珠玉の音楽に囲まれて

オーディオのこと、音楽のこと、思いついたまま記していきます。
by 横浜のVienna Acousticsファン

須磨から京都へ(2)

2015-02-08 21:17:02 | その他
Philewebでミネルヴァさんの京都ジャズ喫茶巡りに触発され、須磨の後は京都と決めていました。何だかんだで京都に着いたのは14時近かったと思います。途中、新大阪で敦賀行の新快速に乗り換えましたが、1県2府を跨ぐ移動だっため、相応に時間がかかってしまいました。移動途中に昼食を摂る手もあったのですが、京都を訪れたら行きたくなるイノダコーヒまで我慢しました。三条の本店の雰囲気が好きなのですが、時間が押していたのでポルタ店にしました。厚みあるジューシーなカツサンドに、酸味と甘みが合わさったミルク入りコーヒーでお腹を満たし、市営地下鉄で今出川まで北上です。


同志社大学と京都御所の間を通る今出川通りを東へ移動し、最初に下鴨神社を目指しました。婚礼のシーズンではありませんが、この日も複数のカップルさんが式を挙げられていました。こういったシーンは、いつも微笑ましくなります。


表参道を歩いていて気づいたのですが、どうも雰囲気が華やかです。理由は若い女性の比率だったようです。えんむすびの神様で有名なんですね、こちらは。拝んでいるのは女性ばかりでした。勿論、私がここで拝んではおかしなことになりますので、干支ごとに用意された別の神様を拝んできました。


表参道と並行する裏手の散策路には小川が流れていました。喧騒が遠いせいか、せせらぎが耳に優しいです。お薦めです。


下鴨神社を後にしてジャズ喫茶Murraを目指しました。ミネルヴァさんは、いくつかのジャズ喫茶、名曲喫茶を紹介されていましたが、コーヒーの美味しさの記述に惹かれ、Murraを選びました。記事を読んでいたとはいえ、いざ入るとなると、緊張します。ジャズ喫茶への先入観に加えて、京都という場所柄も影響したでしょう。それでも実際入ると、少しクセになりそうな不思議な空間でした。お店のライブの関係で滞在時間は45分ほどでしたが、噂通りの美味しいコーヒーと共に濃い滞在となりました。少し間をおいて、また訪問したいですね。


最初は勝手がわかりませんでしたが、カウンター席を勧めていただきました。ちょうど先客がお二人いて、その間の席でした。緊張のボルテージはさらに上がりましたが、マスターや隣の方から声をかけていただき、緩みました。京都にはジャズ喫茶が少ないそうです。横浜のちぐさの話題も出ました。聴いたレコードは結局2枚で、ハンクジョーンズにスコットハミルトンでした。盤のコンディションがよく、音には力があります。リスポジどうのこうのは関係ありません。何せSPに背を向けてますので(笑)。こういった場所で授業料を払ってジャズを聴くと、ますますジャズが好きとなる・・・そんなスパイラルが待ってるのでしょうね。


Murraを17時に出て、高野川の川沿いを歩きました。しばらくはまだ興奮が余韻として残っているようでした。


出町柳近くで賀茂川と高野川が合流し、以降は鴨川となります。ちなみに右から合流している川が高野川でMurraのある方面です。その合流地点には飛び石が配置され、川岸を行き来できるようになっていました。盆地の京都は周囲が山に囲まれています。一汗かいて山の上から京を眺めるのも一興だと思いました。


最後は寺町通りの村上開新堂です。イノダコーヒ同様、こちらも池波正太郎つながりです。氏の好物であった好事福櫨(こうずぶくろ)を家族の分、予約していました。保冷剤の持ちは4時間程度で横浜までギリギリでしたが、新幹線の時間を逆算してお店に行きました。レトロなたたずまいは相変わらずで、安心しました。


年末にNHKで放送していた、京都を舞台にしたドラマ(常盤貴子さん他)が、印象に残ったこともトリガーになったのかも知れません。京都人しか知らない愉しみもあるのでしょうが、逆によそ者ならではの楽しみ方もあるはず。いいタイミングできっかけをくださったミネルヴァさんにも感謝です。
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須磨から京都へ(1)

2015-02-08 12:12:05 | その他
昨日、関西出張の帰りを利用して、須磨の山登りと京都のジャズ喫茶を楽しんできました。兵庫県には○△アルプスと呼ばれて親しまれている低山があります。今回登った須磨アルプスもその一つで、登る機をうかがっていました。同じ兵庫でも少し内陸に入ると、山は白銀の世界でしょう。近郊の低山は夏だと暑すぎて登る気になりませんが、シーズンオフの冬は天候さえ良ければ狙いめとなります。神戸は山と海の距離が近く、さらに両者の間に大都市が展開されていて、景観がとてもダイナミックです。土地々々ならでは景色があるので、山の魅力は標高だけではないですね。では、まず須磨編から。

須磨浦公園のロープウェイ乗り場を横目に通り過ぎ、まずは鉢伏山へ登ります。須磨は六甲全山縦走路の起点になっています。


しばらく登ると須磨の海岸や神戸市街が見えてきました。ここまで来ると体も温まります。


西に目を移すと明石大橋、そして淡路島です。淡路島にも登りたい山がいくつかあります。諭鶴羽山(ゆづるはさん)は、その筆頭で、四国や和歌山の景色を見れたら最高でしょう。


途中、六甲全山縦走路の看板がありました。終点は宝塚です。市が開催に絡む縦走企画が11月にあり、結構人気があるようです。陽が短い時期だけにヘッドランプは必須です。


時折覗く神戸の街並みを楽しみながら先を急ぎます。


縦走路が一旦、団地に入るのは、大都市近郊ですから仕方ありませんね。前方の山がこの日の横尾山ですので、ここは一旦、下界に降ります。


メインの横尾山を通過し、ハイライトの須磨アルプスを通過します。茶色の岩肌が目立つ、少々スリル感のあるルートを進みます。道の左右が急に落ち込んでいるので、馬の背と呼ばれています。


大部分を降りて振り返ると、なかなか迫力のある光景でした。この後、もう一山越して、山陽電鉄の板宿駅に向かって下りました。陽光に霞む神戸の街や椿の花が落ちているの見て、先週の西方寺の梅に続いて、春近しを感じた次第です。


登山に須磨を選んだ理由がもう一つありました。定位の実験で使った音源は、K&Kさんからいただきました。百人一首をソプラノで聴く企画CDからのピックアップです。歌は源兼昌の、
 淡路島 かよふ千鳥の 鳴く声に
 幾夜ねざめぬ 須磨の関守
で、寒い季節の関守の寂しい心境を詠ったもののようです。この方面は全く明るくありませんが、ゆかりのある関守稲荷神社を訪ねてみました。神社内の掲示に拠ると、須磨の関の実際の場所ついては、諸説あるようです。
 

お昼は京都で摂りたかったので、再び須磨駅に戻ります。続きは京都編で。
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