スポーツ界のスター、もって生まれた肉体と努力、師匠の三拍子がそろって実現する。松井秀樹、恵まれた体格と才能で石川県星稜高校の超高校級のスラッガーとして甲子園にでて高知の明徳学園との試合で5打席連続敬遠され、打たしてもらえず3対2で敗退、伝説の男になり、ドラフトで長嶋巨人に1位指名され10年間、ジャイアンツで不動の4番バッター、322本の本塁打を記録、2003年にニューヨークヤンキースに移籍、2007年にはヤンキースをワールドチャンピオンに導き最高殊勲選手になった。2006年の手首骨折や両膝の手術など怪我があとあと響き3チームを渡り歩きついに引退となった。常にフォアザチームをつらぬきチームの信頼をあつめたジェントルマンであったとのこと。おもえば巨人創設者の正力松太郎が「ジャイアンツよ強くあれ、メジャーに追いつき追い越せ、紳士であれ」をチームの精神にしたことを思い出す。真摯に野球道を追及する姿勢がチームメイトや監督、球団に好感をもたれるのであろう。プロ野球選手にとってけがは致命傷になるね。どれほど強靭な体をもっていても不断のトレーニングをしていないとけがをしてしまう。その点イチロー選手はたいしたものだ
松井秀樹が日本の10年で20億円、メジャーの10年で80億円、トータル100億円稼ぎ出したことをあまりマスコミは伝えないが日本でFA宣言してメジャーにいきたがる選手が多いのはこの報酬面も大きな要素だろう。税金半分としても松井選手は50億円は蓄財したことになる。大卒サラリーマンが一企業に定年まで勤めたとして生涯年収が3億円というから途方もない金額だ。日米通算504本のホームランは日本球界では7位くらいになる数字のようだが記録にも記憶にも残る男、松井秀樹、まだ38歳だから各方面がほっておかないだろうからこれからもいい仕事をしてゆくだろう
ここ十数年、サラリーマンの所得が横ばいダウン、平均所得は5~600万くらいの人からするとこの年収格差は腹が立ってくるに違いないが意外と高年俸のスポーツ選手にはあまり感じないのかね。自らのうつうつとした感情を豪快ホームランで晴らしてくれる、自分の出来ないことをやってのけてくれる、あこがれの存在だからそうなのかね。まあ1億円プレーヤーが何人くらいいるか定かではないが限られた存在だろうし、実力が発揮できなければ5億円から7000万にダウンしてしまうこともあるし、いつしか戦力外通告も受けかねない厳しい社会だから稼げるときの高額年俸は仕方ないのかもしれないが。