4,5年前に「博多一風堂」が仙台初上陸した時は凄い話題になりましたね。仙台ローカルTVもこぞって取り上げて、普段ラーメンのラの字も無いような人まで行列した話をしてました。今は行列も一段落しましたが相変わらずとんこつと言えば「一風堂」が一番好きという人が多いみたいですね。ということで久しぶりに食して来ました。
お昼の混雑が一段落する14時頃に行きましたら行列無しでスルっと入店できました。あと「一風堂」は11~15時のランチタイムが絶対的にお得です。Cランチ(+200円)で「ミニギョーザ+ミニチャーハン」が付くのですからこれはもう狙うしかないでしょう。
席に座ると早速店員さんが冷たい赤色のハーブティを運んできてくれました。ローズヒップティーかなと思いましたがルイボスティーかもしれません。食前茶的な食欲増進の効果を狙っていそうですね。
あっさりとんこつ「白丸元味」650円(写真上)+Cランチを注文。運ばれてきたドンブリにはチャーシュー、青ネギの刻み、きくらげ、もやしがトッピングされます。スープは豚骨を白濁させたものですが、豚のみではなく鶏の風味も感じますのでおそらく丸鶏を合わせることであっさり感を狙ったものと思います。脂も見た目通り多めですが、背脂よりも鶏油多めのためクドさは薄く、ベース濃い目のため豚骨の臭みが割合強く存在するのですが丸鶏の甘みとサブダレの風味で上手に相殺されています。野性味をわずかに残すことで、あっさりでありながらコクのある風味のスープを実現させているようです。
連れは「赤丸新味」750円(写真下)を注文。スープを一口頂きましたが、スープベースは「白丸元味」と若干異なり豚骨ベースで豚の旨みがメインのもの。写真からも油の質が違うのが見て取れるかと思います。茶褐色の香油を派手に浮かせてあり見た目にも迫力ありますね。香油は流行のマー油ではなく野菜を炒めた油とのことで、辛し味噌もトッピングされており溶かし込むことで白丸より深みのあるスープに仕上がっていきます。全体的に白丸より香味のある深い味わいを目指したものと思われます。
麺は共通で九州独特の低加水の細麺、硬めの茹で具合でスープとのマッチングは間違いないものです。チャーシューは白丸のものより赤丸の方に脂身の多い部位のものがトッピングされているようで、こだわりが感じられます。
今回「白丸元味」と「赤丸新味」を、スープだけですが直接比較する機会が得られて方向性の違いを見ることができたのが興味深かったですね。ごちそうさまでした。