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福岡は桜満開、はや散り始めているところもある。桜の名所、舞鶴公園へいってきた。福岡城跡の1000本をこえる桜並木、100万都市をバックにソメイヨシノ、枝垂れ桜が咲き乱れている。しかしながら今年は東日本大震災ということでイベントやライトアップが中止になり、さくら祭りも粛々と行われている感じで盛り上がらない。過度の自粛ムードは日本経済をさらに落ち込ませてしまいそうな感じがする。
大前研一というスーパーコンサルタントがいる。元グローバルコンサルタント会社マッキンゼーの日本支社長で今、BBT(ビジネスブレイクスルー)大学の学長をしており、ネットでMBAが手得できるシステムを確立。外国での1回の講演が500万円、聴衆が2万人、円形の講演会場で英語でレクチャーをする。まずは家族関連、遊び(スノウモウビル、ダイビング、マウンテンバイクなど)や音楽のスケジュールをいれてから、ビジネスの予定をいれるわれわれコンサルタントをやっていた人間からみればあこがれのスーパーコンサルタントである。日本語でも経営者を説得するのは簡単ではないのに英語でやりきるのだからすごいことだ。どんな頭脳構造をしているのかと思ってしまう。
その大前さんがユーチューブでBBTの内容紹介や元、日立の原発設計者の経験を生かした福島原発問題の分析と対処法を紹介している。まことに論理的で的確な分析とアドバイスであると感心させられる。このブログを見ていただいている方もぜひユーチューブのビデオを見ていただきたい。民社党など政治家へも提言をしているようで徐々に意見がとりいれられているような感じではある。
想定をこえる大地震、巨大津波、原発の連鎖事故などいずれも初動態勢が最重要でその時の判断が生死をきめ、大惨事をさけることができるかをきめるが今回はそれに失敗したといえるのだろう。
津波、とにかくすぐに高台に全力で逃げる、原発問題、これは日本の固有問題ではなく、地球防衛軍を編成して対応せねばならないような問題であるとジャッジできるかどうか・・である。
大前さんはかつて東京都知事選で青島幸男さんに負けた。一般都民の認知度が不十分であったのかもしれないがその価値を知っているのは外国のプレジデントであり政治家であるのは残念なことだ。世界の英知を集めて原発問題を終息させてほしいものだ。
ガレキの町にも生命力旺盛な桜は咲いてくれるがまだまだ春は遠そうである。1日も早い復興、改革をしてもらいたいものだ。もとに戻すのではなく新たな素晴らしい東北エリアの構築をやってもらいたい。リーダーに必要なのはその判断力とビジョン提示力である。