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「抱っこの宿題」週間の時に子供たちにこんな話をしました

2021年12月15日 | 学校経営
 以前、勤務していた学校で「抱っこの宿題」を出していたことがある。

 期間は1週間。

 子供達には、おうちの人に抱っこしてもらって、1週間後に感想を書いてもらう。

 どうしても抱っこが難しい場合は、おんぶでもよい。または「肩をたたく」でも良いことになっていた。

 少しでも子供達のモチベーションが高まるように、次のような話してしたことがある。



 絵本「しゅくだい」を読み聞かせる。

 この絵本には、いろんな動物の子供が出てくる。ある日、めえこ先生が出した宿題は「だっこ」だった。 
 もぐらのもぐくんは、おうちに帰って抱っこをしてもらおうと思ったが、赤ちゃんのお世話で忙しいお母さんには、言い出せない。

 夕食時にやっと言えたもぐくんを、お母さんが抱っこする。お父さんも抱っこする。おばあちゃんも抱っこする。

 次の日は、「宿題やってきましたか?」という質問に、元気な声で「はーい」というもぐくん。

 (絵がかわいい。抱っこの絵がとても幸せそうである。)
 (抱っこの宿題を出すときには、おすすめの絵本である。)


 読み聞かせた後にたずねる。

 (お母さんともぐくんが抱っこしている絵を見せながら) 
 「幸せを感じているのは誰でしょう?」

 「もぐくん」という声がすぐに返ってくる。

 「お母さんも?」という声も上がる。

 そこで、次のようにいう。

 「そうです。幸せを感じるのは、もぐくんだけではありません。お母さんも感じます。」

 (他の場面を見せながら)
 「もぐくんだけでなく、お父さんやおばあちゃんも幸せそうでしょう?」

 子供達もニコニコしながら聞いている。

 「この抱っこをしているときは、オキシトシンというホルモンが脳内で作られます。これは、幸せを感じる働きがあります。「幸せホルモン」とか「絆ホルモン」と呼ばれます。」

 「抱っこの宿題をすることで、おうちの人が幸せを感じることができます。ぜひ、おうちの人も幸せを感じられる1週間にしましょうね。」

 


 低学年の児童には、ホルモンの話はしなくても素直に抱っこの宿題に取り組んでくれる。

 年齢が上がるにつれて、恥ずかしさを感じるので、ホルモンの話を付け加えた。


 学校ぐるみで何年も取り組んでいる学校に勤務したことがあるが、そこでは高学年児童もこの宿題に取り組んでいた。

 高学年の保護者からも好意的な感想が寄せられていた。(「今年で終わりと思うと寂しい。」「この1週間が終わっても取り組みます。」のように。)

 やはり、小さいうちから取り組み始めるのは大切だと考える。
 

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