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「柏木が儚く逝った悲しみを恋い偲ぶ人多くありけれ()」
「大殿も一周忌には御誦経を特別にさせご供養される()」
「いとけない若君をみてたまらなく不憫に思い黄金施入()」
「大殿の施入を致仕の大臣らはお礼をいいて感謝をなさる()」
「朱雀院娘のことで不満だが煩わされないようにこらえて()」
「朱雀院娘のことを気にかけて些細なことも絶えず便りを()」
「世を別れ入りなん道はおくるとも同じところを君もたづねよ(#12)」
「三宮涙ながらに見ていると大殿渡りその文を読む()」
「その文をご覧になれば大殿がお渡りになり文を読みたり()」
「大殿はその文読んで感じたり心配されるは自分のせいと()」
「つつましくおん返りごと宮はするその筆蹟はたよりなげなり()」
「浮世にはあらぬところのゆかしくてそむく山路に思いこそ入れ(#13)」
「柏木が儚く逝った悲しみを恋い偲ぶ人多くありけれ()」
「大殿も一周忌には御誦経を特別にさせご供養される()」
「いとけない若君をみてたまらなく不憫に思い黄金施入()」
「大殿の施入を致仕の大臣らはお礼をいいて感謝をなさる()」
「朱雀院娘のことで不満だが煩わされないようにこらえて()」
「朱雀院娘のことを気にかけて些細なことも絶えず便りを()」
「世を別れ入りなん道はおくるとも同じところを君もたづねよ(#12)」
「三宮涙ながらに見ていると大殿渡りその文を読む()」
「その文をご覧になれば大殿がお渡りになり文を読みたり()」
「大殿はその文読んで感じたり心配されるは自分のせいと()」
「つつましくおん返りごと宮はするその筆蹟はたよりなげなり()」
「浮世にはあらぬところのゆかしくてそむく山路に思いこそ入れ(#13)」