「結界」と言う言葉がある。
(1)仏道修行に障害のないように,一定地域を聖域として定めること。寺院などの領域を定めること。
(2)密教で,一定の修法の場所を限って印を結び,真言を唱えて護り浄めること。
(3)
(ア)寺院の内陣と外陣との境の柵。
(イ)外陣中に僧俗の席を分かつために設けた柵。
(4)帳場格子。
(5)茶道具の一。風炉先屛風の代用品。道具畳の向こうに客畳のある広間などで,その仕切りに置くもの。
ATOKの辞書の意味が上記のようなものである。
これも内館牧子様の「女はなぜ土俵にあがれないのか」(幻冬舎新書)で、知ったのであるが。なかなか含蓄がある。ゲーム世代の小学生でも知っている言葉だそうである。否、ゲーマーだから余計知っているということか。
内舘様は土俵をその結界であるとされる。(p.37)このことを昨日書くのをワスレテしまったので再記述をこころみる。
土俵は俵で結界された聖域であるとされるのだ。これはまた異な事をもうされると思って、この新書に惹きつけられていったのだ。なるほど、この考えがあったら、新書のタイトルどおりの書籍が書けるわけである。
なぜ愚生がこのことに興味を持ったか?
それは愚生の周囲には、「結界」がごまんとあるからである。例えば、学界。この世界には入っていってはいけない。ま、入る資格もないがねぇ。研究者の世界にも入ってはいけない。齢、60になってナンニモ実績がないのだから。門前払いでありまする。当たり前である。それくらいの恥は知っているつもりである。さいきん、かなりぼけてきて、英単語もなかなかアタマに入らないし。
※話は脱線するが(いつもそうだ)、塾で教えていると、英語や数学、理科、社会の参考書まで買っているジブンがいるのに気がついた。全部、105円で買って来るけど。
(^0^)
もうひとつある。若い大学生の世界に進入していってはあかんということである。勘違いをしてはならん。共通の土俵はある。お互い同じような学問をさせていただいているからである。だから、話はさせていただくこともある。されど、絶対的にこっちが学ぶ方である。教えていただくのである。学問に年齢はない。だったら、60歳の小僧っ子がいてもいいではないか。20歳の大学生に教えていただくのである。なんでもいい。コンピュータでもいい。本学には親切な学生がたくさんおられて、コンピュータでちょっとでも愚生が困った顔をしただけで、教えてくださる学生がそれこそたくさんおられる。こんなありがたいことはないではないか。
師匠のこれまでの足跡を調べて、いろいろな学問的課題を自分で見つけては、お聞きする。これがむやみに楽しい。師匠は、やさしく受けてくださり、ご指導をいただく。博覧強記。なんでもご存じである。参る。著書の数たるや半端なものではないし。だから、それからが大変である。あらゆる図書館で調べたり、苦手なインターネットで調べたり、国会図書館に行ったりしている。まぁまぁどこにそんな情熱があったのだと思う。60になったら、枯木のように老いたいと勝手に思っていたんだが。毎日、あはは・おほほと(^0^)ながら暮らしていくんだろうなぁと思っていた。
まったく違っていましたよん。
日々困難なことが、知的生活の中でドンドン押し寄せてくるけど、これまた楽し。そういうことを塾の生徒にちょこっとだけ語って聞かせると目を輝かして聞いてくれる。やはり、ものが違いますな。塾に通ってまで勉強するという生徒は。
これもまた愚生の入ってはならない「結界」なんでしょうねぇ。寂しいけど。
今晩も塾がある。三時間連続だ。期末試験が近いからだそうだ。
心配なことがひとつある。
愚生の体力がもつかということである。あ、その前に能力がか・・・・・・・
(^_-)-☆
君子、危うきには近寄らず・・・と申しますが、世間知らずのわたしは、分もわきまえずに他人の土俵にズカズカと入り込んで、自分じゃ悪気はないのに変な反応されたりした経験がありました。
流行りの言葉でKY(空気読めない)なヤツだったのでしょうね。でも、さりげなく忠告してくれたひとのおかげで、結界なるものを自覚しつつあります。
愚かなわたしにタイムリーな投稿、感謝申し上げます。
日々感じていることを書かせていただいただけです。最後の方にタイムリーとありましたが、なるほどそういうことでなら、まさしくタイムリーであったのかもしれないと思いました。大兄の次のシーンを知っているが故でしょうけれども。もしかしたら、拙ブログも役にたっているのかもしれませんね。(もしかしたら。。。ですが)
相撲が始まって、うれしいかぎりです。相撲節會のことをちょっと調べていて、ポメラで切り貼り用の駄文を書いておりました。やはり、神事、豊凶を占う芸能的な側面を書かれている学者の論文を読んでいたのです。
こういう世界は結界であるかもしれませんが、それでも愚生は土俵に立っていきたいと思っております。面白いからであります。ろくでもない、じーさまですが、ね。(@^▽^@)