九博のボランティア活動は9月度は全休、朝晩大部涼しくなったし、久方ぶりにボラ活動にでかける。さらに3年ぶりに4F常設展コーナーでのトラップ交換に参加、久しぶりのメンバーにも再開して、1時間余り楽しい時間を過ごせた。
折しも3Fの特別展フロアでは「古代メキシコ文明展」が開会、ボラ活動の前に観覧、東京会場(東京国立博物館)では会期中、33万人の来場があったとか。本邦初公開に弱い日本人、何がお目当てだったのか?どうやら日本初上陸とされるメキシコ、マヤ文明の、7世紀後半の「赤の女王、レイナ・ロハ」の副葬品がお目当てのよう。私はそんなこと当然知らない。なんで今,古代メキシコ文明なの?と言うレベル。
掲示の歴史年表を見るとメキシコはスペインの植民地になるまでの紀元前後3000年もの間、多様な環境立地の中でテオティワカン文明、マヤ文明、アステカ文明と言う独自の自然観、世界観、人間観をもって、精緻な都市文明を構築してきたとある。
日本世界遺産は25くらいだがメキシコには35ほどの世界遺産が認定されているとか、それだけ世界史的に価値ある遺跡が多いということだろう。
現代人から見て特に印象深いの神への認識。人間をとりまく自然界、神羅万象、作物の出来不出来、すべてが神の差配と犠牲によって決まっている、したがって人間は神への畏敬をもちつ、生贄をささげ、神事を厳格に行なってゆく、そうしなければ組織は維持できないとして計画的都市設計を実践してきたようだ。
初期のテオティワカン文明では都市のメインストリートが死者の通りとなっており両サイドに太陽のピラミッドと月のピラミッドが配置されている。
太陽や月の動きと天変事変、吉凶が関連付けられ暦も作られたようだ。大自然を畏敬すべきものととらえ続けて3000年の都市文明を形成してきた古代メキシコ文明。自然を征服して近代文明を築いて、温暖化はじめ核の脅威にさらされる現代人。そのあたりをじっくり考えさせるのが特別展の狙いか?それはわからないが、撮影すべてOkということで感じた被写体をバチバチ、不思議な気分にさせられる特別展でした。
機会あれば当ブログご来訪の皆さま、ご体感いただければいいかと存じます。
帰路、天高く鱗雲が広がる中にコスモスが元気に背伸びしているところを撮影出来ました。思い立ったら吉日、コロナには油断せず、出かけるといろんな出会いに遭遇できそうです!