弘前の知人と合流、何処かでお昼を食べようということで弘前警察署の向かいにある「なかた屋」へ。09年オープンの比較的新しいお店です。
筆頭メニューは「背あぶら濃厚魚介中華」でしたが、今回は背脂を外した「煮干し中華」大600円(写真上)を注文。しかし大盛りで600円って安いなぁ(^^ どちらも季節により一番美味しい産地の煮干しを厳選しているとの事で魚介系への強いこだわりが感じられます。
さっそくのスープは軽く濁らせた醤油色のスープ。あっさりガラ味に煮干し主体の魚介系ががっつり効いて旨味を主張してきます。煮干し特有の苦みも無くはないですが想定内のもので、逆に”えぐみ”的なものはほぼ感じません。これはダシの取り方なのか選び方なのか?青森は本当に煮干しの使い方が巧くて感動的です。背脂トッピングを外した事で味の輪郭がくっきりしてポテンシャルの高さがよりわかります。
醤油ダレは結構な強め配合で、醸造もの特有の酸味を隠さないレベルでグイグイ押してきますが、これが魚介の酸味と妙にマッチしていて実に美味い。ここに背脂を入れると(→背あぶら濃厚魚介中華)確かにマイルドな力感が出てきて現代風になりそうですが、個人的にはこの「煮干し中華」のような野心的な組み立てのスープって好みです。麺は白い小麦粉の香る中細のストレートで、モチっとした食感のもの。細麺も選べますので次は細麺で試してみたい。
連れは「あじ節塩中華」中550円(写真下)を注文。上質な鯵の枯節と大間産こんぶをじっくりと煮出しているとの事。こちらもまた550円って、安いなぁ。
スープを一口頂きましたが、こちらは節系の品の良いスープ。あじ節はよく知らなかったのですが燻味を効かせながらも鰹節よりやや野趣味は控えめな印象。あっさり系ですが昆布と合わせる事で過不足なく深みのある旨味を湛えていて、決して上品過ぎたりはしないですね。
トッピングの梅干しは大粒で果肉の柔らかい甘酸っぱめのタイプ。個人的には頂き物でしか食べたことがない高級感のあるもの(笑) どうもスープ自体の甘さと酸味が若干抑えてある印象で、途中から梅干しで補完させて味に変化をつける計算かも。なかなかに奥が深そうです。
個人的には塩よりも「煮干し中華」が断然好みで、弘前のラーメンといえば「山忠」「マル金」のような伝統のあっさり煮干し系が多いと思ってましたが「なかた屋」は系統が違いますね。しかしまぁなんといっても青森はお手頃な値段のラーメン屋が多くて羨ましい限りです。ごちそうさまでした。
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