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映画「サウスバウンド」:生硬な台詞廻しが紡ぎ出す独特の間

森田芳光と言われて思い出すのは,初期の「家族ゲーム」,「ときめきに死す」,「それから」の3作。いずれの作品にも,妙に会話がぎこちなく,周りの人々と円滑な人間関係を結べない人物が登場した。その会話の間が,温度の低い映像と一緒に提示された時,バブル期直前の時代の空気を切り取る,若き表現者が現れたと期待した人は少なくなかった。 森田の最新作「サウスバウンド」において,特に子供同士の会話の中で,あの懐か . . . 本文を読む
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