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暗唱するくらい読む文 「親孝行」(孝経)

2018年02月21日 | 修養
 学級担任をしていた頃、古文や名文を読む時間を作っていた。

 名文を暗唱するくらいに読めるようになると、作文力も高まる。

 詩の暗唱は様々なメリットがある。

 例えば

・暗記力が高まる(覚えれば覚えるほど暗記力は高まる)


・作文や詩を書くのがうまくなる
(作詞家のサトウハチローさんは、作詞の秘訣を、「私は4000以上の詩を暗唱できるから」と言っています。)

・情操教育の面から非常によい(体全体で日本語の美しさを味わえる。)


 必ず扱っていた名文は、次である。「孝経」にある「親孝行」に関する文である。


身体髪膚 此を父母に受く あえて毀傷せざるは 孝の始めなり

身を立て道を行い 名を後世に揚げ 以て父母を顕すは 孝の終わりなり。




読み方

 身(しん)体(たい)髪(はっ)膚(ぷ) 此(これ)を父(ふ)母(ぼ)に受(う)く。 あえて毀傷(きしょう)せざるは 孝(こう)の始(はじ)めなり。


身(み)を立(た)て道(みち)を行(おこな)い 名(な)を後(こう)世(せい)に揚(あ)げ 以(もっ)て父(ふ)母(ぼ)を顕(あらわ)すは 孝(こう)の終(お)わりなり。



 意味

 体は髪の毛から皮膚まで、全てを父母から受け継いだものである。

 生んで頂いた体に傷を付けないこと、健康に気を付けてケガや病気をしないことが親孝行の始めである。

 立派な社会人になって、人の手本となり、「あんな立派な子どもを育てた親は素晴らしい。」と親が社会で誉められるようになるのが親孝行の最後の目標である。
 
  
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