珠玉の音楽に囲まれて

オーディオのこと、音楽のこと、思いついたまま記していきます。
by 横浜のVienna Acousticsファン

次世代MFPCを聴く

2022-01-30 16:53:54 | オフ会
先週の日曜日、MFさんのお宅を訪問し、次世代MFPCのサウンドを聴かせていただきました。MFPCで使われるPCは、Panda、Deskminiと変化してきました。現在、MFさんが取り組んでいるのが、FORMULAというマザーボードを積んだデスクトップPCです。Panda以前に、デスクトップPC3台の時代がありましたが、デスクトップPCへ回帰しつつも、1台構成で、MFPCの最高峰とも呼べるサウンドを実現されていました。当時から4年以上が経過しました。PCトラポ一筋に取り組まれてきたMFさんの拘りと言えます。


次世代MFPCです。門外漢ですので、詳しくは説明できませんが、ゲーム用PCで搭載されるGPU(描画で威力を発揮)を積んだ超ハイスペックPCです。音楽再生時にもGPUを活かせるのがポイントで、描画ほどは負荷のかからない音楽再生を淡々とこなすといった感じでしょうか?気になる空冷ファンは一切使用しないので、煩くありません。マザーボードは水冷をされているようで、その駆動音が若干気になりましたが、筐体の蓋をすれば問題ないとのことでした。電源回りも特別なことはしていないようでした。


次世代MFPCを受けるifi-audioのZEN DAC(下段です)。ヘッドホンアンプ兼DACで、これまでお使いのHugo 2に比べるとずっとリーズナブルです。MFPCからは単純にUSBケーブルで接続しており、世間一般で言うPC+USB DACの形態そのものです。DACへの電源供給は何とバスパワーです。PCオーディオの音が悪いと言われる中、あちらこちらでハードやOSの軽量化、PC複数化などがトライされてきました。結局はシンプルな構成に戻る、ということでしょうか?相当な物量が投入されているので、誰しもが導入はできないと思われますが。


比較のために拙宅の現行システムに近い、Deskmini+Direttaの構成も聴かせていただきました。Diretta Target PCはPandaではなく、オリオスペックから販売されているPCです。MFPCのユーザーさんの多くは、Pandaを購入されてきましたが、年月を経てアキレス腱になっているようです。



普段、家で使っている外付けHDをそのまま持ち込み、試聴用の曲をピックアップしました。再生は普段使っているRoonでしたので、私の方で操作させていただきました。マウスもキーボードも拙宅と全く同じだったので、違和感なくキューに追加していけました。


冒頭、Hugo2とZEN DACの比較がありました。Hugo 2に音の厚みを感じましたが、盛られている部分があるとのことでした。以後、素直に音を出すZAN DACでの試聴となりました。次世代MFPCの威力が最も感じられたのが、クラシックの再生です。持ち込んだフォーレのパヴァーヌ(小澤征爾指揮)は、楽器の音色、冒頭のピッチカートの存在感で次世代PCが上回りました。背景の静けさ、奥行き、合唱の配置が違います。音源の情報を余すことなく伝えているからなのでしょうか?ポップス系ではDeskminiも遜色なしと感じました。

拙宅のシステムは、先ほどのPandaをDiretta Targetとして使用しており、ここのグレードアップが当面の検討事項となります。昨年、DACを更新しましたので、しばらくは現世代のMFPCをチューニングしながら、DACやプリアンプのコラボを楽しむことになります。D/A変換後のアナログ上流部分の個性も私の中では大切な要素です。今回提示していただいた世界が、MFPCユーザーさんの間でどう受け止められるか、様子を見つつ現行システムと向き合いたいと思いました。MFさん、次世代PCトラポの提示、ありがとうございました。
コメント (2)
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