先の3連休の中日の13日、chibiさんとの相互交流を行いました。chibiさんとは家が近いこともあり、同日に相互を訪問する形式でオフ会を行ってきました。大抵、前半に拙宅にお越しいただき、後半お邪魔するパターンでしたが、今回は逆のパターンでした。5月の拙宅オフに参加いただく予定があったのですが、お風邪で不参加となり、交流は1年ぶりとなります。この間、近況はLINEで聞いていました。パワーアンプの入れ替えがあったのですが、音作りにはご苦労があった模様です。
この日は夏に戻ったような暑さでしたが、オフ会の数日前から金木犀の開花が始まり、秋到来を実感していました。拙宅から最寄駅に向かう途中にも、何本かの金木犀があります。千里届くという、その芳香を嗅ぐと、オーディオシーズン突入のサインとなります。今年は、例年より数週間遅かったです。
最寄り駅で待ち合わせ後、早速、リビングルーム兼オーディオ部屋に通していただきました。キソアコースティック のHB-1とHB-X1 のスタック、すっかりお馴染みになりました。写真を撮り損ねたのですが、前回からの一番の変化点は、パワーアンプの入れ替えです。従来機より世代の古いFMアコースティック810を導入されました。同社の民生用アンプの初代の製品です。A級駆動で、トランジスタアンプながら真空管アンプのような音とのことです。お仲間であるトラウトマン大佐さんが、部品交換、ハンダ付け等をサポートしています。
chibiさんは私と同様に、振動対策にバベルを導入されています。これまではパワーアンプとクロックジェネレータの下に使用されていました。パワーアンプ入れ替え後の音作りの過程で、クロックジェネレータ直下から、プリアンプ(やはりFMアコースティックの255)直下へ変更となりました。FMアコースティックは5本脚で、そのままバベルが使えません。キソアコの制振板を挟む等、使うための工夫がされています。アンプを優先して振動対策している点では、拙宅と同じ状況となりました。私は、プリアンプまではとても手が回りませんが。
いつものように、chibiさんがJRiver Media Centerで音源を選んで再生する形式で進行しました。方式は異なりますが、chibiさんも私も、WindowsベースのPCオーディオです。こちらは、USBは使わずサウンドカードで直接アナログ信号を出力します。拙宅同様に、Windows上の音源ファイル直接指定して再生します。拙宅ではRoonによる再生を止めたこともあり、ジャケットの画像表示が無くなりました。自分で聴く分にはそれでも問題無いのですが、ゲスト向けには表示があった方が、親切ですね。
時間の関係でやや駆け足ではありましたが、クラシック、ジャズ、ボサノバ、ポップスとジャンルを跨いで鑑賞しました。大佐さんチューンのPCに入っていた音源、ご自身のリッピング音源からの選曲です。ロザンネ・フィリッペンスはオランダのヴァイオリニストです。バロックの作品集からバッハの無伴奏ヴァイオリンをかけていただきました。chibiさんのお好きなジャズは、ニーナ・シモン(ヴォーカル)、ウィリス・ジャクソン(サックス)、ジョニー・グリフィン(サックス)と、普段、私が聴かない面々が続きました。
続いてカジュアルな路線です。イーグルスやロドリーゴ・イ・ガブリエーラのライブは、オフ会でも取り上げられることが多いようですね。chibiさんはライブ音源がお好きです。いつものながらの濃くて臨場感のある音で楽しませていただきました。ホセ・グレコのフラメンコのCD、見覚えがあります。一時期Philewebコミュニティで盛り上がっていた記憶がありますが、実際に聴くのは、これが初めてかも知れません。chibiさんは、私も面識のあるHさんとも交流されたようで、正相、逆相の音の違いが話題になったそうです。
さらに、ラテン、洋楽、邦楽のライブ作品が続きました。カエターノ・ヴェローゾ、ジェームス・テイラー、山下達郎、それぞれのジャンルで大御所と言える存在です。一時期、ボサノバやMPB(ブラジルのPOPS)に嵌った時期がありましたが、カエターノ・ヴェローゾは殆ど聴いていません。聴いてみたくなりました。八神純子は2014年のライブが音源化されています。「思い出は美し過ぎて」は、後半の拙宅において原曲を再生しました。スタジオ録音とライブや、声質の変化を楽しみました。山下達郎は「アトムの子」でした。
2時間の前半戦が終わり、慌ただしかったですが、拙宅へ移動し、後半戦としました。相互オフは、同日に両方の音を聴くので、両者の求める音の違いが明確に感じられます。この1年、音作りに苦労されたとのことですが、最初の鑑賞から、chibiさんの求める方向はブレていませんでした。オフ会が進行するにつれ、音の濃さは増したように感じました。SPのダブルスタック、アンプのFMアコースティック化、更にはバベル導入でchibiさんの音も、かなり定まってきたようですが、引き続き、定点観測をお願いします。
拙宅では、バベル導入後の音を、初めて聴いていただきました。デジタルはMFPCの更新、Analyzed形式のファイル再生等、変化点が多すぎました。アナログの変化が、バベルの純粋な効果となります。総じて、中低域に安定感が出て、それが高域にもよい影響をもたらす・・・といったご感想でした。ヴォーカルの温かみではアナログに軍配とのことでした。オフ会終了後、青葉台方面へバスで移動し、小料理店風の居酒屋「若菜」で感想戦を持ちました。一つとして同じ音が無いオーディオの音を肴に、時に脱線しながら楽しみました。
chibiさん、相互オフありがとうぎざいました。また、来年、暖かくなりましたらお願いいたします。
いつもながらの、双方の立ち位置の違いを認識つつのサウンド交流楽しかったです。大佐さんのサウンド、拙宅のサウンドの中間にchibiさんのサウンドがあるようなお話が出ました。立ち位置はなかなか変わりませんし、変えるものでもないと思います。
拙宅のサウンドについて過分なコメントいただき、恐縮です。貴重なバベルユーザーのコメントはとても参考になります。アナログとデジタルの温度感の違いは、無くすのがいいのか、それとも個性として残すのがいいのか・・・。これも正解はないと思いますが、慌てず取り組みたいと思います。
またchibiさんのサウンドを聴けることを楽しみにしています。よろしくお願いします。
先日は久しぶりの相互交流オフ会、ありがとうございました。オフ会の後の、日大レスリング部を応援している青葉台の小料理屋さんも、美味しかったです。
1年前と比べて、vafanさんのファイル再生周りはかなりの変更がありましたが、やはり、バベルの導入効果は大きいと感じました。拙宅でもそうですが、高価なお値段に導入には勇気がいりますが、デメリット無しの絶対的な音質改善効果には目を見張るものがありますね。バベルを勧めていただいたharubaruさんに感謝です。
さて、今回の感想はその場で述べましたが、アナログレコード再生では、これまでの繊細さに力感と伸びやかさが加わり、ボーカルに血の通った人間の温かみを感じたのが印象的でした。ファイル再生では、気持ち良い空間の広がりに加えて力感が増し、しっかりとした低域がピラミッド型の安定感のあるバランスを感じました。6年前に聴かせていただいたElla&Louisがかかりましたが、ベルウッドさんの驚きそのままに、人格が変わった?と思うほどの、力強い雰囲気たっぷりのボーカルになっていました。
また、Cantate DominoのWhite Christmasは広大な空間表現とどこまでも伸びやかなコーラスに圧倒されましたが、この辺りは、バベルによって何か突き抜けたなぁと感じました。MFPCアナライズとかの変更点もありましたので、総合的に良い効果を生み出しているのでしょうね。
vafanさんが言われる通り、拙宅とvafanさん宅の求める表現方法は違いますが、間違いなくvafanさんが追い求める方向に真っ直ぐに進化されているなぁと感じました。
また、相互交流定点観測オフ会、よろしくお願いします。
ありがとうございました。