4月にMFPCを導入して約1か月になります。在宅勤務にStay Home Weekともあってオーディオと向き合う時間も増えました。その多くの時間をMFPCで聴いてきたことになります。途中、システムのレイアウトを変えたり、話題の格安電源クリーナー入れたりとしましたが、MFPCのサウンドの特長は維持されています。PCオーディオの差し替えは、ディスク再生派にすればCDプレイヤーを買い替えるようなものです。インパクトあるイベントだと思いますので、あらためて導入後の感想や今後の展望等、整理したいと思います。
先のレイアウト変更の日記でも書きましたが、クアドラスパイアの小ぶりのラックを処分し、ほぼ床置きで配置しています。無線ルーター、バッテリー、Latte Panda、ハードディスク、ケーブル類含めて、これが新トランスポート一式となります。再生前にPCやハードディスクに電源を入れるという手間がかかりますが、一方でプリアンプのHS300SEのスタンバイも1分くらいかかるので、併せて前段取りしている感じです。システムの簡素化、そして音の向上に比べれば取るに足らないことです。
以前から「音楽の風景が変わる」といった感想を書いてますが、行きつくところは、この表現になってしまいます。今まで漠然と聴いていた(聞こえていた?)音に生気が戻ったような感覚です。バックの演奏、コーラスの存在感が上がります。ドラムやベースは引き締まり、小気味良さが出ます。肝心のヴォーカルも生っぽさが増します。結果、ステージ全体のサウンドが活気づくので、聴いていて楽しくなるのです。過去にLinuxのPCオーディオでもノイズフロアを下げる努力をしてきましたが、今回の変化は、その延長線上ではありません。
実は、まだよく分からないことも多いです。主な変化点は、①MFPCの導入、②Roonの導入、③Direttaの導入、④NASからHDへの変更、⑤電源のバッテリー化と、5つです。どれが、どう音に聴いているのか、まだ私には掴めていません。トランスポート一式を導入しており、また個別に分解するスキルも無く、ここはMFさんにお任せとなります。MFPC導入に際して、下流の入口であるUSB-DDC X-DDC plusは弄っていません。X-DDC plusにすれば、受け取った信号をSPDIFに変換するという仕事の中身は、MFPC導入前後で全く変わっていないのです!
X-DDC plusには、出水電器のアイソレーショントランス→FIDELIXのDC電源の順で電源を供給しています。ここもバッテリー化が考えられますが、上流の音源のハードディスクにつぎ込み、予算オーバーです(苦笑)。最近、Philewebでいたちょうさんが紹介されたFX AUDIOのDC電源ノイズクリーナーです。前段である程度ノイズ対策しているので激変という感じは無いですが、採用です。メインシステムでの使いどころは、ここしかありませんが、将来的にはセカンドシステム等、使う場面は多そうです。
MFPCの方は、さらにBuffer PCという選択肢があります。とは言え、今回の変化だけでも激変なので、一旦区切りにします。しばらくは、音源収集、アナログ含めた音楽鑑賞、つまり音楽の方に軸足を移したいと思います。この点が、MFPCの、別の意味での成果だったのかも知れません。オフ会の方は、少なくとも東京や神奈川の緊急事態宣言が解除されてからです。真空管派には辛い夏も来ます。本格再開は秋のオーディオシーズンを待つ必要がありそうです。この間、DirettaやRoonのことも勉強したいと思っています。