(前回の続き)新潟県村上市の笹川流れの豪快な景観を眺めながら国道345号線を北上し国道7号に合流して今度は山形県鶴岡市に向かいます。
山形県鶴岡市に入り温海(あつみ)地区に到達するとここには「暮坪の棚田(くれつぼのたなだ)」という山形県で唯一海を見下ろせる棚田が有りましてその景観が圧巻だとの事。これは一度見ておきたい。
最初登り口が見つからなくて2,3回往復してようやく発見。高架下を進んでいくのですがとても狭くて3ナンバーだと通れないかも。こんな時軽は便利。
舗装されていない畦道を700m位登って行くと海まで一望できる場所にたどり着きました。丁度夕日が沈みそうなタイミング。田んぼでは農家の方が作業をされてました。邪魔しないように写真撮らせて頂きます。
笹川流れでは荒々しい光景を見せていた日本海ですが今は風が止んでおり夕凪が美しい。秋の風景にしばし見とれていたらいつしか日の入りの時刻に。
味玉の黄身のような夕陽(ラーメンブログ風な表現?)がゆっくりと水平線に沈んで行きます。
のんびり眺めていたらあっという間に夕闇が迫ってきました。街灯なんて有りませんのでもし脱輪したら一日ここで過ごさないといけなくなりそうなので早々に畦道を引き返します。
登るときは気がつきませんでしたが帰り道が割と急こう配で、海に転げ落ちて行きそうな程の坂道です。…自分の人生の縮図かこれは(笑)
国道7号線を北上して鶴岡市内に入った頃にはすっかり夜。ここらで夕飯のラーメンを頂きます。
ラーメン雑誌を見ながら「麺絆 英(めんばんひで)」をチョイス。こちら大勝軒で修業した店主のお店でつけ麺が主メニューですが夜限定”濃厚煮干し系”が有るとの事でこれは気になります。
麺の量がラーメンが大盛300グラム、つけ麺が400グラムまで同額ってのは有難い(朝ラー除く)勿論大盛り300グラムで注文です。
早速のスープですが豚骨と鶏ガラベースは濃いめに奢られておりトロミがありクリーミー。クセ無く綺麗に取られており油量も少なめ。大勝軒系らしい上質な動物系の旨味を湛えています。
魚介系は煮干しが強く入り片口鰯の風味がしっかりと出ていてかなりの濃厚さでニボニボ感も十分。煮出汁で入り魚粉は入らず。飲み口がクリアでエグミや酸味は少なく丁寧な仕事ぷりを感じます。
煮干は苦味が少し出てますが動物系のミルキーさにマスキングされていてあまり気にならないですね。美味しい。
醤油ダレは甘さ控えめでキレを重視したタイプ。強い動物系のスープに対してサラサラとした軽さがあり塩気も少なめ。トロミがあるのに風味がライトな飲み口のスープに仕上がっています。ニボニボしててビターなのにあっさりしててユニークな印象のスープ仕上がり。青森の濃厚煮干し系とは醤油ダレの系統が若干異なる印象です。
麺は強い縮れを持たせた太麺で加水率も高め。山形風で好きな麺ですがスープがサラサラしていて少し絡みづらいかも。スープにもっと甘味と照りを付けたらよりこの麺が生きてくる気がします。
あるいはこのスープなら大勝軒系のいつものモチモチストレート麺の方がマッチするかも。
肩ロースのチャーシューはカットやや薄めながら大判で肉味が良く普通に美味しい。味玉は黄身が半熟な火加減の仕上がり。味付も良く旨し。
醤油ダレに実直さと言うかストイックさを感じつつ大勝軒系列という事で期待通りの動物系&魚介系のベースの強さを活かした濃厚煮干しスープでかなり美味しかったです。
そして(朝ラー以外)麺大盛り無料ですが逆に小盛(150g)のお客さんには100円以下のトッピング無料というサービスもしているらしい。
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