珠玉の音楽に囲まれて

オーディオのこと、音楽のこと、思いついたまま記していきます。
by 横浜のVienna Acousticsファン

薩摩、山三昧~霧島編

2017-11-12 11:01:49 | その他
11月頭の3連休は鹿児島での登山尽くしでした。メンバーは8月の三頭山の男女2名ずつの4人で、登った先は韓国岳(霧島山)、高千穂峰そして開聞岳です。心配されたのが10月に噴火した新燃岳です。その煽りで一時は韓国岳は登山不可でしたが、嘘のように日程直前で規制が解除されました。天候にも恵まれ、無事、三つ登ることができました。鹿児島入りは学生時代に研究室のメンバーで屋久島の宮之浦岳に登って以来です。もう30年近い年月が経ちました。1日1峰という山偏重の旅でしたが、温泉、焼酎、薩摩揚げ、きびなご、鳥に豚、黒酢・・・と、秋の薩摩を満喫してきました。

3日の早朝、羽田で集合後、空路で一気に鹿児島へ向かいました。文化の日は晴れの特異日です。九州まで眼下の景色を観ていて飽きませんでした。この時期、富士山の頂はもっと白くていいはずですが・・・。遠く北アルプスや白山は冠雪が確認できました。


初日のお昼は、鹿児島空港の近くにある嘉例川(JR肥薩線)でした。100年前の木造駅舎と駅弁が有名ですが、「鶴瓶の家族に乾杯」で師匠が訪れた「嘉好」に寄りました。ここの松花堂弁当はお奨めです。隣り合わせだった地元の方も、よく訪れるそうです。


今回の登り始めは韓国岳です。登山口であるえびの高原へ向かいました。韓国岳は鹿児島県と宮崎県を跨いでいますが、えびの高原は宮崎県内となります。標高は1200mで周囲はすっかり晩秋の雰囲気でした。この日の九州南部は曇り時々雨で、何とか持ってくれという心境でした。


登り始めると眼下に不動池が見えてきました。霧島周辺は火山湖が点在しています。湧き上がる噴煙を見ると火山に登っていることを実感します。登り始めの時間が遅かったこともあり、下山客とすれ違いながらの登りとなりました。雨が気になるので先を急ぎます。


途中1回休憩をはさんで、韓国岳にはあっさり到着しました。これでまた百名山登頂が増えました。山頂付近は風も多く、小雨もパラついてました。気温も10度を下回っていました。南国と言えども秋の登山では防寒対策は必須です。


幸い雲の高さが十分あったので、周囲の山々を確認することができました。お隣の新燃岳、高千穂峰です。火口で噴煙を上げている山が新燃岳です。10月の噴火には困惑しましたが、何とか落ち着いてくれました。更に奥でキリッとした佇まいを見えているのが翌日登る、高千穂峰です。


韓国岳の由来は遠く韓国まで見渡せるから、との説があります。さすがにそれは厳しい状況でしたが、長崎の雲仙を見ることができました。実際地図でみると長崎と鹿児島は意外に近い距離にあることが分かります。翌日以降の晴天を期待しつつ、初日の登山を終えました。


翌4日は見事な晴天となりました。目指すは高千穂峰です。天照大神の孫である天孫(ニニギノミコト)が降りた場所という説があります。また坂本竜馬が新婚旅行で薩摩を訪れた際に登ったことでも有名です。百名山からは洩れていますが話題の豊富な山です。


高度を上げるに連れて樹木が減って視界が良くなる点は、アルプスの山々と共通しています。ただし、いわゆるアルペンムードとは異なります。例えばこのような赤土はいかにも火山に登っていることを意識させます。この写真の右側で立ち上がった稜線は・・・


頂上まで一直線で駆け上がります。富士山もそうですが火山ならではの美しいシルエットです。一部の斜面が崩れています。高千穂峰は最後の登りが急な上に、足場が滑りやすくなっています。踵を押して前へ体重移動するという登りの基本が問われます。


前日登った韓国岳方面を振り返ります。奥から韓国岳、新萌岳、さらに手前は中岳です。黒、白、緑(紅葉含む)と色が異なるのが面白いです。秋の霧島連山の魅力をたっぷり味わうことができました。こうして眺めると新燃岳は実に穏やかな表情ですが、御嶽山以来、登山者はナーバスになっています。


高千穂峰の頂上に刺さっている天逆鉾です。バックの青空でさらに映えます。天孫が国家安定を願って矛を突き立てたという説、坂本竜馬が抜いてしまったという説・・・いろいろありますね。当然ながら立ち入り禁止となっていて三角点は別の場所にあります。


頂上では確認できなかった桜島が、下山途中で視認できるようになりました。遠方の中央右で裾野を引いている姿が分かりますでしょうか?流石に鹿児島に来て桜島を見ないで帰るわけにはいきません。一同、喜んだ次第です。この後、紅葉を楽しみつつ登山口へと下りました。


翌日、薩摩半島の先端にある開聞岳に登る関係で、霧島方面から指宿を目指しました。途中、中華料理店「まめ千」にて霧島地どり葱ラーメンを食べました。具は刺身か蒸し鳥を選択できます。私は蒸し鳥にしました。見た目あっさりですが、鳥のスープに辛み効いて美味しかったです。


高速道路で鹿児島中心部を巻いて薩摩半島を南下しました。所々で顔を覗かせる桜島の表情が変化します。ちなみに写っているのは雲ではなく噴煙です。TVの天気予報では、桜島の風向きを伝えていましたが、そんなところにも旅の要素を感じます。後編の開聞岳編へ続きます。
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