午後3時過ぎにベルウッドさん宅を後にして、後半戦のいたちょうさん宅に向かいました。訪問はやはり3年8か月ぶりとなります。過去記事を辿ると、いたちょうさんは2017年あたりからPCオーディオに移行されていました。ご自身でPCの選定をやられてますし、ネットワーク構成にも拘りをお持ちです。LANにはSFPを導入し光アイソレートを実現されています。私もPCオーディオ歴は長いのですが、すっかりMFPCで落ち着き、Linux系のPCで音を探求していたのは、随分と遠い昔のこととなりました。
いたちょうさんと言えば、フランコ・セルブリン のアッコルドですね。最初に訪問したのは2014年の1月ですから、もう9年になります。当時、女性ヴォーカルの繊細な表現に驚いたことが思い出されます。いたちょうさんとは、OCTAVEアンプユーザーつながりでもあります。一貫してV70SEを使われてきました。この9年、上流部はデジタルもアナログも入れ替わりがありましたが、下流は変わっていないことになります。理想の音を求めて、上流を弄られてきた・・・そんな9年間だったことが分かります。
上流~中流の機器は前方のラックにまとめられています。HQ Player、Roon、NAAという組み合わせは、前回と変わっていませんが、PCはハイスペック化されていました。HQ Playerでのオーバーサンプリングは、PCへの負荷が大きいようです。拙宅でも使用している中華DDC、Singxer SU-2が導入されていました。拙ブログを参考にしていただきありがとうございます。昨年導入された中華DAC Spring3 KTE は、DSD1024まで対応できるそうです。ネット情報ではSU-2との相性も良いとのことでした。
前半はデジタルでした。音量は拙宅より控えめですが、ヴォーカルの艶、繊細さ、芯といったものが感じられ、いたちょうさん好みのサウンドは健在でした。冒頭のロックの歌手当てクイズ、何とか石川さゆりを当てることができました。以降、竹内まりや、ダイアナクラール、中森明菜、ベイシュー、女性ヴォーカルを中心に選曲いただきました。昭和歌謡にシティポップスと、個人的ストライクゾーンな曲ばかりで、ありがとうございます。石田あゆみの「私自身」、冒頭のティンパンアレイの演奏と石田あゆみの台詞、痺れますねぇ。
後半はアナログです。アナログプレイヤーの入れ替えも前回からの変化点です。それでまダイレクトドライブ派だったいたちょうさんが、2019年秋にベルトドライブのRega Planer-6を導入されています。Regaの使い手さんでは、KYLYN(キリン)さん、にらさんが思い出されます。相互に刺激されたのでしょうね。前回の訪問では、昭和歌謡のシングルレコードを聴かせていただきました。このプレイヤーを入手されてから、アナログの楽しみが増したことと想像します。なお、プレイヤーの写真はPhilewebの記事から拝借しました。
この日の課題曲「石狩挽歌」です。前回も聴かせていただいておりました。ベルウッドさん宅のアルバム盤に比べて、ドスが効いているのかと想像しましたが、アッコルド色がブレンドされて聴きやすかったです。次にレコード漁る際にはこのEP盤も忘れないようにします。
しばらくシティポップス路線が続きます。以前、こちらのブログでも取り上げた松原みきは、初期のベスト盤より「真夜中のドア」をかけていただきました。「白いページの中に」も昔から聴いています。特にサビの部分が気に入っている曲です。八神純子、ご本家柴田まゆみの順で聴きました。当日、八神純子のカバーを存じ上げないと申し上げましたが、購入済の「Vreath (ブレス)~My Favorite Cocky Pop~ 」しっかり入っていました(汗)。本家とはヤマハのポプコンつながりですね。
大御所、吉田美奈子は「夢で逢えたら」「恋」でした。いたちょうさんの思い入れが伝わってきます。『トワイライトゾーン』はチューバホーンさん宅でも何度か聴かせていただきました。山下達郎が共同プロデューサーとなっています。長めの曲が多いですが、シティポップスを代表する名盤です。
締めは一気に時代を遡って、昭和歌謡のEP盤で。この振幅が嬉しいです。弘田三枝子「人形の家」、尾崎紀世彦「また逢う日まで」でお開きとなりました。デジタルもよかったですが、アナログの鮮度の高さは一貫していたように思います。いたちょうさん、久しぶりのオフ会ありがとうございました。
終了後、再び赤羽駅方面へ繰り出し、感想戦としました。呑み屋街はすっかり昔の雰囲気を取り戻したようです。何度か訪れたことのある「田舎三昧とんぼ」にて続きを行いました。乾杯のビールの後、早々に日本酒に切り替えて、オーディオ、オフ会、共通の知人の話題で時間を過ごしました。久々の赤羽の夜、楽しかったです。コロナの間も皆さんがオーディオを深めていたことを実感できました。ありがとうございました。次回、横浜での後半戦、楽しみにしております。選曲進めてますので、よろしくお願いします。