仕事の道楽化

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この季節に読み聞かせをしたい絵本「ぼくのジィちゃん」

2020年09月15日 | 本と雑誌
 運動会や敬老の日がある9月、この時期にぴったりの絵本が「ぼくのジィちゃん」である。


 主人公の「ぼく」は、足が遅い。

 もうすぐ運動会なので、足の速いお父さんと練習している。
 
 運動会には、おじいちゃんも応援に来るという。

 前日にやってきたおじいちゃんは、本当におじいちゃんで、正直ぼくは「かっこわるい」と思ってしまう。

 あまりにも「おじいちゃん」だったからだ。

 運動会当日になった。

 保護者によるクラス対抗リレーに出る予定だったお父さんは、会社の急用で、リレーのアンカーとして走れなくなってしまう。

 誰も代わりの選手がいない中、「誰もいなければ走りましょうか?」と言ってくるおじいちゃん。

 保護者のまとめ役の人は、ケガを心配する。

 「代わりの人を探しますからね。それまで、ちょっと待っていて下さい。」と言って探しに行くまとめ役の人。

 結局代わりの人が見つからない。

 そのままスタートの合図が鳴った。

 ここからの展開が凄い。




 読み聞かせをするときは、前半は普通のテンポで読む。

 後半、リレーが始まったら、アップテンポで読んでいく。 

 子供達が、物語にグングン引き込まれていくのが分かる。

 これは、読み聞かせをしている者の特権だと思う。

 子供達が夢中になって聞いてくれるのが分かる絵本である。



 このお話に出てくるおじいちゃんのように、世の中のお爺ちゃんお婆ちゃんは、特技を持っているはずである。

 「技」ではなくとも、特別な能力はあるはずだ。

 身の回りのお爺ちゃんお婆ちゃんの「特技」は何かということに、目を向けさせるきっかけにもなる本だと思う。
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