新しい学校に赴任した。
校長として始業式で話す内容には悩んだ。
児童の実態も地区のことも分からないからである。
そこで、先生方の学級びらきが少しでもスムーズにいくような話をすることにした。
前半では、前任の校長先生から聞いた「学校の良さ」(これからも続けてほしいこと)
後半では、学級開きがスムーズにいくような、先生方のバックアップをするような話をすることにした。
ということで、次のような話をした。
皆さん、おはようございます。
3月まで〇〇小学校にいらっしゃった〇〇校長先生から、「〇〇小学校はいいところですよ」と聞いています。
「特にどんなところがいいですか?」とたずねたら、
1つめは「あいさつ」です。
「明るいあいさつが先にできる人がたくさん居ます。」 とききました。
今朝も校長室から見ていると、
なるほどこれは素晴らしいと思いました。
2つめは、「廊下歩行」です。
これも素晴らしいことです。
走りたいとか、騒ぎたいという心に負けず、
これからも、この〇〇小のいいところは続けてほしいと思います。
さて、今日から新しい学級での活動が始まります。
みなさんは、次の2つのうち、どちらのクラスがいいですか?
「おちつかないクラス」と「明るく仲のよいクラス」(イラストを見せながら)
「明るく仲のよいクラス」がいいですよね。
皆さんのクラスは、きっと「明るく仲のよいクラス」になります。
・・・ただし、一番大切な心がけができればの話です。
今から言うことができれば、皆さんのクラスは、きっと「
それは何かというと・・・
「聴く」ということです。(漢字を見せながら)
この「聴く」という字の右側の部分は、「真っ直ぐな心」という意味があります。
真っ直ぐな心で、先生方のいうことを聴きます。
今、近くに居る先生方を見てください。
目が輝いているでしょう?皆さんと一緒に、「
先生方は一生懸命がんばります。
みなさんは、
できますか?
(「ハイっ」という返事あり)
素晴らしい返事ですね。これで話を終わります。
学級びらきで一番重要なのが、「教師の話を聴く」である。4月の初めに学級の仕組みを作ることになるが、この時に「話を聴く」ことができる学級は、スムーズに仕組みを作ることができる。
逆に言うと、この始めの時期に、担任の話をいい加減に聴く子がいる学級(前年度に崩壊していた学級に見られる)が多ければ、仕組みが作れない。
無秩序な学級は、崩壊する。
前年度に崩壊していた学級であっても、4月の初めは素直に聞いてくれる子供は多くなるものである。
この時期にしっかりと話を聴かせて、学級の仕組みやルールを作ることで秩序のある学級になっていく。
この校長の話の後に、教室を回ってみると、多くの学級の黒板に、大きな文字で「聴く」と書いてあった。
私の話を受けて、先生方も聴く大切さを伝えてくれたのだと思う。
ありがたい。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます