古事記ができて1300年になるが、その中で語られるいろいろな物語は現代からみるとわかりにくいものを含んでいる。その分かりにくさをピックアップして解き明かしていけばおもしろいまとまったものが書けるのではないかと思う。とりあえずメモしておく。
12/28
「一嶺ヒトネろに言はるものから青嶺アヲネろにいさよふ雲の寄そり妻はも(#14.3512)」
「他人ヒトと寝る言われているが青い嶺漂う雲のよりそふ妻はも()」
「夕さればみ山を去らぬ布雲ニノグモのあぜか絶えむと言ひし子ろはも(#14.3513)」
「夕来れば山に掛かれる布雲のなんで絶えよう言った娘は()」
「高き嶺に雲の著ツくのす我さへに君に著きなな高嶺と思モひて(#14.3514)」
「高い嶺に雲がくっつくわたしさえあなたにくっつく高嶺と思って()」
12/27
『物語の命題~6つのテーマでつくるストーリー講座/大塚英志』を読んでいるが、文章がわかりにくい。冒頭は以下のように書いてほしい。「この本は同じ出版社から出している『ストーリー・メーカー』と『キャラクター・メーカー』の姉妹版である。前著は…、後著は…この著では、物語における『テーマ』を問題にします。……。」
こんなことをわたしがいうのはおこがましいが、読者の理解のことを余り考えていないのではないか。いずれにしてもこの新書の中にはわたしが楽しみたいところが満載なので、もう少し分かりやすくしてほしかった。
少しだけ、テーマと物語について書いているところをピックアップしておく。「テーマが前面にでた物語というのはとてもうさんくさいし厄介なものです。そもそも過去の歴史を顧みても『物語』と『テーマ』を強引に結びつけようとした時代は、碌な時代ではありませんでした。」
「『桃太郎』をはじめとする今の人々にもなじみ深い民話は、戦前『国民童話』として選ばれ『テーマ』にしたがって創り直されたものであることは…気がつきます。」
「ぼくの創作論は常に作者の固有性という思い込みを、創作方法における水準で誰にでも使えるマニュアルにしてしまうことです。」
12/27
「栲衾タクブスマ白山シラヤマ風の寝なへども子ろが襲着オソキの有ろこそ善エきも(#14.3509)」
「白い夜具白山風で寝られない彼女の重ね着有れば善いけど()」
「み空ゆく雲にもがもな今日行きて妹に言問ひ明日帰り来む(#14.3510)」
「空をゆく雲であるなら今日行って妻に声かけ明日帰ってこよう()」
「青嶺アヲネろに棚引く雲のいさよひに物をそ思ふ年のこの頃(#14.3511)」
「青山にたなびく雲が靡くようにもの思いする年のこの頃()」
12/26
「着る毛布寝袋変わりに持ち込んで前夜は夜間作業で泊まる()」
「自火報の設備とSP停止させ発報しても移信はさせず()」
「10時頃テレビ観ながら仮眠する妻から電話で起こされたりし(メールで数日前に知らせていたのに)」
「次の日はお客様との年忘れいろんな人の名を覚えたり()」
「『弁慶』は会費の割りにいいものを食わすがオーダー来るのが遅い(河豚、刺身、終わる頃に寿司がでた)」