珠玉の音楽に囲まれて

オーディオのこと、音楽のこと、思いついたまま記していきます。
by 横浜のVienna Acousticsファン

ゆうけいさんを訪ねて

2015-10-25 17:19:26 | オフ会
10月に入って最初の土曜日、神戸のゆうけいさんを訪問しました。この日は朝から晩までとてもいい天気で、秋晴れの陽光と共に、音、食を楽しんだ1日となりました。ご同行は、静岡からmerryさん、岡山からスイートサウンドさんです。参加者4名が居住する県はバラバラで、港町×温暖の組み合わせとなりました。ゆうけいさんとはGW明けの夕食以来、2度目となります。このときもmerryさんが関西出張のタイミングでご一緒でした。スイートサウンドさんとは6月のお宅訪問以来です。岡山ではオフ会が盛んなようですし、最近はスイートサウンドさんの活動範囲が兵庫へも広がってきました。

午前中、ゆうけいさんにお仕事が入っていたため、まずは3人で神戸のオーディオ店ルーツサウンドへ。待ち合わせはJRの神戸駅です。皆さん、新快速で東から、西から集まりました。


ルーツサウンドはゆうけいさんが長年お付き合いされているお店でもあります。初めてだと入りにくい雰囲気もあるのですが、事前にゆうけいさんから一報入れていただきました。


テクダスの弩級のアナログプレイヤー、Air Force Two の試聴を予めお願いしていました。約1時間半のお邪魔となりましたが、オーナーさんの貴重なアナログ盤を中心に聴かせていただきました。アンプはコンステレーション・オーディオ、フォノイコライザーはフェーズメーション、SPはフランコ・セルブリンのアッコルドです。小型の2Wayながらあっぱれの鳴りっぷり、一方で音に微妙な暖かみもあってこれは癖になる音ですね。聴かせていただいた中では、ウィントンケリーの『Kelly at Midnight』の生々しさが印象に残りました。時折ゆうけいさんの話題も交えて、オーナーさんにも和んでいただいたように思います。


ルーツサウンドから目と鼻の先のお好み焼き屋さん「ふじ」にて昼食です。大阪や広島のイメージが強いお好み焼きですが、珍しく神戸でいただきました。3人とも海鮮たっぷりの、ちゃんぽん焼きにしました。近くの喫茶店でおいしいコーヒーを飲んで時間調整後、ゆうけいさん宅方面へ向かいました。


同じ神戸でも六甲の手前と奥ではかなり表情が変わります。指定の最寄駅は一瞬神戸?と疑うほどの緑が豊富な場所でした。お宅は閑静な住宅街にありました。洋風の素敵なお家に案内され、さっそくシステムを組まれているリビングへ。吹き抜けの大空間に出ると、背の高いディナウディオのサファイヤがお出迎えです。リビングというより家全体といってもよいエアボリュームです。サファイアの上方の窓からは秋の陽光が入り、終始、陽の移ろいを感じながらの進行となりました。いきなり音楽スタートとはならず、まずはウェルカムコーヒーをいただきながら、談笑から始まりました。


アキュ党を公言するゆうけいさん、ラックにはアキュフェーズの実力機が並びます。アキュフェーズはリニューアル後のデザインに大きな変化が無いので、グレードアップしてもバレにくい・・・そんな話も出ました(笑)。DP-700をトランスポートとして使い、デジタルイコライザDG-58を経て、プリアンプC-3800へつないでいます。最下段のクリーン電源はPS-520です。


システムの中核DG-58です。ゆうけいさん、DG-58が有するDAコンバート機能を気に入られているようでした。途中、イコライジングのオンオフを切り替える場面がありましたが、俄かには違いがわかりませんでした。その差異は、はオーナーさんが一番よく分かられていることかと思います。


アナログプレイヤーは、ロクサンのザクシーズです。この色はチューバホーンさんのザクシーズと同じ色です。カートリッジはLyraのKleos、フォノイコライザはアキュフェーズのC-27です。


サファイヤを見聴きするのは今回がおそらく初めてでしょう。リスニングポジションよりずっと前で交差する配置でセッティングされています。平行置き含めて試行錯誤があったようですが、高音のバランスを踏まえてこの配置に落ち着かれたようです。ゆうけいさんも最近、ウェルフロートボードの導入を進められています。サファイアの足元にもしっかり配備されていました。


内装には何と五線譜、そしてMusic is my life とありました。そう、人生には音楽が欠かせませんね。レコードのディスプレイもさりげなく、音楽を楽しむ空間を演出しています。リビングにはおそらく奥様の所有と思われるCD群がありました。こちらでは、ゆうけいさんのみらず、皆さんで音楽を楽しまれているのでしょうね。


約4時間の滞在中、クラシック、ジャズ、ポピュラーをバランスよく、聴かせていただきました。ゆうけいさんの思い入れのある楽曲で構成されていて、おもてなし感覚満載でした。音ではピアノのリアリティ、鮮度感に驚きました。アタックと余韻、いずれも本物のピアノを想像させる音でした。内田光子のライブ盤(モーツァルト、幻想曲)は早速、私も購入しました。キースジャレットのケルンコンサート(アナログ)は、結局、最後まで聴き通してしまいましたね。ピアノの表現については、ウェルフロートの貢献があるようですが、何より大きい空間での試行錯誤の蓄積、賜物なのだろうと思います。


広い部屋での交差配置ですので、ヴォーカルをビシッと定位させたり、口元を小さくする方向ではありません。ヴォーカルが和らいだ感じは、ライブ盤に向いている印象を持ちました。70年代初期の五輪真弓はリアルタイムでは重なりませんが、何ともフレッシュな五輪真弓ですね。どうも「恋人よ」のいメージが強いもので・・・。「ほほにキスして」が懐かしい水越けいこのライブも余韻が残る、ラストに相応しい選曲でした。そう言えば最後の方は、merryさん、スイートサウンドさん、それぞれにお気に入りの場所を見つけて、くつろいでいましたね。私は比較的前線でかぶりついていました。


ステレオサウンドの訪問記事を受けた際、ゆうけいさん自身のオーディオの立ち位置を確認したとの話がありました。普段着でリビングでオーディオを楽しむ姿は雑誌供給サイドにも新鮮に映ったようです。それでも空間の大きさ、部屋の非対称性など物理的な困難に、いろいろとご苦労されたことと想像します。サファイヤの配置、システム後方上部の吸音材、DG-58の使いこなしを見て、そしてルーツサウンドのオーナーさんのゆうけいさん評を聞いて、その真面目な取り組みの一端に触れることができました。押しかける感じになってしまいましたが、神戸での楽しい一時をありがとうございました。

一足先にお帰りのスイートサウンドさんと新神戸駅で別れて、ホテルピエナ神戸で感想戦です。連休明けの会食以来2回目になります。ここは朝食やミルキッシュジャムに定評があり、奥さんのポイントを稼ぎたい方にお勧めします。勿論、おじさん3名での歓談だったのですが、話題が次々に広がりました。ゆうけいさんが近く行かれるであろう、田部京子さんのリサイタル、原田知世さんの朗読会に、話が及びました。少し先にイベントがあることは、日常の活力になりますね。音楽だけでなく、絵画、映画、水泳と幅広く楽しまれているゆうけいさんを見習わねばと思いましたが、私も実践だけはできているようです。



一緒に楽しんだ、merryさん、スイートサウンドさん、長い1日でしたね。ありがとうございました。
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3 コメント

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詳細なレポートありがとうございます (ゆうけい)
2015-10-26 13:24:39
横浜のvafan さん

 こんにちは、先日はお疲れさまでした。詳細なレポートありがとうございます。特にルーツサウンドのところは私が知らない部分なので興味深く読ませていただきました。滅多なことではべんちゃらもお世辞も言わないマスターが何を言われたのか興味津々です〈笑。

 拙宅についても過分な紹介ありがとうございます。選曲はいろいろなバリエーションを考えていたのですが、結局無難なところを選んでしまいました。それでもお楽しみいただけたのなら幸いです。

 もっと音質無視の濃いLPもたくさんある(^^;)のですが、まあアナログも一応ご満足いただけてよかったです。今後ともよろしくお願いします。
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お世話になりました (横浜のvafan)
2015-10-26 23:06:37
ゆうけいさん、先日は楽しい時間を皆さんと過ごすことができました。ありがとうございました。

長年にわたって、ゆうけいさんがルーツサウンドのオーナーさんとご関係を築かれてきたことが、よく分かりました。オーナーさんも、こちらの先入観と違って、いろいろと話をしてくださいました。

私も過去のオフ会を踏まえて、選曲が無難になりがちです。ホントはもっと幅を広げてもいいのかも知れませんね。

その後、内田光子さん、田部京子さんのCDを入手しました。リファレンスとするべく聴き込んでいきたいと思います。
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先入観は正しい! (世直し公務員)
2017-05-31 12:12:14

バカ息子が・・・キーワードでつ。
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