”農”と言える!?

元・食推おばさんのソムリエ日記

莢いんげん 受難の年?

2011-08-08 10:54:03 | 野菜

昨日行われた食育イベントで使用する食材は、

原則地元産・・・となっていましたので、

ときめき女性の皆さんからも食材を提供していただき、

どうしても手に入らないものだけ、スーパーで購入しました。

 

その中で苦労したのが、莢いんげんです。

 

莢いんげんには、「つるあり」と「つるなし」のものがあります。

「つるあり」は3mくらいまで伸び、長期に渡って収穫できます。

ただ、つるがあるということは

 ・支柱を立てなければならない

 ・収穫が大変

という理由で作る人は少なくなっています。

 

一方「つるなし」は、膝くらいまでの高さにしかならないので

収穫も簡単です。

でも、一株から採れる量はそれほど多くはなく、

収穫できる期間も短くなっています。

今、市場に出回っているものは、この「つるなし」タイプです。

 

袋井周辺では、6月頃に莢いんげんが多く出回るので、

今の時期には入手が困難だろうとは思っていました。

しかし、スーパーのものは、あまりにも高い!!

 

そこで、材料費を1円でも節約しようと

家庭菜園で「つるあり」を作っている人を探しました。

「つるあり」なら、今の時期でも実をつけているはずです。

 

「つるあり」を作っていらっしゃる方は、数名いらっしゃいました。

種蒔きの時期が遅れて、

今の時期に「つるなし」を作っている人もいらっしゃいました。

ところが、誰に聞いても

「今年は、莢いんげん自体が不作なんだよ。」

Img_1956

結局、必要量を賄えなかったので、

安い八百屋さんで、1パック98円のものを購入しました。

 

なぜ、今年は莢いんげんが不作なのか?

莢いんげんの生育適温は15℃~25℃です。

気温が30℃を超えると、落花が増え、

莢が折れたり、変形した莢のものが目立つようになります。

梅雨明け前から、かなりの高温が続いたことが

影響しているのでしょうか?

 

今の時期、スーパーで売られているものは

北海道産が大半を占めています。

Img_1943

乾燥したいんげん豆の主な産地は北海道で、

全国生産量の90%を占めているということを考え合わせても、

莢いんげんが比較的冷涼な気候を好むことは明らかです。

 

8月に入ってからの袋井は、夜中から明け方にかけて

だいぶ涼しくなってきました。

夜中に開花するといういんげんの花。

畑に残っているいんげんが、

これからたくさん実をつけてくれるといいなぁ・・・。

コメント (2)
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