月刊誌「致知」2022年5月号も学びが多かった。
心に残った言葉を記していく。
まずは、東京海上ホールディングス会長の永野毅氏の言葉
私達は役職関係なしに社内では「さん」付なんです。社長も上司も部下も全て「さん」付けで呼ぶ。
これらの文化は若者のチャレンジ精神に溢れた自由闊達な社風を育む上でとても大切だと思っています。(p.11)
(営業をしていたときの心がけについて)
いかに売るかではなく、いかにお客様の課題を解決して差し上げるかということです。常日頃から「何かあったら真っ先に東京海上の永野に相談したい」という人間関係を作ることを営業の基本として心がけてきました。(p.12)
トップダウンでやらなくてはいけない仕事は1つだと言っています。それは社員のボトムアップの力をリードすることです。
目的をしっかりと示した上で、次女の精神をもった社員をどれだけ育てられるのか。トップの役割はそこに尽きるとさえ思っています。(p.16)
所感
○ 「さん」づけについて
いいなあと思う。
学校でも、職員室では「さん」づけができないだろうか?
○ 営業について
もともと「営業」という仕事は、聞くことから始まるのではないかと考えていた。
お客様の考えを聞き、そのニーズに合ったサービスを提供する。
永野氏は、さらにその上を行く。
「困ったときは永野に真っ先に相談する」という人間関係を作るというのである。
そう言えば、車のセールスでダントツの売上を誇っている社員の話を思い出した。
その方から買い始めた客は、その人以外からはもう買わなくなるというのだ。
その社員は、車を買った人が困っていることがあったら、いつでも相談に乗っているそうだ。
自分が売ったあとでも、客から相談があったら駆けつけて解決する。
他の会社の車がほしいと言われても代わりに買ってあげる。
客が事故にあったときも電話がかかってくるという。
すべて相談に乗り、解決することで、絶大な信頼を得る。
そうすることで、信頼関係を作る。
結局この人からしか買わなくなる。
営業とは、聞くことに始まり、信頼関係を作り続けることで結果が出せる気がする。
○ トップの仕事について
「社員のボトムアップの力をリードすること」
言葉で言うのは簡単だけど、難しい。
学び続ける社員を育てる必要がある。
そのためには、学ぶ楽しさを感じる必要がある。
何よりトップ自身が学んでいる必要があるだろうなあ。