昨日行われた食育イベントで使用する食材は、
原則地元産・・・となっていましたので、
ときめき女性の皆さんからも食材を提供していただき、
どうしても手に入らないものだけ、スーパーで購入しました。
その中で苦労したのが、莢いんげんです。
莢いんげんには、「つるあり」と「つるなし」のものがあります。
「つるあり」は3mくらいまで伸び、長期に渡って収穫できます。
ただ、つるがあるということは
・支柱を立てなければならない
・収穫が大変
という理由で作る人は少なくなっています。
一方「つるなし」は、膝くらいまでの高さにしかならないので
収穫も簡単です。
でも、一株から採れる量はそれほど多くはなく、
収穫できる期間も短くなっています。
今、市場に出回っているものは、この「つるなし」タイプです。
袋井周辺では、6月頃に莢いんげんが多く出回るので、
今の時期には入手が困難だろうとは思っていました。
しかし、スーパーのものは、あまりにも高い!!
そこで、材料費を1円でも節約しようと
家庭菜園で「つるあり」を作っている人を探しました。
「つるあり」なら、今の時期でも実をつけているはずです。
「つるあり」を作っていらっしゃる方は、数名いらっしゃいました。
種蒔きの時期が遅れて、
今の時期に「つるなし」を作っている人もいらっしゃいました。
ところが、誰に聞いても
「今年は、莢いんげん自体が不作なんだよ。」
結局、必要量を賄えなかったので、
安い八百屋さんで、1パック98円のものを購入しました。
なぜ、今年は莢いんげんが不作なのか?
莢いんげんの生育適温は15℃~25℃です。
気温が30℃を超えると、落花が増え、
莢が折れたり、変形した莢のものが目立つようになります。
梅雨明け前から、かなりの高温が続いたことが
影響しているのでしょうか?
今の時期、スーパーで売られているものは
北海道産が大半を占めています。
乾燥したいんげん豆の主な産地は北海道で、
全国生産量の90%を占めているということを考え合わせても、
莢いんげんが比較的冷涼な気候を好むことは明らかです。
8月に入ってからの袋井は、夜中から明け方にかけて
だいぶ涼しくなってきました。
夜中に開花するといういんげんの花。
畑に残っているいんげんが、
これからたくさん実をつけてくれるといいなぁ・・・。