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「問題は、しくみで解決しましょう」という話・・・校長の話(職員向け)

2022年12月13日 | 学校経営

 職員に向けて話をすることは多い。

 ねぎらいの言葉や感謝の言葉を伝えることが多いが、改善を求める話をしなければならないこともある。

 改善を求める話をする際に心がけていることは、次である。



○ 失敗を責める話にしない。(話すならば、自分の失敗談を話す。)
○ 改善方法の例を具体的に話す。



 例えば、教室の掲示物の変更がなされていない学級がある。これまでは、教室を回ったときに、管理職がさりげなく変えていたのだが、そろそろ気づいてほしい。

 また、ごくまれにだが、放課後に電気製品がついたままになっているときがある。これも改善してもらいたい。

 改善を求めるために、近日中に次のような話をする予定である。




 「問題は、しくみで解決しましょう」という話をします。

 昨日、職員室に入ったら、エアコンのスイッチが入っていました。切り忘れだと思われます。このような「うっかりミス」は起こると思います。
 私も、物忘れが多くて、昨日も締め切りすぎた提出物に気づきました。

 ただ、みなさんにお伝えしたいのは、こういうときに「気をつけます」で終わらせないでいただきたいと言うことです。

 しくみを作っていただきたい。

 「うっかりミス」は、しくみを作ることで、減らせるからです。

 例えば、私は忘れる割には心配性なので、家から出て100mくらいのところで、「ガスの元栓閉めたかな?」と心配になって帰ることがあります。

 それを防ぐために、家を出る前に、必ず「ガスコンロを触る」をルールにしています。指さし確認で元栓を見て「よし」といった後に、五徳の部分を触り、冷たさを確認します。
 視覚だけでなく、触覚も使って確認することで、「元栓閉めたかな?」の心配をなくすようにしています。

 エアコンの場合は、「タイマー設定」をおすすめします。
 放課後に使う場合は、電源を入れるときに、同時にタイマーで「○時間後に切れる」という設定にすれば、安心して使えると思います

 問題を解決する際は、「気をつけます」という意識で解決するのではなく、しくみやルールを設定することで解決していただけないでしょうか。
 これは、エアコンの活用に限らず、他の問題でも同様です。

 



 例えば、教室の掲示物に関しても言えます。

 月目標の掲示というのは、月替わりに変えることができているでしょうか?
 私は、若い頃に先輩からこのように注意されたことがあります。

 「教室の隅に、朝と同じゴミがある。月目標の掲示物も変えていない。こんな鈍感な人が子供のちょっとした変化やいじめなどのトラブルに気付けるはずがない。気付く人になるには、細かいことに目を向けたら?」

 優しくも厳しい先輩からそう言われたときはショックでしたが、事実ですので、何とかしようと考えました。

 この時は、「朝夕必ず教室のそうじをする」というルールを作ることで、ゴミは解消できました。

 月目標については、「掲示係の子にお願いする」「メモ帳のスケジュール欄に書き、月目標を変えたらメモを消す」という二重のしくみで解決できました。

 今は、私は携帯のスケジュール機能で、月初めは「月目標変更」という通知が来るようにしています。

 このように、問題は、しくみで解決することで、ミスは大幅に減らせます。
 「問題があるけれども、どんなしくみを作れば分からない」と言うときは、ぜひまわりの先生方や管理職に相談して下さい。


 以上で終わり。

 ウーン、長くなった。

 これならば、後半の掲示物の話は、別日にして、分けて話をした方が伝わりやすいかなあ・・・。

 


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