![内海 聡さんの写真](https://scontent.xx.fbcdn.net/hphotos-xaf1/v/t1.0-9/11149236_798867310197024_8167650539341118726_n.jpg?oh=2e72f0db6d47f5e774f41556c2fde2dc&oe=559EB7C2)
癌細胞
私達の体は毎日5000個ガン細胞が生まれていると言われています。医者からガンを告知されたときは誰でも「ああ……ついに、わたしもガンになった」として、絶望感と恐怖と不安が足下から襲ってくるでしょう。しかし人間の身体に1日どれくらいガン細胞が生まれているのか、医者のほとんどは知りません。赤ん坊から年寄りまで、1日平均5000個数のガン細胞が生まれています。大人だったら、身体の中に数百万どころか数億のガン細胞があるのが〝正常〟です。
身体の中にガン細胞が存在しない人など一人もいません。人間の身体にはガン細胞があってあたりまえなのです。では、毎日、5000個も生まれていて、どうしてほとんどの人はガンにもならず、健康に生きているのでしょう?それは、前線〝兵士〟のNK細胞をはじめ免疫細胞がガン細胞を発見し、瞬殺し、排除しているからです。ガン細胞は人体の免疫系にとっては健康を損なう〝異物〟です。NK細胞は、それを認知し攻撃するのです。ガン細胞の死骸は、酵素によって分解され尿から排泄されます。
だから、感染症を治すのと同様に、ガンを治すには一にも二にも免疫力をあげることです。それは、ガンと戦う〝兵士〟NK細胞を増やすことに他なりません。わかりやすくいえばNK細胞の戦闘力こそが、ガンと戦う自然治癒力そのものなのです。そのナチュラル・キラー細胞は1975年に発見されています。この〝兵士〟たちには興味深いクセがあります。その攻撃力は主人である人間の感情や気分に、おおいに作用されるのです。主人が落ち込むと、兵士たちも落ち込む。主人がやる気になると、兵士たちもやる気になる。なんともナイーブで忠実な兵隊たちです。
このNK細胞が、笑うことによって激増することが証明されています。実験を行なったのが「生きがい療法」で有名な伊丹仁朗医師です。彼はガン細胞の患者さん19人を引き連れて関西の笑いのメッカ「なんばグランド花月」を訪れます。そこで、漫才や吉本新喜劇などを観て腹の底から笑ってもらいました。その後、患者さんたちの血液中のNK細胞の活性を測定しました。NK活性とは、ガン細胞に対する攻撃力です。すると19人中13人(68%)のNK活性が増加していたのです。中でもOさんは6倍も激増していました。
つまり、腹の底から笑うと、ガンと戦う力が6倍にもなるのです。そのようなクスリは、地球上にも宇宙にも存在しません。まさに、笑いの持つ驚異の免疫力なのです。米テキサス大のシャンツ博士は、NK細胞が強いガン患者ほど長生きすることを証明しています。患者(喉頭ガン)のキラー細胞の「強さ」を治療前に測定し、「強い」「普通」「弱い」の3グループに分類しました。そして治療後の〝生存率〟と比較してみたところ、「強い」83%、「普通」62%、「弱い」40%と、はっきり大差が出たのです。NK活性が「強い」患者は、「弱い」患者の2倍以上生きるのです。
(三日食べなきゃ七割治るより一部抜粋)