そのままVon

おもに31文字の語呂合わせ日記

柏木〔7〕

2008年05月07日 |  / 源氏物語
5/7
「三月になって景色もうららかで若君生れて五十日ほど()」
「色白で可愛いくありてすくすくと育って口もおききになれる()」
「大殿もお渡りになり見舞いの言葉を宮にかけてなぐさめ()」
「母宮が尼君なれば祝いごとしてよいものか女房悩む()」
「髪の毛を御衣も板につきかねて尼にも見えず子供のごとし()」
「取り返すものにもがなや世の中をありしながらのわが身と思はん
(伊行釈所引)」
「わが余命いくらもないがこの君はこれから育ち大きくならん()」
「抱き取れば人懐っこく笑いたりつぶつぶと肥え色白なりき()」
「この君は上品であり愛嬌もあってメモとははなやかなりし()」
「思いなしかやはり彼の君似ていたり人柄よさ顔に出にけり()」
「もう長くない命とて寂しがる汝が爺に似てくれるなと()」
「柏木は気位も高くて老成もしていたはずがなぜに自滅を()」
「不憫さを思えば憎む心さえ気の毒になり泣いてしまえり()」
「女房が出て行き宮に声かけるこの子を残しなぜに出家を()」
「あづさ弓磯辺の小松たが世にか万代かねて種を蒔きけん(古今集)」
「誰が世にか種は蒔きしと人とはばいかがいはねの松は答へん(#4)」
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柏木〔6〕

2008年05月07日 |  / 源氏物語
5/7
「様々に心配をして特別の祈祷をすれど効験はなし()」
「われこそや見ぬ人恋ふる病すれあふひならではやむ薬なし(拾遺集)」
「女君逢うこともなく柏木は泡消えるよに亡くなれるなり()」
「柏木父母は世の中不合理と泣き焦れれどもいたしかたなし()」
「姫宮もこうなる前は憎めどもさすがに不憫感じられたり()」
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