アンケートなどで「~ができますか?」と訊かれて、
「はい」「いいえ」とずばっと答えられるときと、
「自分としては、ok(またはno)だけど、他人から見たら基準に達しているのだろうか?」
というときがあるのかな、と思います。
例えば・・・「漢字が書けますか?」と訊かれて
中学校までぐらいの漢字は書けたとして、漢字検定1・2級レベルは無理だと思うとき、「はい・いいえ」では答えにくいですよね。
もうすぐ10月です。秋になると、新1年生入学のための準備のため、
入学予定の小学校や保健センターなどで保護者がアンケートを書くことがあると思います。
WEB上で宇都宮市の5歳児の健診のチェックリストを見つけました。
一番初めの「片足でけんけんできますか。」の問いに対しては、
「はい」か「いいえ」の2択です。
完璧にできている子や全くできない子は迷わず〇をつけられますね。
では、今「ときどきできる子」だったら?
私なら、真ん中の「・」につけそうです。
先日受けた研修で、保健センターなどの健診でアンケートに答えるとき、
同じ状態でも「心配です」という保護者と「大丈夫です」という保護者がいると知りました。
そのときは、お子さんの状態を観察して保護者の状態を考えて
対応を考えるそうです。
ただ、「心配です」という保護者の方がのちのち支援につながりやすく、
子どもに対してよい時期に支援が開始できるとのこと。
保護者にとっては、自分の育て方などやお子さんの状態をうけいれることに心配があり、
逆に「(実際より)できるめ」の伝え方をしている場合もあるかなと思います。
保健センターなどは少し緊張する場であり、似た年齢のお子さん・知り合いの保護者の前で
自分の不安を出せない方もいるかもしれません。
それとは逆に、少しだけ心配な状況があったとしても、
「(実際より)低め」でアンケートに答える保護者もいるかもしれません。
また、宇都宮市のアンケートは途中から3択になり、
「聞き取りにくいことばがありますか。」⇒いいえ・時々・はい
のようになっていますが、真ん中寄りに答える保護者が多いのかな~とも思います。
アンケートに答えながら、保護者の気持ちもいろいろに動いているのだと想像します。
このアンケートでは27項目答えることになっています。
27問目まで答えて、「そんな見方があったんだ。今まであまり意識してみていなかった。」
という方もいると思います。
そんな方は、この健診の日でなくても、しばらくしてからやっぱり相談してみようかな、
というきっかけになるかもしれないです。
そういった意味で子どもの様子がいろいろ分かってくる5歳という年齢に行う意味は大きいです。
5歳児の保健センターでの検診は、今は全国全市で行っているのではなく、
これから小学校での「就学時健診」と項目をすみわけながら進んでいくようです。
宇都宮市のアンケートの一番最後に
「5歳児チェックリストをもとに、園でのお子さんの様子を確認させていただいてもよろしいでしょうか?」
という一文があります。
幼稚園や保育園で日ごろ接している先生方のプロとしての見立ても含めて、行動観察をするということかと思います。
そこから支援につながることもきっと多いと思います。
以前に比べて「子育て」に関するネットの情報はあふれていて、
ふっと不安になることがあるかと思います。
「様子をみましょう」と言われたときには、
「どのように様子をみるのか」
「どの部分に注目してみるのか」
「次はいつぐらいにどこに相談に行ったらよいのか」
という視点が具体的になると分かりやすいかと思います。
保護者一人の目だけでなく、いろいろな部門の人に力を借りていくことで
早めに「応援団」を作ってしまう、という気持ちでいると
保護者の心の安定も図れるのかな~と思います。
両手を使って行う「糸かけ」です。
字を書き始める前に両手の動きを練習しておくのもよいです!
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