ゴールデン・リタイアーズ

S20年生、後期高齢ゾーン、人生最終コーナー「遊行期」の
徒然残日写真録

181128 銀杏散る 黄の絨毯 雨に濡れ。筑後市美術展出品。

2018年11月28日 | 俳句

「写団うきは」のTさんがまえまえから言っておられた筑後市美術展に初めて出品してみることにして、筑後サザンクスに搬入すべく8時45分出発。今にも雨がふりそうな空模様。高速をつかわず下道の3号線をはしる。途中コーヒブレイクをいれて10時15分到着。

 ここは事前申し込みが必要ですでに受付番号は決まっている。出品料は2枚で1500円。1枚目がサイズ調整不足で当初の作品を変更、総合受付で変更手続きをして、規格チェックをうけ、支払いをすませて10時半に出品完了。筑後市は人口5万人ほどの田園都市だが新幹線船小屋駅、ソフトバンクファーム球場、芸文館などがあり人口増が続いている。筑紫野市同様、人口減環境下、がんばっているといえる都市。

(ペンタックスK3,16~45mmレンズ)

 雨がぽつりぽつり。帰り道、ここから20分の太原(タイバル)のイチョウ公園を見にゆく。きれいさっぱり落葉して、黄色い絨毯のみ残している。誰もいない。1週間前には親子ずれやアジアの観光客であふれかえっていたらしいが今日はわたしだけ。3~4台車がやってきてすぐUターンして帰ってしまった。

まあ、これも晩秋の風情とおもい数カットシャッターをきる。しばし黄色の絨毯をながめながらコンビニ弁当昼食。

    

ここで1句ひねる。          銀杏散る黄の絨毯雨に濡れ

帰宅13時。今年も残すところあとわずかになったが四季折々の自然のいとなみも粛々と進行している!!

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181008 金木犀かおりのせきて風ゆらぎ 孫息子誕生日!

2018年10月08日 | 俳句

 3連休3日目。最近のサラリーマンは3分の1は休みじゃないのかね。休みが増えた。まあ企業規模、業種、職種により様々かも知れないがね。孫息子が誕生日が2010年10月10日。孫娘が小6、修学旅行が12日。父親の休みの問題もあって前倒しの誕生会をやった動画がラインに送られてきた。大部、男の子らしいしっかりした顔つきになってきた。ラインで返信。「強くなくては生きられない、優しくなくては生きる資格がない!西郷隆盛のような男になってください!」娘がどう孫息子につたえたかわからないがね・・・

         金木犀かおりのせきて風ゆらぎ 

 抗アレルギー剤のおかげかくしゃみが収まっている。しかし風邪薬や抗生物質などのせいか身体がだるく眠くなる。そんな時、書斎にベランダから金木犀のかおりが風にのってふわっと入ってきた。秋の代名詞のような香りが風の揺らぎにのってやってくる。台風も25号で終わってくれて本格的な秋到来といきたいものだ。

わが家の庭も秋色に染まっている。

カメラをもちだしわが家の秋の花々のウオッチング。しかしまあ多様な色合いを出してくれるものですね。まさに神のなせる業か

(ペンタックスK3,タムロン18-200レンズ)

しばし撮影。倦怠感もわすれてシャッターをおす。上から下から右から左から、ストロボをたいたり前ボケをつくったりいろいろチャレンジ。秋のひとときを庭ですごしました・・・。

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180430 緑陰に風がめくるやミステリー。二日市温泉藤祭り、息子帰郷!

2018年04月30日 | 俳句

 さわやかないい天気。普段すわったことのないガーデンチェアにすわって、内田旅情ミステリーを読む。「後鳥羽伝説殺人事件」浅見光彦が名探偵として内田ミステリーに初めて登場した著作。後鳥羽法王が鎌倉幕府に追放されて隠岐の島にながされる道中の伝説にからんだ殺人事件。いつもは書斎や布団の中で読んでいるミステリー、眼にもよくないし疲れる。

 しかしさわやかな微風のなか、庭の緑陰でミステリーを読むのはなかなかのもの。夏は蚊がいるし冬は寒い。写友がきてここで談笑するということもない。ということでこの家に住み始めて20年、このガーデンチェアは庭の飾り物、野鳥がくればくるほど糞でよごれるといった体たらく。

そんなわけでコーヒを飲みながら読書三昧はあらたな楽しみの発見であった。

緑陰の中で目をやすませているとやおら句作の欲求。一句ひねりだした。

       緑陰に風がめくるやミステリー

昨日、岡山の息子が帰ってきた。細君が病院勤めで休みが合わず、息子はこちらの旧友とのゴルフにいくべく帰ってきた。JRに迎えに行く前に天拝公園での二日市温泉藤祭りの会場をのぞく。

 

 天気に恵まれ会場は賑わっている。水上舞台でパーフォーマンスが続いている。最後の演目の筑紫野市吹奏楽団がスタンバイ、1曲だけ聞いて息子を迎えにゆく。

 正月以来だが元気そうでなにより。業界再編などきびしい製薬業界で20数年、今は外資系の製薬メーカーでマネジャーをしているが仕事のほうも順調なようだ。母親の手料理というのは息子にとっては特別のようだが久しぶりの息子をまじえた夕食、たのしいひと時をすごせた。

 

 

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180421 九州で夏日、筑前上高場の大藤終わり!? 大阪堺のFさん、マイ駄句にお見事添削!!

2018年04月21日 | 俳句

 大分県日田市で30度を超えた、はや夏日の到来。桜の開花も早かった。藤はどうかな?早いという情報は写友からも聞いていたが、妻といつもの早採り市場トマトへでかけたついでに足をのばして筑前上高場の大藤を見に行く。日田住環、386号線、栗田の交差点を右折、直進10分足らずで藤祭りの会場、藤の里公園に着く。写友のH女史とばったり。藤は終わってます、枯れ始めてますよ!去年は28日に満開で写真撮ったのにね!

せっかくだから奥の100年藤へ魚眼レンズをセットしていく。藤棚の真下から青空に向けてフィッシュアイで数カット撮影。一見そんなに終わりに見えないが場所によって違うのかな?

よくよくみると生気がないところも散見する。

いろんなアングルで撮影。

 まあ撮り方によっては印象的なカットにはなる。早々にひきあげてH女史がいっていたルピナス畑をさがしにいく。10M四方の畑を発見したがチラホラ数本、被写体にならず。

麦畑を見ながら諸岡市場によって、またまたジョイフルでハンバーグを食べて帰宅。暑い。初夏の陽気。

 パソコンを開くと大阪堺のFさんからメール。いつもとは異なる荒いタッチの神戸北野神社のペン画が送られてきた。繊細なタッチのペン画とはまた異なる味わいがある。15分で書き上げたらしいがすごい技ですね。

 先般のブログにマイ駄句、ミステリー時を忘れて春の虹。どなたか添削してくれませんかと書いたがそれに回答していただいた。

 言葉の流れはいいが、春の虹の季語の本意と上五、中七の作者の思いがすっとつながらないというご意見。時を忘れてという言い回しもいかにも素人が使いそうな常套文句。いやはや言われたらその通りですね。添削:ミステリー夜ごと溺れて朧月。ミステリー中毒みたいなもので次から次へと読みふける。ふと見上げると朧月。現実と虚構の世界をさまよう作者のこころもちをばっちり表現。おもわずFさん、いつき組副組長に昇格!と宣言してしまう。いやはや多才かつこころやさしきFさんありがとうございました・・・

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180419 夜中の咳からやっと解放されそう!いつき組夏井組長俳句教室仕上げ!わかりやすい俳句ダメ?

2018年04月19日 | 俳句

 布団に入った途端、咳が出はじめる、寝不足の10日あまりからやっと解放されそうな気配。この2~3日、明け方少々の咳が残る程度でやっと解放されそうな気配。ちょうど昨夜で薬もきれた。結局、何が原因の咳やら風邪でもなしアレルギーでもなし特定できないまま、喉の炎症抑えと咳止め、抗生物質と対症療法でやってきたが結局、日にち薬みたいなものか。念のためO内科にいき、炎症抑えと咳抑制の薬をもらう。

 帰り、給油にゆき、セブンで昼の弁当を買う。そこでTさんと会う。Tさんは福岡の著名議員の秘書で選挙参謀でならした人。今は悠遊自適、陶芸の腕はプロはだし。日傘をさしておられたのでお聞きすると顔にいぼみたいなのができて皮膚科でとってもらったらしいが調べてみるとガンだったとか。紫外線がいけないということでずっと日傘をだして外出しているとのこと。まったく年をとってくるといろいろ出るものだね、いやはや。

 

 

 さて俳句。超辛口先生の赤ペン俳句教室。夏井先生のご指導、第五章。「発想を活かす」ための小さなコツとはなにか?

1、まずは最重要技法「切れ」について。川柳との違いは季語の有無もあるが一番重要なのは「切れ」があるかどうかであると過日聞いたことがある。

元句:日常を忘るる旅は滝の音。旅は非日常の楽しみ。これをより強く詠嘆するには切れ字をつかう。 添削:日常を忘るる旅滝の音。旅はいいものだなと詠嘆して、やで切ることによって画面をチェンジしてああ、滝の音が聞こえると続ける。ただし、や、かな、けりなどの切れ字は1句で2つ使ってはダメ。焦点がぼけてしまう。

2、説明の言葉は使わない。元句:群青の下町彩る大花火。わかりやすくていいと思うが「彩る」が説明になっている。俳句では説明の言葉は嫌われるとか。添削:群青の下町大花火ひらく。句またがりにして、群青の下町でいったん切って大花火ひらくと続けると全体が映像化されるとのこと。

3、動詞をうまく使って情景を鮮明に。元句:花霞遠きに臨む富士の山。添削:花霞遠きに青む富士の山。青みがかっているのを「青む」というらしいが素人じゃあまり使わないと思うがこの動詞を使うことで霞のピンクと富士の青を対比させる効果。

4、助詞のつかいわけ。元句:風にのる火薬の香りも夏の色。中七がもを使うことにより8字で字余りになっている。中七の字余りは調べをとどこおらせるので避ける。添削:風にのる火薬の香り星涼し。星涼しという季語はなかなか出てこないがね

5、リフレインで調べの効果をだす。元句:富士の下押し寄せる波芝桜。芝桜を押し寄せる波と表現した感覚はいい。が上五をあえて字余りにして複合動詞の勢いを印象付ける。添削:富士へ富士へ押し寄せる波芝桜。

いかがでしたか夏井先生の毒舌添削。まあ、畳の上の水練はいくらしてもダメなようなので駄作をどんどん作る。投稿する。できれば句会に入るなど実行できればいいのじゃないですか・・・

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180418 妻、親友MMさんと山口バスツアー、九博ボラ失念!、いつき組俳句教室、心と言葉に隙間あり!!

2018年04月18日 | 俳句

夜中の咳がやや収まりの兆候。発症から10日、ぼちぼちだね。6時半、妻を西鉄二日市東口におくる。親友のMMさんと山口方面へ日帰りバスツアー。

 折角の早朝タイム。御笠川のサギを撮りに行こうとおもい現地へ、しかし駐車場がない、市役所はチェーン封鎖。あきらめる。観世音寺の駐車場にとめ早朝の風景を撮る。

人はいないが心をゆさぶる被写体は?

戒壇院にまわる。日本で3か所、僧侶に免許を付与する寺院のうちの一つ、鑑真和尚がひらいた。

ここの藤だな、満開まであとしばらく。

池の映り込み。8時帰宅。メジャー、、田中マーちゃん、ぼこぼこ打たれて敗戦投手、3勝ならず。11時から大谷。最強レッドソックス相手、先頭打者ホームラン、決め手のフォーク決まらず、2回3失点交代、敗戦投手に。指のマメ悪化とか。そうはそうはすべてがうまくいくはずがない。

 

さて夏井先生の俳句教室3回目。第四章、こころとことばの隙間あり。これは初心者にとって当たり前の話だね。ボキャブラリーの壁と独りよがりの壁だね。推敲せよ!!

例句1・・元句は温泉につかるサルの写真で→白い湯気猿顔ほてる雪景色。湯気とくれば白いは不要、言葉の無駄遣い。猿顔って猿のような顔に間違われる。露天風呂につかっている猿を表現しないと読み手に伝わらない。 添削:猿の顔湯気にほてるや雪景色

例句2・・元句:雲海や朝日を産みて富士ひかる。梅沢冨美男さんはどこにたってこの句を詠まれたのか?ご本人、当然でしょ、富士山頂からの眺めですとおっしゃったとか。夏井先生、おかしい? 富士山頂から富士が光っているの見えますか? 添削:雲海の産める朝日や富士山頂

例句3:昨日の小生の句、ミステリー時を忘れて春の虹。私の思い、わかります?ミステリーを読み始めると時間のすぎるのも忘れて読み続ける、止まらない。中毒のように読了してもまた次の本を読みたくなる。春の虹のようにすっと消えてしまうのだけれど謎を追っかける魅力にとりつかれている自分! 独りよがりですかね、どなたか添削をお願いします

17時、晩御飯の準備。すっかり15時からの九博ボランティアを失念してしまっていた。だめですね。スマホにアラームセットするの忘れていました!!!

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180417 「虹始めて見る」頃。いつき組夏井組長俳句教室「言葉の無駄遣い」をなくせ!

2018年04月17日 | 俳句

 24節気では清明の末候、虹始めて見る頃とある。

春の雨上がり、空に虹がかかる。これから夏にかけて夕立の後多くみられる。

さて、昨日に続き、夏井いつき先生の俳句教室。第三章、言葉の無駄遣いをなくせ・・とは?

なにせ俳句とは世界1短い17音の定型詩、いかに言葉の無駄遣いをなくし効率よい言葉をえらんで作者の言いたいこと、感動を読む人に伝えるかが重要。

作例1 元句:古き塔照らす月光君想う。月光があれば照らすは不要。古き塔は古塔でもよいのでは。これで5文字節約できる。添削:月光に古塔の影や君想う・・・影をいれることでより静寂感を深め、「や」という切れ字を入れることで映像のカットを変えて、君おもう作者の表情をクローズアップさせる。5字を節約して「影」という名詞とにのやという助詞や切れ字を使うことにおり、より深く鮮明に作者の思いを読み手に伝えることができる

作例2 元句:梅香る古都の通りや君恋し。古都といえば通りは連想される。「の通り」の4文字を節約してどんな君だったのかを表現する。 添削:梅香る古都や二十歳の君恋し

作例3 元句:行く夏を惜しむ夕日が浜てらす。ゆく夏という季語には惜しむ気持ちが内包されている。夕日とあればてらすは基本的に不要。 添削:行く夏や夕日の浜に一人立つ。行く夏や夕日の浜に我と犬・・・

説明する言葉は読み手の想像にまかせてできるだけ省き、映像や感銘対象の言葉をいれる。

 写真も引き算の芸術といわれる。できるだけ余計なものは入れずに主役、脇役を明確にした方がより鮮明に見る人にインパクトを与えうる。

今日も1日、故内田康夫さんの旅情ミステリー小説三昧。32冊目の「多摩湖畔殺人事件」を読了。誠にもって読み始めたら止まらないミステリー小説。そこで一句。

        ミステリー時を忘れて春の虹

 

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180416 いつき組俳句教室。発想の吹き溜まり(類想類句)からの脱却!

2018年04月16日 | 俳句

 昨日に引き続き、俳人夏井いつきさんの「赤ペン俳句教室」でおっしゃろうとしていることを紹介してみたい。さらにあの「プレバト」というバラエティ番組で先生が評価されるのはどのあたりにあるのか探ってみたい。

 序章:「はじめの一歩を踏み出すためために」ではちょっとした言葉選び、添削で劇的に違った俳句に変容する「言葉の化学変化」を楽しんでくださいとある。二つ目は俳句は型の文学だから言葉をパズルのように型にいれるメカニックな性質を持っていると言われる。東国原さんはこの辺りの勘どころを発見したのではないかね。普通人の発想をこえた句をだし、先生に評価されている。

    花ふるえ富士の山火山性微動  桜と富士山の写真をみてこんな句を詠んでいる

さて俳句の表記の仕方。5、7、5の間をあけないことを序で発信しておられる。初心者はつい、5,7,5と指をおって俳句を考えてしまう。定型を尊重し定型にとらわれないスタンスがいるのではないか。

1章:季語は1句にひとつ?

1、17音のなかに重点が二つもあったら想いが分散、ピンボケになる。5,7,5という定型詩の舞台で主役を演じるのは一つの季語でなければならない。だから季重なりというのは舞台に二人の主役を配することになり収拾がつかないということ。

2、あじさいの車窓にはじけとぶ雫・・575区分にとらわれない・・元句は、あじさいの車窓に弾ける露の音。あじさいが夏、露が秋の季重なり。 音が車窓にとぶというのが? あじさいの(5)車窓にはじけ(7)とぶ雫(5)と添削。はじけ飛ぶをひとつにしたら5,9,3という調べになる。9は句またがり。

3、表記はあけない・・あじさいの 車窓にはじけとぶ 雫  と書かないこと。

4、時候の季語は具体的な映像をあらわさないのが多い→具体的映像表現にかえる

元句:夏の日の思い出にがしかき氷。夏の日とかき氷が夏の季語で季重なり。夏の日は季語だが具体提映像がない。映像のあるかき氷を残して、初恋の思い出苦しかき氷とする。くるしも漢字で苦しとしてイメージをより強く表現。漢字とかなの使い分け

 

2章:発想の吹き溜まり(類想、類句)をどう脱するか

1.音数の数え方・・チューリップは5音。チュ、-、リ、ツ、プ

2.手垢のついた表現・・尾瀬の水芭蕉、白い絨毯→ましろき夢のごとき花。万華鏡→綺羅無盡

元句:夏めく尾瀬白き絨毯夢心地→夏めく尾瀬ましろき夢のごとき花

3、近所の宝満山と蓮華畑の写真で一句よんでみた。

紫の絨毯敷いて山笑う。 紫の絨毯や芝桜のピンクの絨毯は類句、類想表現。

むらさきの香りいただき山笑う・・・とすればどうでしょうか?!

4、元句:酔うほどに花火の川は万華鏡・・気分よく酔いながら花火を楽しんでいる。隅田川にうつる花火は万華鏡のようだ。酔うほどにと時間経過をあらわし、映像を空から川に移した視点は評価できる。しかし万華鏡は手垢のついた表現。

 添削:酔うほどに川や花火の綺羅無盡。川やのやで切れ字詠嘆表現。万華鏡のキラキラした感じを綺羅であらわし尽きることがないという綺羅無盡で万華鏡を置き換えた。まあ夏井先生は中学校の国語教師を長くつとめられた経歴をお持ちのようだがまあボキャブラリーが質量ともに多違いだからすぐにはマネができないが常時歳時記に親しみボキャを増やすしかなさそうだね

 写真表現でも被写体をよく観察して、左右のポジション、上下のアングル、前後のディスタンスと視点をかえて、写真モードを選び、ホワイトバランスをかえて、露出を補正していかに人と違う自らのオリジナル表現をするか?!写真も俳句も共通項はありそうですね・・・

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180415 プレバト俳句の夏井いつきさん、「超辛口先生の赤ペン俳句教室」読む!

2018年04月15日 | 俳句

 俳句の本は何冊もあるが今をときめく、いつき組組長、夏井いつきさんの俳句本がなかったのでアマゾンで探して購入。中古もあったが新品、1404円也。プライム会員なので特急便で発注して翌日には無料で配達される。近じか運賃値上げになるらしいがね。

 TBSテレビ毎週木曜日夜7時からのタレントたちの俳句能力査定番組、ちょっと飽きてきた感じはいなめないが梅沢富美男など相手に一歩もひけをとらない腹の座った女丈夫、見てて面白いが俳句の添削能力はぴか一だね。

 この1週間、夜中の咳が続き、体力消耗、寝不足、昼間は咳があまり出ないが薬のせいで身体がけだるく頭がぼんやり、今日も太宰府天満宮周辺で門前真舞祭、よさこい踊りがあるが写真を撮りに行く気もおこらない。もっぱら内田康夫旅情ミステリー三昧にあけくれている。そこで気分転換にいつき組組長の本を読んでみようと思った次第。

 

 プレバト番組公式本、10万部突破の俳句入門書と帯には書かれているが中身はなかなか実践的。番組の添削事例が紹介されているのでわかりやすいし、組長のランク判定の判断基準がよくわかる。最後に実作のコツというのがあってとりあわせ技法が紹介されている。

①まず、季語をいれずに12音のフレーズを5,7調でつくりなさい・・・

 シャッターを押す音たのし

②12音フレーズの気分にあった四季の季語をいれる

楽しい気分・・・春の雲 風薫る(夏)天高し(秋) 冬うらら

悲しい気分・・・冴返る(春)梅雨曇(夏)秋の風、冬の雲

ということで  

 シャッターを押す音たのし春の雲 まあこれがとりあわせの俳句。

本の構成は

序章  はじめの一歩をふみだすために

第一章 季語は一句に一つ? 第二章 「発想の吹き溜まり」を抜け出すには?

第三章 「言葉の無駄遣い」って何? 第四章「こころ」と「ことば」に隙間あり?

第五章「発想を活かす」ための小さなコツとは?第六章プレバト秀句を味わう となっている。ばっさばっさとタレントの駄句を切り刻む夏井先生の判断基準が明示されておもしろい。俳句入門書とは言えないレベルの本ではある・・・・

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180301 「梅咲いて 庭じゅうに 青鮫がきている」故、金子兜太さん

2018年03月01日 | 俳句

 先月20日、俳句界の重鎮、金子兜太さんが御年98歳で亡くなられた。豪放磊落な人間性と語り口で多くのファンがおられた。私も好きな人物だった。中経文庫の「俳句の作り方が面白いほどわかる本」など俳句の面白さ、作り方などがわかりやすく書かれている。

わが家の庭の梅がやっとピンクの彩の面積がふえてきて、ふとタイトルの俳句が思い出された。

        梅咲いて 庭じゅうに 青鮫がきている

 伝統的な「有季定型」「花鳥風月」を大事にしつつ、とらわれない自由な発想で「前衛俳句」「社会性俳句」の世界を切り開いた。「人間はなまなましく面白いもの、人間も自然も生き物としてとらえ共感しあう、そういう世界で俳句は生まれる」と強調。アニミズムこそ必要だと訴えられた。感性鈍い私など、梅が咲く庭にたって、そこから青鮫がきているなどという感覚はなかなかでてくるものではない。

 トラック諸島での戦争体験、目の前で友が非業の死をとげてゆく。その壮絶体験から

     「水脈(みお)の果て 炎天の墓標を置きて去る」

敗戦後、日本銀行長崎支店に勤務した時       

          「湾曲し火傷し爆心地のマラソン」「原爆許すまじ蟹かつかつと瓦礫歩む」

   「銀行員ら朝より蛍光す烏賊のごとく」

生まれた埼玉県秩父の農村ではぐくまれた自然との共生、アニミズム。

    「曼殊沙華どれも腹だし秩父の子」「牛蛙ぐわぐわ鳴くよぐわぐわ」

    「オオカミに蛍が一つ付いていた」

あふれる、おおらかな人間性が彷彿とする

    「酒やめようかどの本能と遊ぼうか」「谷間谷間に満作が咲く荒凡夫」

指をおりおり5、7、5と数えつつ俳句をよむ凡人の我、読む人のこころに響く句はつくれそうにありませんね。愚作八句!

  天上に声かまびすしあげひばり  赤と黒てんとうむしやファッショナブル

  啓蟄やレンタル畑の子らも出て  昇竜のごと駆け上りたる野焼きかな

  冬ばれやひとなき社に鯉二匹   節分や厄がはれる齢かな

  古希の身や香りかすかに冬至の湯 白瀑布落ち行く先や深みどり

いやはやすごい人を失ってしまった。ご冥福をお祈りします・・・・

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