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S20年生、後期高齢ゾーン、人生最終コーナー「遊行期」の
徒然残日写真録

200708 福岡佐賀長崎も豪雨大水害、大きな爪痕。ハザードマップの有効性やいかに?!

2020年07月08日 | アフターセブンティ

熊本、鹿児島両県の大雨特別警報、球磨川流域の決壊氾濫による大被害に驚愕した先週末、二日後なんと福岡、佐賀、長崎にも特別警報、またぞろ大被害が出てしまった。

 TV報道に驚く。風光明媚な球磨川を擁する人吉市。あっという間に球磨川から泥水が市内におしよせ車をひっくり返し、塀の上に車をつきあげてしまう。泥水が床下から床上、二階への階段の上にまで迫る。恐怖におびえながら救助を待つ母娘。

 ハザードマップと称するものが市町村から各家庭に配布されている。自分の住まいの周辺にどのような危険が潜んでいるのか、普段からよく認識しておいてくださいということのようだがどれだけの人が真剣に見ているのだろうか?

 人吉市の場合、球磨川周辺にどの程度の雨が降り続けたら、氾濫決壊の恐れがあり、もし氾濫したらどのくらいの時間で住んでいる家のたとえば2階近くまで水が押し寄せますよといった具合にイメージできるレベルにはなっているのだろうか?浸水のスピードが速い。

 九州を代表する一級河川、全長143km、日本三大暴れ川といわれる筑後川、別名「筑紫次郎」が上流の日田市界隈で氾濫した。日田の三隈川では夏、鵜飼いや花火大会があり何回か撮影にでかけたものだ。

上流の天ヶ瀬温泉、玖珠川あたりで氾濫したらしいが家族をつれて温泉に泊まったこともある。旅館の裏に川がながれ、いかにも温泉という感じ。その温泉街がコロナ休業もやっと解けていよいよ再開という時に浸水被害。踏んだり蹴ったりだね。ほんとに気の毒というしかない。

 日田ー原鶴温泉ー久留米という筑後川沿岸ラインがことごとく被害をうけた。原鶴温泉もよくでかけてものだ。近くに山田堰という治水のモデルがある。地域に恩恵をもたらしてきた河川が天候変動で牙をむく。

  

久留米や大牟田など街全体が冠水、道路や田んぼなど区別がつかない。農業ハウスがすべてやられ農作物も全滅。農業経営者が3年連続の被害だという。工務店経営者が電動工具などすべて冠水、ノウハウをためていたパソコンもアウトでデータが喪失してしまったと呆然とした様子。

 上り坂、下り坂、そして人生にはマサカの坂がある。とは言え天変地変相手への備えはなかなか難しい。特別警報がでて、とにかく命第一に考えて行動してくださいといわれても人それぞれ、住む場所、住んでいる家も違うので行動にばらつきが出る。行政の発信の仕方も難しい。

 私の家にも心配して問い合わせの電話やメールがはいる。市民全員に避難指示をだしたという警報がでるためだ。やや高台にあるわが家は水害の心配はほとんどない。ハザードマップでは道路をはさんだ法面の崩落リスクが5段階で3のレベルで表示されいる。崩落防止施工もされているので大丈夫とは認識している。

 球磨川の支流のダム建設が住民の反対や知事も建設中止で当選しているのだがそのご十数年放置したままで今回の被害が出た。そもそも危険地域に老人ホームなど平気で建設させる世の中。政治にもおおきな問題がありそうだがいずれにしても自分の身は自分で守るしかない。そうできない人には近隣住民や行政の助け、見まもりが必要になってくるのだろう。

 アメリカファーストと声高にほえて、平気でWHOを脱会宣言するような大統領が存在したり、自由香港をおかしくしてしまう独裁政治家がいたり、今、地球上は良識が機能しなくなってきている。持続可能な人類を作るためにいかにあるべきかを考えてくれる政治家が必要ではないか。同じような空気がわが日本にも伝搬してきてはいないのか心配ではある・・・

コメント
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