そのままVon

おもに31文字の語呂合わせ日記

柏木〔2〕

2008年05月03日 |  / 源氏物語
5/3
「父大臣葛城山の行者呼び加持をさせんとお待ちになれる()」
「ものの怪は女の霊の仕業なりしかしそれとていっこうに出ず()」
「葛城の聖というは身の丈が高くて目つき険しい男()」
「聖読む陀羅尼の声は大層で聞けばかえって具合が悪い()」
「抜け出して使いの小侍従に逢いたりき知らぬ大臣聖と話す()」
「あの院の威光のせいかつっかえて胸の安らぎ得ることできず()」
「あの院と顔をあわせた試楽の日それよりこちら体調悪し()」
「この身体抜け出た魂が行ったまま戻ってこずに()」
「魂は見つ主は誰とも知らねども結びとどめよ下がひのつま()」
「ろうそくを取り寄せ返事見るならば弱々しげなお手で書かれる()」
「立ちそひて消えやしなまし憂きことをおもひみだるる煙くらべに(#2)」
「返りごと休み休みにしたためるしどろもどろの鳥の足跡()」
「行くヘなき空の煙となりぬともおもふあたりを立ちは離れじ(#3)」
「いつもなら引きとめ冗談求めるがさすがに今日は口数もなし()」
「柏木の周りの人等身を愁い行くさき思い泣き惑いたり()」
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする