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体育の研究における大きな課題は何か

2010年02月21日 | 体育
 体育に興味があるため、体育関係の研究会に行くことが多い。体育の研究会では、運動の原理や子供の実態をよく捉えて研究している方々の姿勢に学ぶことが多い。少しでも多くの子ども達が運動好きになるようにと研究し、実践しておられる。「楽しくて」「効果あり」の実践がたくさんある。

 ただ、どの研究会に行っても、話し合われている内容は、参加している体育好きの人にしか分からないような難解なものであることが多い。これは体育に限らない。おそらく他の教科でもそうである。

 その結果、どうなるかというと、研究の成果が一般に広まらないのである。

 先日も書いたが、サッカーやバスケットボールなどのボール運動では、「チームの人数を少なくする」というのは、体育の研究者の間では昔から言われていることである。

※ チームの人数を減らすことで、「ボールに触る回数が増える。」「(誰にパスを出せばよいか、どこへ動けばよいかという)判断が易しくなる。」ため、子供の技能が高まりやすい。

その「チームの人数を減らす」という配慮さえも、一般の教室には広まっていない。グルーピングや試合の進め方をどうすればよいかという方法、そして何よりチームの人数を減らすよさが理解されていないからである。

 体育の研究における大きな課題の1つは、「難解さ」にあると考えている。素晴らしい研究の成果があっても、それが広まらなければ、子ども達にとっての価値は低い。もったいない。

 研究の成果で明らかになった学習内容や指導方法を「簡単に」紹介できるようにすれば、もっと運動をして喜ぶ子供が増える。指導する喜びを味わえる教師も増えると思う。

コメント (1)
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