水星観測の翌日の建国記念日、藤野の低山を歩いてきました。高尾から大月方面へ向かう中央本線は、一旦神奈川県に入ります。付近では相模湖が有名ですが、その先にある藤野も神奈川県の一部です。長年、神奈川に住む身からすると、藤野が相模原市ということには違和感がありますが、これも時代の経過の表れということです。藤野からは陣馬山や生藤山にもアクセスできます。静かな山旅が約束される藤野は、もっと訪れてもいいかなと、思っています。先に紹介した若菜晃子さんの「街と山のあいだ」でも取り上げられていました。
向かったのは、岩戸山~小渕山~鷹取山の3山で、いずれも標高500mに満たない低山です。午前9時過ぎ(通常の登山よりかなり遅め)に出ても、自宅には午後3時台に戻って来れました。藤野神社から登り始めてしばらく歩くと岩戸山です。コンビニで調達したパンを頬張り昼食にしました。
愛用のデジカメを持っていったのですが、SDカードが入っておらず、急遽スマホでの撮影に切り替えました。バッテリーの残り少なかったので、頂上までは控えめに撮りました。富士山の頂が一部見えています(分かりづらいです)。
2つめのピーク、小渕山です。今回訪れた三山は、藤野十五名山に入っています。2018年の忘年登山で訪れた石老山も同じく十五名山の一つです。
小渕山から先は尾根道のアップダウンを繰り返します。ほどなく、本日のメイン、鷹取山に到着です。静かな山旅で、すれ違った方は両手に至りませんでした。背景の山並みは陣馬山、景信山方面と思われます。
反対側に目を向けると木々の間に富士山が望めます。形の良い富士山を求めるなら、標高のある陣馬山や生藤山に登ることになります。
鷹取山を少し下った所に、本日、一番富士山の見晴らしが良い場所がありました。眼下は上野原市街です。上野原から先は山梨県です。
iPhoneで光学ズームで撮りましたが、色がつぶれて昭和30年代頃の絵葉書のような風合いになってしまいました。あらためてSDカードの入れ忘れが惜しまれました。
この日は穏やかな晴天が終日続きました。枯れ葉が積もる足元は冬の姿ですが、想像以上の暖かさと木々の緑に、春の到来を感じました。低山だから春も近いわけです。
再び藤野神社に戻ってきました。お参りを済ませて、藤野駅に向かいます。高尾より先は電車の本数がぐっと減るので、逃さないように先を急ぎました。
以前より温めていた藤野低山ハイク。実際にやってみて、あらためて低山の魅力を感じました。次は早めに家を出て、陣馬山や生藤山を回ってみようと思います。