標識いたずら相次ぐ 交際相手だという女性「罪の意識ある」
01/13 18:46
大阪や京都に設置されている標識に、いたずらがされているのが相次いで見つかった。FNNは、このいたずらをした人物を直撃した。
京都市中京区の交差点にされている、進入禁止の道路標識。
しかし、この標識には、キャラクターが標識の一部をかじっているように見えるシールが貼られていた。
このほかにも、キャラクターが地面にギターを打ちつけ、標識に穴を開けているように見える標識もあった。
大阪・梅田の繁華街でも、道路標識が、いたずらされたまま残されていた。
大阪市内で見つかった標識には、人が標識につかまれているようないたずらがされていた。
2014年夏から、京都府や大阪府でこうしたいたずらが相次いでいる。
街の人は「全然わからなかったです。ちょっと怖いですよね」と語った。
大阪や京都で横行するいたずら。
FNNの取材で、フランス人の芸術家、クレ・アブラーム氏(48)が関与した疑いがあることがわかった。
アブラーム氏は「(警察が出頭を求めた場合は?)もし警察が、僕に『やったのか?』と聞いてきたら、YESと答えるよ」と語った。
2014年12月29日から1月5日まで日本に滞在したというアブラーム氏。
大胆にも、インターネット上に画像を投稿していた。
アブラーム氏は、「標識は権力のシンボル」としたうえで、権力が定めた法を守ることに異議を唱える作品だと主張している。
アブラーム氏は、大阪と京都あわせて90カ所でシールを貼ったほか、「今までヨーロッパやアメリカでもやった」と話している。
アブラーム氏は「(事故が起こりうるのでは?)僕はそうは思わない。僕の作品があれば、みんな標識に注意を払うようになる。だから僕は、安全のためにいいことだと思う」と語った。
街の人は、「あれは公共の物だから、あんなことしたら駄目だけど、おかしいな」、「面白いなと思う。元の意味がわかるなら、いいと思いますよ」、「こういった標識は、間違うと事故が起きるので、危ないと思う。面白いといえば面白いが、違うところで、見せるところがあったらいいかなと思う」などと語った。
アブラーム氏の交際相手だと話す日本人女性は、自分も手伝ったと話している。
日本人女性は「(これはアブラーム氏が貼った?)そうですね、はい。ここの黄色いところの上に乗って、(アブラーム氏は)貼りました。美術とか、アートというのは、美術館や教科書で見るものではなくなってきているのは、世界的な動きとしてある。規律をすごく正すというのは、日本のいいところでもあるし、堅いところでもあるというのは、自分でも自覚しているので、罪の意識はあります」と語った。
後片づけに追われる警察。
道路交通法違反の疑いがあるとみて調べているが、女性は、現時点で警察に出頭するつもりはないという。
(関西テレビ)