徒然写真帳

郡上でX人で始めたブログです。管理人の転居により、下呂、美濃、岐阜、恵那、下呂を経て一宮発のブログに!

森林限界

2020-08-18 19:40:40 | Weblog
 高い山に登る時、私の楽しみの一つに森林限界周辺にどのような木が生えているかです。
 先週登った空木岳は初めて登る山なので、どんな植生なのだろう?花や参考記録のブログは見かけますが垂直分布を切り取ったことを書く人なんて皆無です。
 ですから楽しさ倍増!と思っています?
 さて空木岳なんですが標高が低い順にシラビソ⇒ダケカンバ⇒ハイマツとなります。
 空木岳はオオシラビソが無いな~と思いながら歩きます。
 どうしてこうなるのかな?と思いながら歩きます。
 そうしたら花崗岩が風化してマサ土化したところを見かけます。
 マサ土化すると崩壊しやすいことから、そこには植生が当然ありません。
 このことが影響してるのではないか?
 崩壊により植生が無くなったところにダケカンバが更新。また崩壊、ダケカンバが更新を繰り返しているのでは? ダケカンバは雪や多少の崩壊があっても力強く生きていくことができるたくましい樹木であるし、パイオニア植物であるので崩壊した後に真っ先に生えてくる。というわけです。
 実際に歩くと崩壊地近辺には稚樹や陽樹を数多く見ました。
 恐らくそうなんだろう?と思って歩いた空木岳でした。
 話はずれますが風化が遅れたところが空木岳独特の岩峰となるのです。露頭した花崗岩ではなく風化したところに目がいってしまう私って・・・(管理人)

   空木だけの森林限界。ダケカンバとハイマツのラインがはっきりしていて奇麗です。ハイマツ帯になるのが概ね2,500mぐらいでした空木は
   

   花崗岩の風化が進みマサ土かしたところ
   

   こちらも風化した花崗岩
   

   こんな崩壊地がところどころにあります。そこにはダケカンバの稚樹が
   

   雪圧に耐えるダケカンバ。はたまた多少土砂が動いて傾いても生き続けることができる樹木でもあるでしょう?
   
コメント
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