たか爺のワンダースクール通信

「センス・オブ・ワンダー」をキーワードにした野遊び教室「自然体感塾ワンダースクール」の活動記録とお花中心のブログです。

里山体験プログラム「兜川の生きものさがしとトンボの羽化の観察」

2014年05月12日 | 旧NPO法人むさしの里山研究会

 5月6日(火)も里山体験プログラムで、今度は小川町です。5月24日(土)の「兜川の生きものさがしとトンボの羽化の観察」のキャンセル待ちが8家族となったため、新井さんに相談して追加開催してもらえることになりました。24日のほうも運動会と重なってしまったご家族が多く、キャンセル待ちは0となっています。
 尚、今年度は早めにキャンセルの連絡をしてくれる方が多くて助かっていますが、キャンセル待ちの方へメールをしてもご返信いただけない方もいます…。「5月のご案内」でもお伝えしておきましたが、翌々日までに返信がなかった場合には、キャンセル待ちのキャンセルと判断させていただいて、どんどん次の方へと回させていただいておりますので、ご了解ください。

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 「川の生きものさがし」なのにノビル掘り!? 集合場所の東武竹沢駅前ロータリーの脇の原っぱには、茎の太いノビルが多くて、早く到着したご家族はかく相成りました。
 参加者は4家族12名。新井さんの到着を待って、このあと車で兜川まで移動です。

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 護岸されてはいるものの生きものの種類は多かった兜川ですが、今年は何だか様子が変です。
 この不自然な堰の影響ですね。昨年、どこからか流されてきたらしいコイが見つかって驚きました。どうやらこのコイたちを飼おうとして、近所の住民が作った堰のようです。エサまでやっているとのこと。これでは水も汚れるだろうし、みんなコイに食われちゃって、堰の上流部の生物多様性はどんどん貧しくなっていきますよねぇ…。

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 アオサナエの抜殻はいくつか見つかりましたが、残念ながら羽化シーンは見られませんでした。羽化中のトンボはこのシオカラトンボのみで、ちょっと残念…。たか爺としては、24日に期待しております。

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 参加者のご家族たちには、川に入って生きものたちを捕まえてみてもらいます。

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 何が捕まったのかな?

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 残念ながら、環境省のレッドデータブックで準絶滅危惧種となっているカワジシャではなく、「特定外来生物」のオオカワジシャのほうですね…。
 水を飲みに来ていたキアシナガバチです。

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 シマドジョウとドジョウ。

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 モツゴと、オイカワの幼魚かな。

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 ジュズカケハゼと、オタマジャクシ。オタマジャクシはよくわかりませんが、ヤマアカガエルでしょうか? メダカやギバチは見つからず、魚の仲間は5種類のみでした。堰の上流部にコイはいるけどねぇ…。

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 最後に、新井さんに生きものの説明をしていただきました。ご専門のトンボのヤゴのほうは、コオニヤンマ・ハグロトンボ・ギンヤンマ・ヤマサナエ・アオサナエ・シオカラトンボ・オジロサナエ・オニヤンマの8種類です。

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 カゲロウの幼虫は、オオフタオカゲロウかナミフタオカゲロウか、どちらかだと思います。たか爺にはこれ以上は調べようがありません…。
 貝の仲間は、カワニナ・モノアラガイ・シジミの3種類。シジミは貝殻もいくつか拾ってきて調べようとしましたが、マシジミかタイワンシジミか結局わからないままだなぁ…。願望的にはマシジミにしたいところです!? 他はおおざっぱにヒル、アメンボ、ヌマエビ、スジエビ、コシマゲンゴロウなどが見つかっておりました。
 川や池の生きものは、実際に捕まえてみなければどんな生きものたちがいるのかもわからないし、近くでよく観察してみることもできません。ワンダースクールとしては、子どもたちに川や池の中にもいろいろな生きものたちがいることを、まずは捕まえてみて、見たり触ったりして感じとってもらえればいいわけです。あとは年齢や興味に応じて、科から属、属から種へと調べてみたい子も出てくるかもしれません。まあ、たか爺もそんな子どもの1人に過ぎませんからねぇ…。じじいになってもわからないことだらけなのが、楽しくて仕方がない今日この頃です!?

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 午後は希望者の2家族のみ、嵐山町のオオムラサキ活動センターへ移動。テラスをお借りしてお弁当タイムです。たか爺は例によって運転食い…。みんながお弁当を食べている間、ちょっと周囲をウロウロさせてもらいました。
 タチシオデの花は初めて見ました。というより、初めて気がついたと言ったほうがいいのかな。名前を教えてくれた「みんなの花図鑑」の日陰のモモの木さんには感謝です。それにしても、おもしろい花ですよね。
 アブラムシ付きのキンランはこの一株のみでしたが、見られてラッキー!

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 オオムラサキ活動センターの黒板です。ウスバシロチョウももう出ていて、公園にはウスバシロチョウ待ちのカメラマンもいました。たか爺は風布川まで行きたいところですが、今年は無理かぁ…。
 黒板の「1」になっているベニシジミは、そういえば今年は初めて撮らせてもらったかな。

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 ネット越しですが、オオムラサキの幼虫です。
 エノキの葉っぱの虫こぶは、エノキハトガリタマフシ。エノキトガリタマバエの幼虫が入っています。

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 お弁当のあと、都幾川までちょっとお散歩。水は少ない感じです。また川の生きものさがしを始めちゃうと帰りの渋滞にはまるので、石切りや石投げだけね…。

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 クワの実摘みにはまだ早いけれども、ハリエンジュがちょうどいい感じ!? 花より蕾がおいしいので、天ぷら用にね…。クズの新芽やアカメガシワの葉っぱも摘ませてもらって、おみやげにしました。

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 左からクズの新芽、アカメガシワの葉っぱ、ハリエンジュの蕾。もう1枚の写真は大皿です…。
 ミツバチたちにも人気があるだけあって、ハリエンジュの蕾は甘くておいしいし、クズの新芽はほろ苦さもあって、この組み合わせはかなりいいかも!? 今しか楽しめない旬の味覚ですねぇ~。24日には、おいしいクワの実が食べられるかな。

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