丸山 哲央 (著)
文化理論の視点から現代文化の深層を探る
内容(「BOOK」データベースより)
人類社会は進化してきたのか。合理化、記号化、グローバル化、ポストモダン…文化理論の視点から、その深層を解明。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
丸山/哲央
神戸市生まれ。愛知県春日井市在住。大阪大学文学部卒業、同大学院修士課程修了。
神戸市生まれ。愛知県春日井市在住。大阪大学文学部卒業、同大学院修士課程修了。
現在、佛教大学社会学部教授。博士(人間科学/大阪大学)。日本学術会議連携会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
人類社会は進化してきたのか。
合理化、記号化、グローバル化、ポストモダン……文化理論の視点からその深層を解明。
文化のグローバル化と「グローバル文化」なるものが、人類社会にとっていかなる意味を持つのか。現代のグローバル化状況を視野において、人文・社会科学における文化概念を再吟味し、それによって、人間の生きる世界の変容のさまを見定めようとする。
合理化、記号化、グローバル化、ポストモダン……文化理論の視点からその深層を解明。
文化のグローバル化と「グローバル文化」なるものが、人類社会にとっていかなる意味を持つのか。現代のグローバル化状況を視野において、人文・社会科学における文化概念を再吟味し、それによって、人間の生きる世界の変容のさまを見定めようとする。
この際、人間世界の変容解明のカギを、合理化とグローバル化、そしてその基底にある記号化に求め、これを端的に表現したのが「文化のグローバル化」である。
このような人間世界の変化は、進歩であり人間脳の拡張と言うべきか、それとも人間の存在形態の部分的な肥大化であり、一種の病理現象と言うべきか−−本書ではこのような問題意識が底流をなしている。
本書では、人類社会の合理化とグローバル化を必然的な歴史過程として、それが人間の記号操作能力によるものと考えられており、その結果としての「進歩」に疑問符が付されている。
つまり、「進歩」なるものは実は人間の文化の特定部分の肥大化によるものとされ、その事実が伝統的な社会学の文化理論をベースとして見事に分析、解明されている。社会科学における文化理論を研究する上で必読の文献と考えられる。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます