珠玉の音楽に囲まれて

オーディオのこと、音楽のこと、思いついたまま記していきます。
by 横浜のVienna Acousticsファン

GWオフ会:GRFさん宅、再訪

2017-05-14 07:40:39 | オフ会
GWオフ会の最後は5日で、GRFさん宅再訪でした。ご一緒はそねさん、BOさんです。GRFさんのご配慮もあり、ご近所さん一同での訪問となりました。皆さんと田園都市線で集合して、副都心線、丸の内線と乗り継いで阿佐ヶ谷方面を目指しました。BOさんと一緒にGRFさんを訪ねるのは、3度目になります。そねさんは、初めての訪問とのことです。昨年の5月、6月にそねんさん宅を訪問しました。その後、耳を悪くされたことを伺っていました。それでもファイルウェブのミーティング、神奈川オーディオクラブ、マラソンオフ会@Harubaru邸、そして今回の訪問へ参加されました。モチベーション維持のご努力に頭が下がります。

午前中はいつものように和室のユニコーンへ。この日のユニコーンは45度配置です。OさんのDACが遂に完成し、電源部+本体の2筐体がラックに収まっていました。ブルックナーの5番、ダイアナクラール等をかけていただきました。見通しの良さ、ノイズ感のなさ、をまず感じました。濃さもあります。Oさんが何度も通って仕上げた成果ですね。その成果物で音楽に浸っていたところで、お昼の頃合いとなりました。残念ながら行きつけの洋食屋さんは、つい先日お店を閉められました。向かったのは青梅街道沿いの和風のファミレスです。私は天丼とざるうどんのセットをいただきました(ごちそうさまでした)。

午後はGRFのある部屋へ移動し、Troubadour80+TW3での鑑賞です。今年の1月にpat_mthny7205さんと伺って以来となります。既に完成形を公言されている通り、見た感じでは大きな変化はないようでした。勿論、GRFさんのことですから、細かい調整はされていると思います。


そのTroubadour80+TW3です。私も試作段階那須の例会でのサブウーハーお披露目、ジャーマンフィシックスの会での完成お披露目、と過程にも立ち会うことができました。GRFさんの長いオーディオ歴の中でも、濃い数年間だったのではないでしょうか。


こちらは工藤さん作のプリアンプでしょうか。周りの機器と比べると、小ぶりで控えめな存在で、私も最初、テスト中の機器と勘違いしてしまいました。1月の訪問時の写真を見ると、既にこちらの部屋のセンターポジションを確保されてましたね。


デジタルは音場の情報が入ったクラシック音源を3D空間再生で楽しむ時間となりました。オーケストラ系は、マーラーが多かったですかね。部屋のどこ動いても、その場に応じて立体的な音場が現れます。3人で思い思いに場所を変えながら完成形のサウンドに浸りました。「演奏会に行く必要ない」「オーディオの次元を超えている」BOさんが、しきりにコメントされていました。広いお部屋、360度無指向性ユニット、最適なSP配置・・・いくつかの条件が重なった結果であり、万人が真似できるものではありません。理想の音をしっかり持つ、追求する、その姿勢だけでも何とか。


マーラーの3番は、ハイティンク/シカゴ響かと思ったら、こちらでした。その後、ハイティンク&シカゴ響もかけていただきました。ホールの空気感、音の濃密さでは、ヤンソンス/コンセルトヘボウに軍配が上がるように感じました。


この日のメインはアナログです。1月にも聴かせていただいたmola molaのプリアンプMAKUAの登場です。GRFさん曰く、オプションで付いているフォノイコライザーが大変優秀とのことです。きっと1月の訪問後も、いろんなレコードを棚から引っ張り出しては聴かれたことでしょう。


珍しい、カラヤンのリハーサルレコード(第9)です。非売品でしょうか。生々しいリハーサルの様子、緊張感が伝わってきます。


懐かしい邦楽をたっぷり聴かせていただきました。谷村新司&さだまさし、前川清、井上陽水&玉置浩二、など70~80年代のライブ音源は男性陣が多かったですね。ライブ盤全般に感じるのは、空間をそのまま切りとってきたような生々しさです。うごめき感が半端ありません。MAKUAの力でしょうか。一方で、音場のないスタジオ録音の音源も全く違和感ありません。女性ヴォーカルでは、森山良子「セフニィ~愛の幕切れ」、渡辺真知子「今夜は踊って」とツボを刺激していただきました。こちらのドキッとするジャケットは、谷村新司の『抱擁』です。「忘れていいの」「いい日旅立ち」のセルフカバーが入っています。


GRFのある部屋でデジタル/アナログを堪能した後、さらにデザート?が待っていました。有機ELテレビでの映像鑑賞です。TV部屋に入るのは、今回が初めてです。最初は、太田裕美の名盤『心が風邪をひいた日』のドキュメント番組です。これには狙い打たれていましました(笑)。アルバム自体は耳タコで聴いてましたが、製作秘話に感激ですね。さらに、六角精児の呑み哲本線・日本旅と続きます。画面の手前で、秋田の日本酒をコップでいただきながらの鑑賞でした。こちらも飲むペースが上がります。有機ELはもっと派手な色かと想像していましたが、落ち着いて目に優しい感じでした。


そねさんが一足先に帰られることとなり、最後は場所を近所のイタリアンに移しての感想戦となりました。カジュアルな感じですが、味はしっかりしていました。お店は覚えましたので、またふらりと寄ってみようかと思います。白ワインを3人で飲みながらオーディオ談義を続けました。


GRFさん、GWの連日のオフ会に神奈川組をお招きいただき、ありがとうございました。デジタル、アナログが高いレベルで両立している様子、しっかり耳に記憶させていただきました。とはいえ、ここに至るまでのGRFさんの長いオーディオライフを考えると、一筋縄では行かないオーディオの難しさも感じます。山の頂上は確かにハイライトですが、そこに至るプロセスもまた楽しい・・・このことは実際の登山で経験済です。当方の(オーディオの)山登りの方は依然ピークは見えませんが、しばらく周りの景色を楽しみつつ、ゆっくり進みたいと思います。歩いていれば、いつかはピークに着く。これも山で学んだことです。
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4 コメント

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定点観測をありがとうございます (GRF)
2017-05-14 10:12:46
ご近所のOさんや大山さんに次いで、定期的に来られているのが横浜のvafanさんですね。BOさんも来られていますので、今回は初めてのそねさんの為のおさらいと、好調のレコード鑑賞、そして新登場の有機ELが目玉でした。従来レコードを鳴らしていたGRFでも立体的な音は出ていたのですが、80+TW3ではより立体的な三次元空間が出現して実況録音盤が今まで以上に楽しめます。テレビの方も太田裕美の番組が、vafanさんにピッタリだと思い、録画しておきました。それと六角さんの『呑み鉄本線日本旅』はいけませんね〜(爆)ついついお酒が進みます。

アルプスの深い山のような長いアプローチと急登の森林地帯を抜けて、ようやく見通しの良い尾根筋に出たようです。この音にたどり着くまでに50年以上掛かりました。頂上は見えているのですが、近づくとその向こうに本当のピークが表れるかもしれませんが。

時として大キレットも前方にはあるかもしれませんが、自分の方向を信じてゆっくりと歩き続けることですね。
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50年 (横浜のvafan)
2017-05-15 22:23:48
GRFさん、こんばんは。

先日はお世話になりました。またアドバイスありがとうございます。

GRFさんが50年かけて、やっと尾根筋ですか。となると、私はまだまだ森林の中ですね。自分の方向を信じることからまず始めたいと思います。
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有難うございました (BO)
2017-05-17 17:55:53
相変わらずGRF邸のサウンドは素晴らしかったでしたね。

ところで、そねさんのご体調が万全では無かったのに気が付かず、行きの電車の乗り継ぎなどで急かしてしまい、申し訳ありませんでした。

でも、そねさんがGRFさんの音を充分楽しまれたようで、良かったです。
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素晴らしかったですね (横浜のvafan)
2017-05-17 23:42:50
BOさん、こんばんは。

大きい部屋での、3Dサウンド、BOさんは感心しきりでしたね。私は特にアナログの生々しさ、空気感が素晴らしいと感じていました。

そねさんのご感想を拝見して、ほっとしました。電車の件、私ももっと配慮するべきでした。そねさんとは地元同士ですので、これを機に交流が深まることを願っています。

よろしくお願いします。
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