宮城の萩大通り沿いにあります博多ラーメン「かっぱ亭」に行ってきました。本格派博多ラーメンの店ということで評判の人気店です。店構えはちょっとゴチャゴチャした感じの”近所の食堂”風なのですが、店内に入るとやたらとお洒落な内装・レイアウトにまず驚きます。広くはないですが照明・BGMの選択にもムードがありますね。カップルのお客も結構入っているようです。
まずは看板メニューの「博多らーめん」650円を注文。麺は「博多麺(博多直送)」と「中華麺(福島直送)」から選択できますが、デフォルトの博多麺で。仙台だと九州ラーメン特有の「低加水ストレート細麺」が苦手な人も多いのでこれは気がきいてますね。苦手でないなら替え玉(120円)を別の麺で頼んで食べ比べするのも面白そうです。
昼は「高菜おにぎり」と「サラダ」が付き、夜は「ミニ高菜チャーハン」が付いてきますので、結構な割安感があります。お水の代わりに「ジャスミンティ」が出てくるあたりもにくい演出ですね。お店の人の応対も丁寧ですしメニューが出てくるのも早いです。味だけではなくこういうサービスも、リピーターを生む大事なポイントになっているものと思われます。
早速運ばれてきたドンブリにはキクラゲ、メンマ、チャーシュー、紅ショウガ、青ネギ、白ゴマがトッピングされ、トンコツスープの白い部分に青ネギを、サブの正油ダレ部分に白ゴマを配し、レイアウトにも美的センスが感じられます。
スープベースはコテコテの白濁系トンコツスープ。油っぽい見た目ですが思いのほか軽口で、風味があっさりしています。あっさりながら豚骨の旨み・甘みはしっかりとあり、それでいて豚骨特有の臭みはほとんど感じられません。スパイシーさは抑えられており、その分甘さが強めなバランスです。果物ダシを加えることで食べやすいように工夫がされているのかもしれません。香味もほどよい程度にあって、最後の一滴まで飽きの来ないスープに仕上がっていると思います。これなら普段とんこつラーメンは苦手という方にも自信を持ってオススメできます。美味です。
自分はこのままで十分美味しいと感じましたが、香味が足りないと言う方には、テーブルに「(替え玉用の)追加ダレ、高菜漬、ゴマ、紅生姜、マー油」などが完備されていますので、たとえばマー油を加えることでお手軽に黒マー油ラーメンが出来上がります。自分で好みの味に仕立てるのも博多流ですね。
紅ショウガは抜くことも出来ます。このスープバランスに紅ショウガはちょっとクセが強すぎる感じですね。次回は抜きで注文しようかな。
「ミニ高菜チャーハン」の写真を撮り忘れてしまいましたが、高菜のピリッとした風味が効果的でとても美味しかったです。これでトータルで650円は安いですね。安くて美味しくてお洒落で気がきいてます。行列が出来るのも納得の一杯。ごちそうさまでした。