2月頭にSDカードを使ったトランスポートQA-550を購入したことを書きました。メインシステムはVoyage MPDですが、同じデジタルファイル再生のQA-550との差は気になります。普段、良くリファレンスに使っている曲で比較をしてみました。
QA-550は勿論、買ったままでも使えるのですが、あちこち手を入れて音質改善を図る方が多いようです。私もネット上の情報を参考に、いくつかの改善を試みました。まず電源ですが、付属のACアダプターをやめて、Panasonic(もうSANYOではありませんね)のMusic Boosterというeneloopベースの電源にしています。電池でも長持ちするので重宝します。また光出力を強制的にカットし、正面中央の液晶ディスプレイを外しました。使い勝手はさらに悪くなりましたが、リファレンス機と割り切っています。やってることは、
1)電源からのノイズ混入を防ぐ
2)余計な仕事をさせない
ですから、PCオーディオにおける音質改善と共通しています。
一方、対するVoyage MPDのトランスポート部です。写真下部から延びる黒いUSBケーブルの先に、ALIX 3D(Voyage MPD用のPC)があります。USB-DDCにはUDIF7を使い、その電源にはコーセルのリニア電源(黒い箱)、さらに念押しで中村制作所のアイソレーショントランスNSIT-70をあてています。エソテリックD-07のUSB入力はアシンクロナス転送ではないので、一旦UDIF7を経由してSPDIFでD-07にデジタル信号を入力します。
QA-550をメインシステムに組み込むとこんな感じです。実にシンプルな構成です。QA-550から直接SPDIFを取り出しD-07へ直結します。ルーターやPCのノイズは無関係の世界です。下流の条件を同じにするため、比較においては共通のデジタルケーブルSIGNATURE Digitalを使い、D-07の入力ポートも統一しています。
比較に使った曲は、
1)Breaking The Law:Judas Priest
2)二つのヴァイオリンのための協奏曲:Julia Fischer
3)Lamento:Gianni Basso
4)イパネマの娘:Getz/Gilberto
5)瑠璃色の地球:松田聖子
6)ロッキー刑事のテーマ2:井上堯之バンド
です。
さて、比較の結果です。曲によっては互角とも思えましたが、低音の躍動感、解像度でQA-550が一歩リード、QA-550≧Voyage MPDといったところでしょうか。因みに差を感じた曲は1)2)6)でした。2)はゴチャゴチャするきらいがありますが、QA-550にすると個々の楽器が分離され、通奏低音もしっかりします。1)6)はベースが弾んで、QA-550の方が押し出し感が増します。とは言え、これには敢えて聴き比べをすれば・・・との注釈がつきます。普段聴きにはVoyage MPDで不満はありませんし、むしろVoyage MPDが健闘していたとも言えます。
Voyage MPDによる音源管理の一元化は譲れないところがありますので、今回のような課題を見つけたことは楽しみが増えたのだと思いたいです。比較する聴き方は音楽を聴くというより音を聴くことになりがちです。定点観測に留めておきましょう。
QA-550は勿論、買ったままでも使えるのですが、あちこち手を入れて音質改善を図る方が多いようです。私もネット上の情報を参考に、いくつかの改善を試みました。まず電源ですが、付属のACアダプターをやめて、Panasonic(もうSANYOではありませんね)のMusic Boosterというeneloopベースの電源にしています。電池でも長持ちするので重宝します。また光出力を強制的にカットし、正面中央の液晶ディスプレイを外しました。使い勝手はさらに悪くなりましたが、リファレンス機と割り切っています。やってることは、
1)電源からのノイズ混入を防ぐ
2)余計な仕事をさせない
ですから、PCオーディオにおける音質改善と共通しています。
一方、対するVoyage MPDのトランスポート部です。写真下部から延びる黒いUSBケーブルの先に、ALIX 3D(Voyage MPD用のPC)があります。USB-DDCにはUDIF7を使い、その電源にはコーセルのリニア電源(黒い箱)、さらに念押しで中村制作所のアイソレーショントランスNSIT-70をあてています。エソテリックD-07のUSB入力はアシンクロナス転送ではないので、一旦UDIF7を経由してSPDIFでD-07にデジタル信号を入力します。
QA-550をメインシステムに組み込むとこんな感じです。実にシンプルな構成です。QA-550から直接SPDIFを取り出しD-07へ直結します。ルーターやPCのノイズは無関係の世界です。下流の条件を同じにするため、比較においては共通のデジタルケーブルSIGNATURE Digitalを使い、D-07の入力ポートも統一しています。
比較に使った曲は、
1)Breaking The Law:Judas Priest
2)二つのヴァイオリンのための協奏曲:Julia Fischer
3)Lamento:Gianni Basso
4)イパネマの娘:Getz/Gilberto
5)瑠璃色の地球:松田聖子
6)ロッキー刑事のテーマ2:井上堯之バンド
です。
さて、比較の結果です。曲によっては互角とも思えましたが、低音の躍動感、解像度でQA-550が一歩リード、QA-550≧Voyage MPDといったところでしょうか。因みに差を感じた曲は1)2)6)でした。2)はゴチャゴチャするきらいがありますが、QA-550にすると個々の楽器が分離され、通奏低音もしっかりします。1)6)はベースが弾んで、QA-550の方が押し出し感が増します。とは言え、これには敢えて聴き比べをすれば・・・との注釈がつきます。普段聴きにはVoyage MPDで不満はありませんし、むしろVoyage MPDが健闘していたとも言えます。
Voyage MPDによる音源管理の一元化は譲れないところがありますので、今回のような課題を見つけたことは楽しみが増えたのだと思いたいです。比較する聴き方は音楽を聴くというより音を聴くことになりがちです。定点観測に留めておきましょう。