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教科書展示会で嬉しい発見

2020年06月18日 | 本と雑誌
 今、日本中の様々なところで「教科書展示会」が行われている。

 もしくは、これから行われるだろう。

 文科省によると、令和2年度は、6月12日から7月31日までの任意の14日間を中心として、全国で開催されるそうだ。

 宮崎県は、今が開催時期である。

 早速行ってみた。

 どの教科書も、子供に問いを持たせて学習を進められるような工夫がたくさんある。

 国語ならば、教材文のはじめに、問いを持たせたり、読む際の視点を示してあったりする。

 教材文の終わりにも「手引き」があり、問いが提示してある。

 地図帳も見たが、小学校の場合は、調べたくなるクイズが提示してある。

 そして、フィンとデザインやサイズなどは、年々読みやすくなっている気がする。

 10年前、20年前の教科書と比べると、その違いがはっきりするだろう。



 嬉しい発見もあった。

 それは、高校の現代文の教科書である。

 中島敦の「山月記」を載せてある教科書が結構あったことである。

 高校の国語か授業で一番印象に残っているのは「山月記」である。

 自分のプライドや臆病さ故に、(なぜか)トラになってしまった男と、その級友が出てくる。

 読んでいてリズムがよい。

 高校時代は、すぐに図書館に行って、中島敦の他の作品も読んだ。

 「山月記」「名人伝」「弟子」などは、今でも時々読み返す。

今の高校生も「山月記」を知っていると思うと、少し嬉しい。

 

追伸
 高校時代に教科書で読み、衝撃的な内容に打ちのめされた作品「セメント樽の中の手紙」を載せている教科書もあった。

 これは、自分だけでなく、周りの友達もショックを受けた作品である。

「山月記」と違って、他の作品を読もうという気にはならなかった。

 これを読むことになる高校生は、少しかわいそうである

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