今日の「お気に入り」。
「 社会人になり仕事をする。何人か同期もいるだろう。やがてその同期の人間と自分に仕事に
おける実績の差が出てくることもある。そこで多くの人は焦りを感じてしまう。しかし他人は
他人である。同期を意識して焦りを感じるのは、無意識に勝負をしていると思っているからだ。
それを意識するなと言っても難しいかもしれないが、『他人のことは一切関係ない』というのは
絶対的な真理である。
自分の人生は自分でしか完結できないし、自分の速さでしか走れない。人と比べると相対的な
評価が生まれる。しかし自分の人生は絶対的なものだ。そこでどう自分の人生を作っていくか
ということを考え、意識と意思を持って進めていく、それは同僚たちと連携できるものではな
い。」
「 仕事というものは、目の前に来た事柄に全力を注がなくてはいけない。好きな仕事、嫌いな仕
事は関係ない。全力を尽くすことで、人間は計り知れない能力を発揮できる。」
(なかにし礼著「人生の教科書」ワニブックス刊 所収)