応仁の乱がいよいよ始まった。NHK大河ドラマの「花の乱」のことである。非常に不人気であった大河ドラマであったということである。昨日、塾のヨルバイトが終わってから拙宅で見ていたのだ。 あ、レンタルビデオのことである。今はやっていませんです。
塾は90分を週に二回しかやっていないので、まったくボランティアのようなもんである。いちおう教職課程の講師を別の大学でやらせていただいているので、実践から離れてはお話にならならないからやっているだけである。
そしてけふは高校入試である。直前であるから、ちゅ~ぼ~を激励した。普通の塾とは違って全国チェーンだから生徒は大勢いるが、受け持ちの4人だけ。それくらいしか愚生にはできない。それと各高校の倍率も見ていた。塾に掲示されているから。各高校の戦略が見えて実に面白い。ま、もう現役ではないのだから、関係ねぇだろうがよ、口出しするんじゃねぇって言われそうだから、なんにもクチは出さない。聞かれもしないけど。生徒募集については、愚生みたいなもんでもポリシーがあったから、それはそれで評価してくださる方もいて、事実私立の高校から就職のオファーも複数あったっけなぁ。即答で断ったけど。大学をやめなくちゃならんから。それに年金ももらえなくなるし。ははははは。
さて、『花の乱』(はなのらん)は、1994年4月3日から同年12月11日にかけて放送された33作目のNHK大河ドラマ。放送回数は全37話であるということだったから、この時期は愚生の現役生活の最盛期で、テレビなんか見ているヒマもなかったなぁ。授業研究に、部活動に、教材研究にもっとも熱が入っていたから。
Twitterにも書いておいたが、どうも日野富子を三田佳子が演じていると違和感があって、ニョショウの鬼タル面を演じておられても、美しすぎるのだ。NHKのこのドラマは実に大胆に日野富子を脚色して構成しているから、史実と違うという注文もいくらでもあったそうだが、そんなことはどうでもいい。だって、ドラマなんだから。そんなもんにいちいちケチをつけるという根性が気にいらないねぇ。ハハハ。
日野富子に妹がいて、姉の富子は、母がお堂に籠もっていたときに鬼が産ませた子どもという設定にも度肝を抜かれたが、妹の森女というのも度肝を抜かれる。こっちが本当の富子で、幼いときに大病を患い、失明する。そして、一休宗純によって里子に出される。その里で鬼の子だからということで、育てられていた姉の方が富子ということになって京都の日野家に引き取られていくのだ。この設定に(*_*) マイッタのだ。うまい。実に設定がうまい。
鬼と傀儡、そして能楽、あるいは猿楽という方面まで興味を広げていくと、この室町時代というものは非常に興味のある時代であって、8代将軍の義政は、今で言うところの芸術評論家みたいなものであったんだろうと感じる。非常に現代と似通ったところがあるんじゃないかとも思うのだ。
戦国時代とか、明治維新ばかりドラマでは人気があるが、こういう時代も捨てたものではないと思う。西郷隆盛を扱った大河ドラマ「翔ぶが如く」も面白かったが、大西郷の最期が哀れでならないから、前半生ならばこのドラマもいい。そう思っているのである。
(^_-)-☆