向き合う相手は人の心
先月のこと、年末から正月への献立をいつものように工夫三昧していたときのことです。強肴(しいざかな;メインディッシュみたいなものですかね)として河豚の松前蒸しを作りました。例のごとく、お客さんをどう驚かせようかと考えずにいられない親父さん。思考錯誤の末、「紙鍋」を石蒸しの湯気を閉じ込める「蓋」にするアイデア。しかもその上に「福」の文字。「ふぐ」-「福」、そしてお客さんへの感謝の気持ちを込めた一品。道場流の少々やんちゃな遊び心・・本人は「反逆」って言ってましたが、言葉の印象から受ける過激さはさほどはなく、男の優しさ、、みたいな臭いが漂っていました。
世間一般でいう善し悪しではなく、自分の持ち味を正々堂々と体験していただくという姿勢。
教えてくれる親父さんもありがたいですが、生み出している時の親父さんのそれは盗みたい気持ちにさせられます。
きっと恋愛もそうなんだろうな。見てくれとかじゃなくて自分の持ち味を結構スマートにプレゼンする。なので、モテる。やがて本当に心繋がる人と出会う。そして共に生きる。
親父さん、素敵です。

近くには堀川戎があり、パセミヤの一本南側の通りが参詣道になっています。昨日からえべっさん。今日が十日戎。ご来店される際、普段より賑やかなのでお気をつけて。
