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「夏の頃入道の姫かねてより持仏を作りその開眼をする()」
「このたびは念誦堂の調度類細々揃え飾り付けたり()」
「入道の宮の持経は大殿が自ら書いて縁にしたり()」
「念誦堂飾りも終えてその道の人集まりて殿も出向けり集まれり()」
「宮のいる西の庇を覗ければ女房集まり香をたきたり()」
「空薫きをするのに香炉多く置きむせかえるほど煙をあおぐ()」
「空薫きはどこでたくのかわからないそんな程度が風流なのだ()」
「はちす葉を同じ台と契りおきて露のわかるるけふぞかなしき(#20)」
「へだてなく蓮の宿をちぎりても君がこころやすまじとすらん(#21)」
「親王ミコたちもいつものように大勢でお越しになって供え物する()」
「七僧の法服などのひととおり皆紫がお調えになる()」
「この法事ほんの内輪の営みも内裏や山からお使いがある()」
「はなやかな寄進がありて退がる僧頂戴物でいっぱいになる()」
「夏の頃入道の姫かねてより持仏を作りその開眼をする()」
「このたびは念誦堂の調度類細々揃え飾り付けたり()」
「入道の宮の持経は大殿が自ら書いて縁にしたり()」
「念誦堂飾りも終えてその道の人集まりて殿も出向けり集まれり()」
「宮のいる西の庇を覗ければ女房集まり香をたきたり()」
「空薫きをするのに香炉多く置きむせかえるほど煙をあおぐ()」
「空薫きはどこでたくのかわからないそんな程度が風流なのだ()」
「はちす葉を同じ台と契りおきて露のわかるるけふぞかなしき(#20)」
「へだてなく蓮の宿をちぎりても君がこころやすまじとすらん(#21)」
「親王ミコたちもいつものように大勢でお越しになって供え物する()」
「七僧の法服などのひととおり皆紫がお調えになる()」
「この法事ほんの内輪の営みも内裏や山からお使いがある()」
「はなやかな寄進がありて退がる僧頂戴物でいっぱいになる()」