珠玉の音楽に囲まれて

オーディオのこと、音楽のこと、思いついたまま記していきます。
by 横浜のVienna Acousticsファン

チューバホーンさんを訪ねて

2020-12-13 16:07:43 | オフ会
拙宅オフの翌日、11月29日はチューバホーンさんを訪問しました。ご一緒はハンコックさんです。皆さんとは8月のオフ会以来です。元々は、消毒用アルコールをチューバホーンさんから調達することが目的だったのですが、新DACが加わったこともあり、オフ会の運びとなりました。当日の午前中、多磨霊園に寄った関係で、荻窪を経由してバスでお宅方面へ向かいました。いつもは西武新宿線を使うのですが、乗る機会の少ない関東バスで向かうのは、少々新鮮でした。図書館で少し時間調整をして到着すると、既にハンコックさんはお越しになられていました。


8月のオフ会ではSACDが主役でしたが、今回はCDを聴く会となりました。従来から使われているCECのCDトランスポートTL3 3.0につなぐDACの準備が整ったからです。やはりOさんの作製のDACで、DACチップを使わないディスクリートDACです。ディスクリートDACと言えば、EMM、CHORD、dCS、Playback Designs、Mola Mola等の海外ハイエンド製品が思い浮かびます。エソテリックやマランツ もディスクリートDACを搭載したプレイヤーを出していて、すっかり脱DACチップの様相です。ES9018使いの身としては気になる動向ではあります。


8月のSACD再生も素晴らしかったのですが、今回のCD再生も引けを取らない印象を持ちました。CDかSACDか以前に、元の音源の良し悪しがあるので、単純な比較はできないですが、ジャンルを問わない何でもござれ状態でした。保有音源は圧倒的にCDの方が多いわけですから、チューバホーンさんにとっては待望のDACだったのだと思います。以前はクラシック向け、ポップス向けと機器を変えて聴かせていただいていましたが、ここに来て収束してきた感があります。想像を超える、Oさんとのトライ&エラーがあったのでしょうね。

クラシックから入り、ロック、ポップス、ジャズと私やハンコックさん向けのジャンルを多くかけていただきました。アメリングのシューベルト歌曲、アラウの皇帝等、フィリップスの音の良い音源が、独特の空気感を伴って再生されていました。ロックに変えたら変えたでガツンと来るのが気持ちいいですね。イーグルス、ビートルズ、ビリー・ジョエルどれも楽しめました。井上陽水のベスト盤(2枚組)にもハッとさせられました。特に「人生が二度あれば」が圧巻でした。CDにはまだまだ、出し切れていない音があると思いました。


最後に、ハンコックさん、私の持ち込み音源を聴きました。ハンコックさんからはエンヤ、吉田美奈子に加えて、アナログ再生をデジタル録音した音源も聴かせていただきました。曲はユーミンの「悲しいほどお天気」「真冬のサーファー」でした。私からはイーディ・ゴーメ「ギフト」、尾崎亜美「太陽のひとりごと」、金井克子「アローン・アゲイン」(カヴァー曲、これはマニアック過ぎました)、オルフェウス室内管弦楽団(定番のパッヘルベルのカノン)を再生していただきました。どれも楽曲の特徴が伝わる再生でした。


興味深かったのはカートリッジを変えて録音した音源の比較です。オルトフォンのMC20とフェーズメーションのPP-300の比較です。後者は拙宅でも使っているので、他人事ではありません。 実際のカートリッジの比較は手間もかかりますが、デジタルですと直ぐに切り替えできるので違いを比較し易かったです。MC20は声に厚み、温かみがありますね。PP-300は全域のバランスに優れ、良くも悪くもオーディオ的な印象です。ハンコックさんの気合の調整・録音とチューバホーンさんの新システムのコラボレーションを、脇から楽しませていただきました。

前回から3ヶ月のインターバルでしたが、内容の濃いオフ会でした。ディスクリート回路のみならず、音を正確に下流へ伝える工夫があったと聞いています。DACの重要性を実感したオフ会でした。拙宅のDACも間も来年で8年目となり、世の中の動きから離されつつあるのかも知れません。一方で、MFPCとDACとの相性はさほど単純ではないという話もあり、今しばらく様子見が続きそうです。来年、コロナが落ち着いたところで、こちらの音も聴いていただければと思います。チューバホーンさん、ハンコックさん、ありがとうございました。
コメント (4)
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