしだった。どうして、打てない。いや、ならば、なぜ守れない。巨人相手に開幕6連敗を喫するのは、ある意味、必然。早くも4月に単独最下位に沈んだ阪神へ、渡辺謙が、愛するがゆえ、憤った。

 「言葉にならない。1回、ミニキャンプをはったくらいのほうがいいんちゃう? こんだけ打てないチームがエラーしてたら、シャレならん」

 球場通路を歩く表情はさばさばとしていた。でも、発するコメントは怒気に満ちていた。

 0-3で2試合連続完封負け。スコアを見ると食い下がったように見えるが、中身は大差だ。

 ハイライトは0-0の四回。先頭のビヤヌエバが中前打で出塁。岡本のイレギュラーしたゴロを遊撃を守るドラフト3位・木浪聖也内野手(ホンダ)が捕球し、二塁へトスもセーフ(野選)。さらに体をひねって一塁へ転送した糸原の送球が大きくそれ、一塁ベンチ内へと白球が飛び込んだ。

 ボールデッドとなり、一度は巨人走者が二、三塁で止まったが、審判団がテイク2と判定し、ビヤヌエバが生還。先制点を献上してしまった。

 さらに2点を追う九回。先頭・亀井を二塁手・上本の失策で出塁を許した。1死一塁から重信の二盗を刺そうとした梅野の送球が悪送球となり、重信は三塁へ。ドリスの暴投で痛恨の3点目を献上した。スコアボードに浮かぶ「E」が失点に結びつく。

19日の巨人戦に続く、今季2度目の1試合3失策。謙さんの怒りが、沸点に達した。

 渡辺謙は17年ぶり最下位に沈んだ昨季も10月に「残念ながら、今シーズンはもう終わっている気が」と自身のツイッターでつぶやくなど、虎党の思いを代弁してきた。今夏には東京・渋谷の東急シアターオーブで「王様と私」の公演が実現。15年に同作でトニー賞主演女優賞を受賞した米女優、ケリー・オハラ(43)とのゴールデンコンビが日本で誕生する。また、5月31日には出演している米映画「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」が世界同時公開。多忙な中、前日に続いて、甲子園にまで足を運んだ。開幕7連敗をした1987年以来の対G6連敗。昨季から引き分けをはさんでの9連敗という負の連鎖が、ただただ、情けなかった。

 「またどっかで来ます。そのときまで復調していてほしいです」

 今季最多4万6516人の観衆の中、平成の巨人戦は318勝435敗17分けでフィニッシュした。大声援を裏切ってはいけない。猛虎復活を心から信じている。矢野阪神に届け-。世界のスターが、令和からの反発力を楽しみにしている。

 


車は走る凶器の認識を

2019年04月22日 05時27分38秒 | 投稿欄

二人殺したら死刑では?

自動車事故の罪の軽さに唖然!

「車は走る凶器」を再度認識しよう
暴走運転
 昔から「車は走る凶器」と言われてきました。

皆さんも何度か耳にされた事があると思います。
しかし、飲酒運転の車が運転を誤って歩道を歩いていた人を跳ねて死亡させた、といった悲惨な交通事故を見ていると、この事をあまり認識されていないのではないかを思う反面、改めて「車は走る凶器」だということを強く意識させられます。
 
 走る車は、大きな運動エネルギーを持っています。

このことは、歩道などに立って走行している車を見ていると感じることができます。
あれだけの大きな物体が、ものすごいスピードで目の前を通り過ぎるのを見ていると、その車が人間や自転車などに衝突したら、ひとたまりもないと恐怖感すら覚えてきます。
 車は確かに便利な乗り物ですが、一歩使い方を間違えると、凶器にもなります。運転者は、車を運転するということは、「凶器を振り回して走っている」という自覚を持っていただきたいと思います。
 
 私たち運転者は、車の便利さに慣れてしまい、凶器にもなるということを忘れがちになっていないでしょうか。ちょっとした油断や判断ミスをすると、大切な他人の生命を簡単に奪ってしまうということを、もう一度肝に銘じてハンドルを握りましょう。