8月最終週の30日、MFさんのお宅を訪問しました。前回の訪問は、昨年10月で台風19号の直後でした。あれから11ヶ月近くが経過しましたが、コロナ禍をはじめ想定外のことが多すぎた1年でした。この間、私のオーディオの方は、すっかりMFPCへ移行となったわけですが、最新の情報収集も兼ねてお邪魔してきました。普段オフ会は午後に行われることが多いのですが、今回はMFさんのご都合もあり、10時スタートとなりました。いつものように、舎人公園で待ち合わせです。猛暑のピークは過ぎたとは言え、まだまだ残暑がきつい1日でした。
昨年10月の訪問時と同様、核となるHELICON 400 MK2、L-509X、そしてHugo2 は変わっていません。今回の目的は、バッファーPCの有無、外部ネットワークからの遮断、ノートPCのMFPC化等の確認です。送り出しは勿論Direttaです、拙宅の将来構想を考えるためのデモという位置づけでした。
元々の予定では、ChordのフラッグシップDAC、DAVEや、アップサンプリング機能を有するHugo M Scalerを聴くことになっていました。ところが返却が前倒しになり、今回はHugo2のみでの比較となりました。お話によると、想定外の結果だったとか。PCオーディオは謎が多いですね。
こちらがMFPCの上流部分となります。拙宅ではバッファーPCは入れていませんので、有無比較となります。使い方は簡単でバッファーPCをHUBに刺すだけです。バッファーPCはCPUの処理能力が効くようで、Latte PandaではなくCore i9 を使用します。
アナログ回りでは変化点がありました。あちらこちらで取り組まれている、「たわしアース」です。スピーカーとアンプに適用されていました。音が澄むものの、やり過ぎるとエネルギー感が削がれるそうです。コンパクトで部屋の隅におけば目立ちません。
HPのノートPCをMFPC化して、Direttaと組み合わせるデモをやっていただきました。日常使いのOSとMFPCを切り替えて使います。これはとてもシンプルなシステムですね。音源も内蔵できますし、HUBも要りません。まだテスト段階とのことですが、可能性を感じました。
昨年10月に持ち込んだ音源がMFさんのハードディスクに残っていました。それらからユーミン、由紀さおり、ポゴレリッチ、デュメイ&ピリスを中心に繰り返し聴きました。最近、聴く頻度の多いピリスのモーツァルトピアノ協奏曲17番の第3楽章は、その場でリッピングしていただきました。
出だしは拙宅と同じ設定で、現時点での最高峰の組み合わせまで聴かせていただきました。バッファーPCを入れると音に余裕がでて、音が正確に配置されるような印象を持ちました。声にもいい変化があらわれました。実在感、暖かみが増します。PCが増えることでノイズ源は確実に増えるのですが、トータルとしては安定します。先日コントロールPCの導入をしたばかりなので、直ぐには手が出ませんが、方向性を確認できました。あと、外部ネットワークとの遮断は、拙宅でもすぐにできる策です。Roonの監視頻度が下がった?恩恵を受けられそうです。
CPUの処理能力の向上は、オーディオとは無関係にどんどん上がっていきますね。デジタル化社会では、この流れは止まりません。一方で音楽再生の方はどうでしょう。音源のハイレゾ化、DSD化といった情報増加はありますが、再生の負荷は頭打ち感があります。特にCD音源が殆どの拙宅ではそうです。①ノイズ発生を抑える工夫をする、②処理能力のあるPCで余裕持って再生するが、今後のポイントになるのかな、と思いました。MFさん、予定より1時間以上も延長しての試聴、ありがとうございました。
さて、横浜に戻ってきたら、見事な、かなとこ雲が広がっていました。猛暑に始まり猛暑で終わった8月となりました。オーディオシーズン開幕まで、もう少しです。