ゴールデン・リタイアーズ

S20年生、後期高齢ゾーン、人生最終コーナー「遊行期」の
徒然残日写真録

年金セーフの世代がみた今の日本?

2010年09月02日 | 辛口ひとりごと
 定年まで働きたいという安定志向の新入社員が増えているという。専業主婦をのぞむ女性の比率が高まっているらしい。あの一流の代名詞であったJALが破たん、3分の1の社員がリストラされるという。
 私の場合、昭和20年5月に生まれ、よく生きのび、つとめた会社は2社でリストラもされず、65才間際まで働けた。これは大変ラッキーな人生、VIVA-S20だ。しかし同じ昭和20年生でも「人生いろいろ」だったにちがいない。でもまじめに働いてきたのならなんとか年金セーフといえる団塊前後世代だ。他の世代はどうか
 はじめてハローワークにいった。時間はありあまっているし、企業戦士だった根っこはなかなか切りきれない。食うための仕事ではないがなにかできることはないか。65になるちょっと前にハローワークをたずね、求職申し込みををすると翌月には第1回の失業認定があり、あっさり10数万円の基本手当が支給された。月2回、求職活動をするのが支給条件になっているが、パソコン検索をすると65という年齢条件でほとんどアウトである。
 基金訓練というのがあって失業保険の支給期間が終了した失業者が半年間再就職のための能力開発セミナーに出席すれば毎月10万なにがしかの手当をもらいながら勉強できるというもので厚労省が予算をつけている。前職の同僚から出講依頼をうけ、ひきうけた。20~40才台の働きたくとも就職できないひとがわんさといるのが現状の就職氷河期だ。セミナーにでてみたが概して必死さにはかけるところがあるように感じた。
 戦後65年、奇跡の経済復興はしたが金ボケ、色ボケ、グルメボケの個人主義日本ができあがった。中古の車いすを再生して、海外の貧しい人たちに提供する工業高校生もおれば、軽自動車に無免許で6人のって事故死する生徒もいる、安易に結婚し、子供をつくり、簡単に離婚し、子供を死なせてしまう親もいる。一概には言えないかもしれないが、我慢、辛抱が死語になった日本ではある。サービスをうけることに慣れてしまい、サービスする喜びを知らない人間が増えすぎたということか。介護市場では働く場はいっぱいあっても働こうとするひとが少ない。根本問題は教育の在り方だと思う。
 円高株安二番底懸念の日本経済、こんな時に民主党代表選挙、政治家の権力闘争、口舌の徒がテレビ画面を占領し、それをマスコミ人間が追っかける。みずから立つ元気はないが平成竜馬あらわれよだね。
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする