ヤキモチ…羨望、嫉妬、ジェラシー
を持ち寄って焼いて食べる会ができたそうで。
夜12時。とある部屋に集まった男女7人。
めらめらと燃える炎に餅を
10分以上かけてよく焼き、
焦がして膨らせてしぼませる。
甘い砂糖と濃い醤油をたっぷり。
じゅー。じゅー。じゅー。じゅー。じゅー。じゅー。じゅー。
無言。7つの餅。密室。7人の息づかい。衣擦れ。
ふう…。。ため息がひとつふたつ落ちて
散会。
奥から大きな男が出てきて焦げた焼き網を軍手で片付ける。
午後11時30から0時30分まで1時間だけの営業。
結局 小麦粉にアルカリ性の物を合わせれば
何とな~くそれっぽく出来ます。
(但しストレート麺のみ 棒ラーメンみたいな感じ)
そのアルカリ性の物というのが かん水です。
ラーメンの麺には「かん水」が不可欠と言っても良いですが
では かん水とは何か?
元々モンゴルや中国の一部の地方で麺を打つ時に使用していた水がアルカリ性でした。
現地では土壌がアルカリ性だったせいだとも
現地の湖がアルカリ性だったとも…
詳細は不明ですが キッカケは中国。
その後日本で食品添加物(かん水)として以下の物が認可されました。
炭酸カリウム
炭酸ナトリウム
炭酸水素ナトリウム
ピロリン酸四カリウム
ピロリン酸二水素二ナトリウム
ピロリン酸四ナトリウム
ポリリン酸カリウム
ポリリン酸ナトリウム
メタリン酸カリウム
メタリン酸ナトリウム
リン酸三カリウム
リン酸水素二カリウム
リン酸二水素カリウム
リン酸水素二ナトリウム
リン酸二水素ナトリウム
リン酸三ナトリウム
っとまあ 沢山ありますが実際に使用されているのは
一般的に炭酸カリウムと炭酸カルシウムが多いそうです。
そして その比率によって香りに違いが出てくるんです。
カリウム系が多いと あの独特の香りが強く出て
ナトリウム系が多いと 弱めになるんです。
一般的に臭いがキツイと「かん水多目かな??」なんて思いますが
実はそうではなく「カリウム系多目の臭い」だったんですね。
逆に言えば ナトリウムが多ければ「かん水多目」なのに臭いは弱い。
余談ですが「かん水」無しの麺類は
「生めん類の表示に関する公正競争規約及び公正競争規約施行規則」
によって「中華麺」とは名乗れないんだそうです。
それで無かん水ラーメンは「中華麺風」と
別表記が有ったりするワケなんです。
【 パスタと重曹で ラーメンが出来るというネタ 】
取り扱いにはご注意下さいね。
以前 僕も紹介した事のあるネタで
重曹でパスタを茹でてラーメンにするっという話題が最近また出回ってます。
でも重曹はアルカリなので 当たり前なんです。
重曹が小麦粉のグルテンに作用しコシと滑らかさを出し
小麦粉のフラボノイドに反応し黄色く発色させます。
元々中国やモンゴルの一部地域の湖がアルカリ性の「かん水」を含んでいた事から その水で小麦粉を練ると 異常にコシのある麺が出来上がった所から・・・
本家中国では美味しく無いという事でメジャーにならなかったのですが ナゼか日本では普及し現在に至ります。
重曹ラーメン 実験的にやるのは良いのですが
1 沸騰したお湯に重曹を入れたときに お湯が溢れて焼けどをした。
2 アルミの鍋を使って やったところ 重曹のアルカリで 鍋が変色してしまった!!
3 食べてみたら苦かった!
4 食感がやっぱり違う。
5 ストレート麺にしかならないので汁に絡みにくい。縮れ麺にならない。
とか いろいろ聞きます(苦笑)
また いくら食用の重曹を使っても 結局 食品添加物であり
重曹を食べている事になるので あまりお勧めする事でもないです。
(即毒だ!とも言いませんが・・・)
目安は1リットルの水に大さじ一杯程度の重曹
少ないと茹でている最中の匂いが弱いですし仕上がりもそこそこ
多いと凄いらしい匂いになり 仕上がりもしっかり目ですが
苦味雑味等が出やすい。
ちなみにパスタは硬質のデュラムセモリナ粉
どちらかというとパスタより うどんや冷や麦 素麺の方が
それらしく出来ますが 九州の棒状のラーメンみたいな感じになります。
また かん水に頼れば 簡単にコシが出せ
保存料の代わりにもなり
よりラーメンぽく作れますが 安易に頼ると
美味しくないし やはり身体に良いワケが無いので
プロの製麺屋さんは かん水濃度を出来るだけ低く
少なめにする事を心がけて作ってくれています。
ラーメン屋さんでも 時々 強烈に匂いのする麺がありますが
あれは どちらかというと かん水の入れ過ぎなんですね。
かん水の種類にもよりますが かん水多いと 匂いも強く色も濃くなります。
元々ヨーロッパなどに住む 日本人が どうしてもラーメンの風味が懐かしくてパスタ&重曹を 考案した所 ネットで噂が広がり今日に至るようです。
どうしても方法が無い時に仕方なくやる物くらいで良いと思います。
くれぐれも 火傷と鍋の変色には注意しつつ
過剰な期待はしないで実験するくらいが良い所です。
あくまでも自己責任という事で・・・
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a seedプロデューサー